夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね
これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど
なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
....
屋上から見た朝焼け
早起きして
お弁当を作って
朝食の準備
君を起こす前に
そのまま階段を上がって
大きな空に感謝して
美味しい空気を吸い込む
今日も彼の傍に
居れる事
他愛ない話でも
涙を流 ....
箱のなか
真っ暗な箱のなか
起きたら箱のなかにいた
頭は妙にさえていて
箱のつなぎめさがしてみたり
押したりしてみたり
最初はでようとしたんだ
暗くてなにもみえないし
元 ....
IT関連の求人広告を見た男が
雑居ビルを訪ね面接を受ける
(応接室で)
「え? インターネットではないのですか」
対座の中年男は
「ええ、弊社はウィンターネット構築企業です」
「あの、ウ ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか
平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
歩道をわたる
小鳥がさえずる
三日月の見えないところを見つめている
見てないだろ
こころの目で見つめている
首が心配だ
足首が心配だ
フェイスブックで探してしまう
銀いろに波紋がさざ ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない
僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない
僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
....
他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。
詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
要領のよさを教えられ
知覚過敏なのと教えてくれる。
歯の磨き過ぎさと笑って答える。
植物を教える。
時間配分を教えてくれる。
細かい所も注意され、
理屈も教えてくれる。
そんなおばち ....
チケットの音を
握りしめたまま
匂いのない歩行者
側溝の中で
口は燃え尽き
残された句読点は
誇りとは
とても遠い
そして名前は
窒息を始める
一滴の水に
一筋の光に ....
夜中目を覚ますと
私の喉は笛ラムネになっていた
ぴい ぴい ぴい ぴい ぴい ぴい
情けなく繰り返す
ラムネをさっさと溶かすべく
コップの水を飲み干した
わたしの指が
風にふれる、と
ふたたびページが
繰られます
偶然に
呼び起こされるまで
目ざめることの
なかった物語
でも、
待つことを
つづけてくれた
約束たち ....
昔、花屋にマツムシソウがあって驚いた
街で会うとは思っていなかったから
タカネマツムシソウそのものではなく
スカビオサか何か園芸品種ではあったのだろうが
風に揺れながら山に咲いているはずの花だ ....
いきものは普通上をめざす
より多くの光を浴びようとして
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星を見て井戸に落下死した哲学者も例外ではない
だから
俺も彼らに習って下を向いて歩こう
そんなに硬ければ喉に詰まらせて逝ってしまえばよかったのに
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Y染色体はお前の硬さに勝った
ネットでできた詩友さんは いつも消えていくので
あまり深追いはしない いつも
忙しくなったんだな 飽きたんだな
ひとときのやりとりが 良い思い出になるように
なんて 気を使っているわけでもない ....
大きな森の中に
小さな街があって
その小さな街には
水が、綺麗に
透き通っている
頗る、清らかな川が
流れている…。
そんな街で
この僕も
たくさんの
....
古里の十年は
丸い石ころみたいに
旅にいざなわれた
山陰に五年もいたら
霧の病に取り付かれ
九州にもどったら
嘘のようにピンクの肌
ロマンスの七年を置き去りに
意気揚々と広 ....
熱の少ない太陽が顔を照らし
濃い色をした海が
波の音もせずにサヨリの群れを映す
バケツに汲んだ海に
人差指を入れて吸いあげて
塩の味を確かめるのが好きだった
いつもより濃い人差指が
....
そういえば
おまもりつきの
ぶきをわすれて
すすんだ
いのちとりが
いたっけな
どうしたかな
しんだかな
それともまだ
いきてるかな
くらい
つらい
どうくつの
なか ....
終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる
枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
....
つぎつぎ打ちかかってくるものは
軽くいなして進むけれども
一発がつんとくるものには
少々てこずる
後悔はしない主義
後悔を後悔してるだけだが
しかしやりきれないときは
おれも月を見上 ....
この世の中には
不愉快な言葉で溢れかえっている
目を瞑っても
耳を塞いでも
棘のある言葉が
皮膚を突き破って
神経にグサグサ刺さってくる
ああ どうすればいい
目と耳が欝に ....
「海」を書いたら「波」があらわれ
「雲」を消したら「光」がさした
「木」の上には「鳥」がさえずり
「春」の木陰 疲れた「君」がねむってる
「ぼくらあの大草原の小さな家にふたり仲よく暮らそう ....
眠ったくじらは夢を見る。眠ったくじらは夢を見て、星の光が点々として美しい宇宙のどこかを泳ぐ。眠ったくじらは夢を見て、宇宙をどこかへ泳ぐ。
宇宙といえども油断せず、夢といえども油断しないでく ....
赤い月の靴音が
真白(ましろ)な闇に反響し
黒ずむ銀の星々が
小さく遠くに穿たれて
まだらな紫色(しいろ)の石の野で
死ぬまであなたはおどりつづける
....
生きてるだけでもうけもん
さんまちゃんは言う
そうだね
ときどき
2ちゃんねるをみる
実にうつくしくないことばの羅列
そうだ
ボクらは紙一重で
生きてる
生きてない
ここは ....
嘆きを海に投げかけてみた
試練の波が激しく返り
嗚咽をあげた私に
百雷の海鳴りが
怒涛のように
私に叱咤激励を置いていった
最初からそこに確かにあった
遠くから見上げる立ち姿は
あまりに機能的で無駄がなく
目に映るほかの風景を邪魔しなかったから
ほかのものばかりに目が奪われ
それを意識することがなかった
....
京都行きの高速バスの中から窓の外を眺めていた
水色の空に、バケツの水をこぼしたような薄くくぐもった天気は、近く雨の気配を漂わせていた
褪めた空は高速道路の風景の無機質性をいや増しに強めているような ....
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