誰が知っただろう
わたしがあの日 おふろ場で
声をころして 泣いたこと
誰が知っただろう
わたしがあの日 公園で
宙ぶらりんに なったこと
誰が知っただ ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束
ほほの裏側を
なでる、そんざい
そうだよね
でも
舌先でころがす
甘味
もう何処まで来てしまったんだろう
振り返ればもう出発点は視えはしない
視界に映るのは遠い後悔か 懐かしい悲しみか
幻だったかのように過ぎ去った愛するひととの日々
振り返れば道は一本だけ
....
楽しいことの向こう側では
苦しいことが待っている (のりぴー)
私は過去を忘れない
なんてよして
こんなに涼しくなって
もうすっかり秋じゃない
季節は廻るって
2丁目の佐藤幸造さ ....
空の透明感
空気の澄んだ香り
星が輝き瞬く夜
何もかもがこの夜に溶け込んで息をする
黒い瞼の奥に誘われてしまえば
より一層闇に支配されて
静かに私も同化する
そうすれば
き ....
白い沙漠にころがる 8つのパーツをみたとき
なかなかいい出来だ、と思った
罪悪感に駆られて食べた中指が
胃の中でじんわり溶ける
よく考えれば
一昨日のきつねう ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない
まもなく氷河期がやって来る
....
泣き虫はきらい、っていったのは君
おしゃべりなのはきらい、っていったのも君
それじゃまるであたしが
泣き虫とおしゃべりだけでデキテル、
みたいな言いぐさね
でもあ ....
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、
しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ....
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで
現実は
ただ
どうにかやってま ....
人の爪の根元に、白い浮島があることを知ったのは小学生の頃。
「これね、大きいほど元気な証拠なんだって。病気になると薄くなったり、小さくなったりするらしいよ」
友達から教えてもらったなんの根 ....
夜ふけの町を
自転車で走っていると
住宅の庭から
金木犀がほんのりと漂ってくる
ああ 甘くてよい香り
若い頃 東京に住んでいた
渋谷 荻窪 吉祥寺が大好きだった
私は男と漫画を描い ....
月満ちて
生まれることなく
消された 小さな命
誕生を望まれず
悲しむ人もなく
花を手向けたくとも
この子に 墓はありません
母の胸に
抱かれることなく
消された ....
暖簾をくぐり、席に着く。
「もり大盛り」
静かに言う。
店員が厚手の湯飲みをことりと置く。
その半分を飲んでいるうちに蕎麦が運ばれてくる。
どんな蕎麦がくるのだろうか、初めて会う人を待つ ....
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
明日もまたこれ作ってね!」
娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う
「いいよ。
お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
121024
なにかとなにかが喧嘩して
別れ離れになったとさ
鼻歌交じりの行進曲を
半壊れのラジオで聞いている
壊れたのはケースだけで中身は壊れていな ....
これからの社会は2つの道がある。
?愛に満ちた生の社会
生きる事を大切にした社会です。少数、少量で循環した系を持ち、
分け合う心を持っています。苦しみ、努力が多く大変ですが充実感はあります。 ....
眠れない夜が
あるよね
あなたを
もとめている
ふざけていないの
眠れない夜がある
明日に
真夜中に降る
明るい雨
君のいのちを引き継ぐもの
真夜中に降る
明るい雨
君が育む 小さな鼓動
帰れない
という
幸せがある
夜のとばりが
光に変わる
....
ぶたはしる
ねこはしる
いぬはしってるうさぎはねる
かえるはいる
やまねはまる
わにはずれる
しろくまはえる
つるはおる
かまきりはかる
カンガルーはける
くじゃくはこる
ばくはさめる
さるは ....
121020
告別式ではπを投げてはいけません
解けない謎を投げかけては可哀相
隣家の三毛猫が言うから
ジャムパンはどうかしらと思う
あんパ ....
海に似せた塩水の中で
アサリが生きている
暗い冷蔵庫の中で
触手を伸ばし
冬の海だと勘違いする
時々さみしくなって
ステンレスボウルの海底で
誰かを探してキュウと鳴く
わた ....
いらいらしてるね 。
金たまの裏側が七面鳥の皮になってる 。
山は近くて遠いから
生地の何処を探してもかくれんぼしたみたいな羊たち 。
遅れてのこのことやって来た午後の踊り場
場 ....
ひさかたぶりに
おもいだしたように
私を訪れた
懐かしい友達の
絶望というものが
夏を過ぎ秋ももうすぐ終わろうとしているのに
去る気配もなし
共生を試みて
これもまた久しぶりに
....
ふと泣きたくなるときがあるんだ
べつになにかに屈服した訣ではなく
べつになにかに敗北した訣ではなく
べつに淋しさを憶えた訣すらでなく
ふと泣きたくなることがあるんだ
ほんとうに動 ....
{画像=121020221342.jpg}
夏も過ぎ 名残り惜しいか 時鳥 胸の模様を 花に残して
{画像=121020221928.jpg}
手入れする 者無く捨てて 置かれし ....
才能がない!
パクるんだ 自作気取りの オマージュ
ネタがない!
探すんだ 古い日記の つらい恋
うけない!
晒すんだ みんな大好き 自虐ネタ
虫たちにさよならをしたら
空気がだいぶ薄くなったみたいで
空が遠くなってしまったよ
いつか約束したね
まわりがすっかり静かになったら
聞こえてくるだろうか
その小さな声が
ことば ....
図鑑から拾い出したらさみしさの集まりみたいホモ・サピエンス
鈴鹿でさ、熱気球がちりぢりに空に別れていくのをみようよ
ピアニカに人工呼吸を施してでたらめな人の怒りをみてた
....
1
青空に向かって
僕は自分の言葉を投げた
そこにナニカが生まれはしないかと
僕の心の中にあった
わだかまりが解けていった。
2
青空に向かって
僕は君の言葉を投げた
....
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