明日は一日、月立つ日
時の流れと一年を
月の姿で数えていた頃
細い三日月新月が
空に立つのが一日だった

白夜が続く北極も
夏至を先日迎えたばかり
白夜の空への夜の戻りを
るりが立つ ....
砂漠の真ん中で
ラクダが一頭
器用に足を折り曲げ
佇んでいる

背中には
大きな荷物と
大きなこぶ
そしてその谷間には
エジプト人の死体

ラクダは悩んでいる
自由を持て余し
 ....
凪いだ湖面は穹
白色の羊雲に
そうっとつまさきを乗せる
溶け出した肌色
ペティキュアの赤色が
波紋に引きずられるように
湖岸に打ち上げられるのを
静かに見つめながら
わ ....
疑うと詩が書けなくなる
あとは
幸せなとき


大げさな絵の具のような
ありふれたフォーム
曲線

誰かがうつむいて
指折り数えてる
それは
ノルマとか銘柄とかで

ほん ....
 ふと気配を感じた。とろりとろりとしたみずあめの海の奥深く、おおきな生き物の影が、ちらと見えた。息が苦しい。水が欲しいな。いっそあれに捕食されてもいい。おおきな生き物はそんな思考を察してか、ゆっくりと .... ともかくその日いちにちは
みんなで音を出す日という決まりだ
なんでもいい
大きな音を出しまくる
金だらいをラッパでたたく
スリッパでエレキギターをはじく
屋上からドラム ....
金属ブラシで懸命にこすって
庭の水道で洗い流すと
スコップも裁断ばさみも
見ちがえるようにきれいになった
せっかく用意したリュックには
けっきょく
詰めるものがなにも思いつかない
縁 ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
悲しすぎる日々に
傷つかないように

心 緩慢な水のように


それでいて敏感で

すぐ涙で満たせるように
 その町は、塩で出来ていた。


塩で覆われた町は
夏なのに雪で覆われたように白い




塩の町の
美しい庭を持つ一軒の家
美しい庭には緑のつやのある植え込みがある

家の ....
 
初夏の光
ひとつ前の駅で降ります
虫かごもないのに


+


栞はかつて
誰かの魚でした
本の中で溺れるまでは


+


夕日のあたたかいところに
古いネ ....
みんなすごいな 沢山詩を書いて
僕はなんだか 少ししか書いてないのに
もういいや

このアカウントを消しちゃったら
お気に入りの詩のポイントが減っちゃうね

この詩を消しちゃったら
「 ....
私をこの場所に向かわせるもの。ということを考えてみました。表現。表すこと。現れること。

一青窈さんの、コンサートに行きました。「ハナミヅキ」や「もらい泣き」など、バラードの得意なアーティストさん ....
荷造りの終わった窓際


目に留まる

私に泣いた朝鳥が飛ぶ
海だった

湿度百十五パーセント
水蒸気の飽和したの六月の風
ビルに囲まれた灰色の世界に
潮騒と潮の匂いを届ける
風が吹き抜けるこの街は
海だった
気付いた君
ぬめつ ....
世界があんたを揺らして起こすなら
共鳴しよう
水色の液体を洗面器に注いで
空っぽの浴槽に船を浮かべて
30数えて
バスタブに亀裂
丁寧に
丁寧に
穴に潜りこんだ兎が
耳はいらないとい ....
 ・・・うん。 まだ恋をしたことがないので
彼女はカルピスを飲んでみました
甘くて
酸っぱくて
冷たくて
あたまの芯がきいんとなって
失神しそうになりました
けれども
なんだか物足りません
キスの味 ....
私のまわりのきまぐれ君 あなたに あなたのすぐそばでお話したいことがあります
「ほら、聞き耳立ててるのがわかるんですもの」
ええ あなたはいつもそう 何の前触れもなく降る通り雨みたいで
雲みたい ....
桃の心臓をかちりと割ると
滴り落ちるのは
椿の深い唐紅花の唇
涙より沁みるのは
歯茎から抜けない
本心の建前
みずみずしく透き通るのは
海に砕けた夏の記憶
恋の夜に{ルビ馨=かお}るほ ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
幸せを
かたちづくろうと
試行錯誤する

あるものは
小さなもみじの葉をイメージし

あるものは
太陽を創造しようとした

そしてあるものは
たおやかな流線型をつくりだし
巨大 ....
兎に角と戸に書く トニーと角 シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
お給料が入ったから貴方の好きな煙草を買った。
仕事嫌いな貴方でなく肺のきれいな私のため。
友人に愛を告げられたから好きだったあいつに電話をかけた。
君は誰だと問われた挙げ句無言の後に電話は切れた ....
空港は透明な香りがする
人がみんな笑っているし
香水の香りがあちこち漂う
ここで無表情なのは
出国審査官だけだった
飛行機が飛ぶのを毎日見送る
地上で働く人たちの気持ちを考える ....
{画像=080522023223.jpg}
口に出した言葉が
石英のように凝って、
カチリと落ちたら
いいだろう!?


ぼくはお喋りに夢中になって、
なにがなんだかわからなくなって、 ....
夕日のように落ちていきたい
そう林檎はいいました
恋をして
恋をして

やわらかなまま
目をとじて
うつくしい光を
まぶたの裏に
閉じ込めるように
閉じ込めるように

林檎の故 ....
充電したい
携帯電話みたいに充電したい
奴は電源が入ったままでも充電できる
つまり力を蓄えながら働けるのだ
俺もできれば充電しながら働きたい
仕事中にこっそりエロサイトを見てる奴がいた
で ....
                  080527




立葵
夾竹桃
烏瓜
筍掘り
ミドリムシ
やなぎかげ
水の玉手箱
嬉しいたより
小判10枚
偽小判  ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
るりら、るりたち- 小池房枝自由詩5*08-6-30
悩みすぎで肩こりが治らないラクダ- かいぶつ自由詩308-6-29
入水回帰- 朝原 凪 ...自由詩6*08-6-29
パラレル- umineko自由詩9*08-6-29
涅槃- こんぺき ...自由詩508-6-28
もうひとつの耳のすませ方- ふたば自由詩508-6-28
小道- アンテ自由詩6*08-6-27
ダンスホール- もも う ...自由詩25*08-6-26
水風船- 桜瀬ろろ自由詩3*08-6-24
塩の町の赤い家- 初代ドリ ...自由詩7*08-6-23
海の伝言- たもつ自由詩2508-6-21
【みんなすごいな】- つむじま ...自由詩4*08-6-19
伝えたいという気持ち- umineko散文(批評 ...9*08-6-16
決意- 桜瀬ろろ短歌4*08-6-15
水風- 朝原 凪 ...自由詩7*08-6-14
啼きレンジ色- 秋也自由詩108-6-12
ここにいてよ- 長谷川智 ...自由詩2*08-6-10
初恋の味- yo-yo自由詩10*08-6-6
きまぐれ君♪にささぐ- もこもこ ...自由詩3*08-6-4
水蜜桃- 月下美人自由詩14*08-6-4
「模索する太陽_(みさちゃんとぼくの色)」- ベンジャ ...自由詩16+*08-5-31
かたちから〜テーマは『幸せ』〜_- シュガー ...自由詩3*08-5-31
英語と日本語が入り乱れた文章を書く若者が増えている。- 影山影司自由詩108-5-31
シロツメグサ- yo-yo自由詩26*08-5-30
[各駅停車]- 東雲 李 ...自由詩2*08-5-29
空港は透明な香り- 渡邉建志自由詩308-5-29
言葉が石英だったら- beebee自由詩14*08-5-28
だんだん詩になる【恋する林檎編】- おるふぇ自由詩308-5-27
充電論- 新守山ダ ...自由詩908-5-27
初夏- あおば自由詩4*08-5-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224