そんな私は精神衛生のためにいいことならなんでもする。
休みの日にはカンテレのCDを聞き、最近友人に勧められた黒豆茶を飲み、天気のいい日は庭に出る。
花を植え、草を抜き、レンガを並べ、水やりをする。 ....
まど・みちおノート1

「うたをうたうとき」

うたを うたうとき
わたしは 体をぬぎます

体をぬいで
心 一つに なります

心一つになって
軽々 飛んでいくのです ....
                     130121


証拠隠滅を図る
アリバイを作る
工作の時間は忙しい
先生の顔を見る暇もない
ノコギリが真っ直ぐに切れない
金槌が空を切って ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
Heはartに

artはHeに

Heartの問題ばかりをなげかける
二00一年十月

白い骨になった祖母が
熱気の中に横たわっていた
八歳の息子が私を見上げる
「お母さん、人ってこうやって焼かれるんだね。」
君に答える言葉がない
だって私も今初めて
焼 ....
オバサン オバサンって ウルサイ!
今は若いアンタたちも
いずれはオバサンになるんだ
その時のために
オバサンの心得を教えておくよ

まず オバサンは
“ 絶対に負けを認めない ”
何 ....
僕は、僕たちは、みんなは、間違えてしまったのだ!
僕は、僕たちは、みんなは、失敗してしまったのだ!
僕は、僕たちは、みんなは、小鳥たちの声にさいなまれている。

そりゃー自信はありましたよ、根 ....
 海中を漂う砂粒が、潮流に弄ばれながらも、時には魚の口から鰓へ抜けながらも徐々に沈んでいく。天に在る日輪がその姿を鏡に映している、その鏡である美しい海面から離れて黒い海へと沈んでいく。それは途 ....      つぶれたスーパーの裏には
     ひとり郵便ポストが立っている
     その赤いからだは色褪せて
     ところどころが剥げている
     スーパーとともに忘れられ
 ....
子供はめんどくさい

紙おむつも高いし生活費がかさむ

でも先生なのだな


問いかけることを忘れて
処世に汲々としているぼくたちを
ときどき修正してくれる
大切な生き物だ

 ....
.
きみたちの{ルビ身体=からだ}から発した熱は
端正な六角の結晶を溶き崩す
時空のしじまをかいくぐりたったいままで保たれていた正クリスタルの羽
気の遠くなる空の上から降りてきたたくさんのたく ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
 
 
夜、寝ている間に僕は 
優しい形になった 
とても優しい形になった 
とても優しい形だったので 
誰にも怒られなかった 
誰も傷つけることはなかった 
どうして昼間は 
あん ....
それは ふいにこみあげてきて
鳴り響く 主旋律となることはなく
深く沈み
日常の底に
寄り添うように流れて
かすかな音色をも
ひきたてる

だから
哀しみを抱いて生き続けることを
 ....
透明人間の唯一の欠点は
自分の姿が見えないため
歩行者が自分を避けてくれないこと

そのため透明人間は繁華街や
人混みなどでひとにぶつかる
でもぶつかったひとは何にと想う

そう だれ ....
               130117


本部のマネージャー氏曰く
よく噛んで頭脳の活性化を高めるのだ
だから、今日からは、
すべからくりんごは皮ごと囓ること
間違ってもすりおろし ....

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ....
(以下英語で)
「カスタマー・サービスです」

「あの、レ・ミゼラブルの上映スケジュールを知りたいのですけど…」

「それでしたらウェブサイトで調べて下さい」

「さっき調べたのですが、 ....
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく

壁にはたくさんのテレビがついていて
音もなく瞬きながら
世界中のつらいニュースを
さか ....
                 130116



ゴジラは怪獣である
怪獣とは奇怪なケダモノだと漢字から読み取った
しかし、
ゴジラはどう考えてもケダモノではない
体毛が無いのだ
 ....
家の外
小鳥がさえずり
堤防で
草木が萌える
春の明るい昼間は
気持ちがいい
小曲を聞いて
心がウキウキして明るくなる
風も優しく
あらゆる生命が
祝福を受けているようだ
鼻歌に ....
[梗概]
「yo-yoの作品の魅力を生み出している秩序付けられた混沌について書いた文章。」

http://yo-yo.blogzine.jp/poem/files/01.pdf

 詩のテ ....
左右 ゆらゆら 動かす鰭(ヒレ)を
滑稽に 眺めながら 足を出す

隙間に 挟まった 鯉は 動けない
隙間に 留まった 恋も 動けない

隙歯に 詰まった 滓は ミットモナイ
カスカスの ....
大人になったら
幸せが飛んでくると思っていた

けれど
幸せの羽は飛び去るためにも存在する

大人って
幸せにちゃんとさよなら、できる人
 年に一度か二度、真夜中に車に乗ってどこか遠くに行きたくなる。すれ違うヘッドライトもまばらな高速道路を、一人っきりで、ただ黙って車を走らせ続けたくなる時がある。
 目的地なんか必要ない。カーステから ....
僕は水色のグライダーではなく

鳥の中でも一番ありふれた
雀やカラスでもなくて

ひばりのように高く
カモメのように鮮やかに

はばたきたいと
願う

風に乗り
 ....
晴れた日はなるべく外に出るようにしている
昨日は心地よい快晴だったので
ベビーカーをことこと押して散歩に出かけた
布団を干してから、


何も変わらなかった
同じ道を同じように歩き
公 ....
             130113


 不法な暴力行為を直ちに止めるように命じましたが、全く聞き入れてくれなかったばかりか、凶器まで振りかざしたのでやむなく腕力で阻止しました。被疑者は ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ホットフラッシュガーデン- Lucy自由詩11*13-1-22
まど・みちおに関する短い散文- ……とあ ...散文(批評 ...6*13-1-22
空メールのやりとり- あおば自由詩5*13-1-22
シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
一心同体の悩み - 阿ト理恵自由詩11*13-1-21
火葬場で_- Lucy自由詩11*13-1-21
【_オバサンの心得_】- 泡沫恋歌自由詩17*13-1-21
遡及- 葉leaf自由詩413-1-21
海一粒の砂粒- すみたに自由詩2*13-1-20
きみを忘れやしない- 石田とわ自由詩12+*13-1-20
子供の詩- 梅昆布茶自由詩2013-1-20
- Giton自由詩1*13-1-20
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
優しい形- たもつ自由詩1513-1-18
ウッドベースの響きのように- Lucy自由詩11*13-1-18
欠点- HAL自由詩7*13-1-18
すりおろした林檎- あおば自由詩5*13-1-17
お玉におかゆ- ふるる自由詩15*13-1-17
ああ無情…でも負けない!- 夏美かを ...自由詩28*13-1-17
冬の回廊- Lucy自由詩21+*13-1-17
ごじら- あおば自由詩6*13-1-16
春の小唄- 黒髪自由詩3*13-1-15
【HHM参加作品】「yo-yo「紙のおじいちゃん」について」- 葉leaf散文(批評 ...713-1-15
ヒレで泳ぐ- 藤鈴呼自由詩2*13-1-14
成人式おめでとう。- そらの珊 ...自由詩10*13-1-14
driving_alone- 大覚アキ ...散文(批評 ...313-1-14
凧(カイト)- Lucy自由詩18*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- あ。自由詩4*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- あおば自由詩5*13-1-13

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