くろに燻ったぼくのいかりと、きのうのゆめが
ちらかったなつのよる、小さなさんぶんをぬりつぶします。
くれよんとかえんぴつをなめて、蛍のうみをえがこう。
あじさいのはなびらが、 ....
とむらいの儀式には
いろいろあるらしい
風に流したり
星に浮かべたり
鳥についばまれる
それも自然だ
骨を
石に混ぜて焼く
というのもあるらしい
鈴にして欲し ....
きょうは
雪が降った、
とうそをつくと
泣くひとがあるので
つきません
泣くひとが森のなかで
雪の結晶をみつけて
みせびらかしたとしても
その雪の結晶には
....
シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う
たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ....
彼女は言った
「くらげぷりん」
を食べたい
僕は方々探した
聞いても誰も知らなかった
デパートに行って恥をかいた
ばかにされた
悲しくなって海に行く
堤防から網でくらげをすくっ ....
腋毛抜こうか
なあ
虹の出る
芝生の丘で
腋毛抜いたろか
なあ兵隊さんが砲台の横で
玉こめてるで
手伝わんでいいのか
なあ
めっちゃかなしーって
....
0000000
0000000
0000000
111111
111111
111111
22222
22222
22222
3333
3333
3333
....
夕暮れに降り出した雨は
いつしかわた飴に変わっていた
本日の降水確率は夏祭りです
割り箸を持ち歩きましょう
町を歩くと
大人も子供もみんな
甘く優しい色に包まれながら
頭の上で割 ....
ホースの
上で
何をしてるの?
微妙に
バランス
とってるの?
写真を撮ったら
歩いていった
辿る旅路の道端に
思い出の花が咲いていた。
幸せに咲いた花は枯れ
苦さにつけた蕾が揺れていた。
“幼さを悔いても、道は繋がらない”
本能的に身に付けていく術は
美しいばかりに溶 ....
果てしないと儚いの違いが
正直あまり分からない
息を覚えた頃
気付いた
ここにいるべきではない
ではどこへいくのか
どこへいこう
さしあたり
感動したい
ある日感動のあま ....
光りを纏い取り戻していく
近い記憶の
無邪気と純粋
瞳に映る輝きに
洗われていく心
今は半分しかない
あの頃のわたし
透明なはずの七色の粒を集めて
....
暗い海の底で
一匹の魚が尾ひれをゆらゆらさせている
海面は荒れても
相変わらず静かな深海で
目を閉じたとき
こんなふうに浮かぶ愛は
傷ついたっていいんだけど
ただ複雑にしたくない ....
夏の雪ダルマ
季節外れで笑っちゃう
好きになってもいいですか
キミのことを
雪ダルマは真剣だ
雪ダルマには時間がない
私の前で
あなたが消える
好きになってもいいですか ....
机に置かれた
ちいさな消しゴム一個
それで
僕の文字と一緒に
僕のこころも消してほしい
B5サイズの
白い印画紙になって
誰かが言葉をいれてくれたら
僕のこころにしよう
誰かが絵をい ....
未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな
高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように
その瞬間に熱狂しろ
目一杯着飾って
トランペットを持ち
....
植物園まで
あと40000キロ
悲しみの海を越える
憎しみの山を越える
いいんだもん
たくさんの優しさが
そこにはあると信じて
植物園まで
あと30000キロ
へたくそ歌を
き ....
君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
自分が千年近く生き続けることになるなどと
知るよしもなかった少年時代の{注メトセラ=メトセラ(Methuselah)旧約聖書に登場する、九百六十九歳まで生きたという族長の名前。}は
酷く臆病 ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
クラリネットをバックサウンドに 哀しい合唱歌
あの娘は今日も眠ってる
きっと素敵な夢見てる
{引用=山小屋にオオカミの女の子が独りきりで住んでいました
友達はいません 山奥なので誰も訪ねてきません
だからいつも一人で遊びます
空 ....
屋上はあった
屋上は食べた
金属の感じがする手すり
その向こうに
川は鈍く流れた
その流れの先に
わたしの家はあった
ドアノブがゆるくて
屋上のない家だった
食べなかった
少し曲が ....
苦しまなくていいのなら
私は今より馬鹿でもいい
素直なままでいられるのなら
私は大人になってもいい
綺麗な心を持つことが出来るなら
私は現実に目を向けてもいい
いつも純真であり続けられるの ....
幼稚園でぼくは人生ではじめての
本格的な人間関係を体験する
触れるだけで傷がついてしまいそうな
新芽みたいな人間関係は
なまきずが耐えない心の訓練
お母さんはいない
苦しくても悲しくても
....
プレハブの
休憩室の入り口に
日中の仕事で汚れた作業着が
洗ってハンガーにかけてある
ドアの上から照らす電球の
茶色いひかりにそめられて
干されたまま
夜風にゆられる作 ....
盗んだたばこを干し呑んだ冬枯れの日
降り積むひかりを踏みしめると泣いて
頭が乾いて冷たく割れた
おんなと名乗る人に連れられ
水垢まみれのざらつく家には
もう帰らないと告げる
曼谷の ....
ガガガガ ガガガ
食らえ 俺の正義を!
ガガガガ ガガガ
すべてをさら地に!
ガガガガ ガガガ
すべての惑星に旗を立ててやる!
お前の持ってる文化を捨てろ!
お前の持ってる家 ....
コノ先ニ
貴方ガ イル
眺メテ
見ツメテ
瞳ヲ閉ジル
同ジヨウニ貴方モ
コノ虹ノ先ニ
私ヲ想ッテクレタナラ
果デ二人ハ
繋ガレル
心ノ行キ交ウ橋
言ノ葉ヲ乗セ
確カメ合ウ契リ
『愛スル人ハ ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}
きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
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