哀しみの三丁目で
僕は考えた
なぜ人はこうも苦しみ
憎み合うのだろうかと
しかし人は
愛し合い
慈しみ合うこともできる
先生は言った
「人の前に火を灯せば
 自分の前も明るくなる」
 ....
胸に空いた穴
は、
いつしか空洞となり
広がり続ける虚ろ。


人には、
決して忘却の底に沈めることのできない記憶
というモノがある。

深い愛情関係の唐突な切断、
無私の意識の ....
僕自身、嫉妬のような醜い感情は持ち合わせていません、
と、言いたいわけではないのです、決して。

それどころか、嫉妬が醜いともいけないとも思っていません。

さて、そういった弁解も込めて、自 ....
月曜日
連なるうろこ雲
蟻から見れば雲突く大男が
注がれたばかりの朝を濁す
休日に書き残したカタコト
浴び続けた音の粉末を
明け方の夢の切れ切れと一緒くた
焼却炉みたいに燻らせながら
 ....
春の におい

おはなの におい

あたらしいみどりの におい

いきものの におい


もうもどらないあなたの におい

たちこめるいのちの
においのなかで

 ....
     穏やかな風と光が
    丘のひだにあふれて
 卒寿の猫背を包みこむとき

おひとりさまのスライドには
しみじみとよみがぇってくる

    はるかに過ぎ去った
白い季節の ....
蒼い海 蒼い空 蒼い風 

蒼い世界に溶ける貴方

蒼い夢 蒼い涙 蒼い時 

蒼色に滲む私

蒼い部屋 蒼い暮らし 蒼い愛 

蒼い日々を泳ぐ二人

哀れみで包んでください  ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
炎が眠っている
その熱と光を休めながら
かつて燃えたことを証明する
灰が柔らかな布団になって
炎は夢を見ている
かつて照らし出した
闇の中に浮き立つ人の顔が
ばらばらになって融合 ....
いいにおい
夜のおわりのみどりのにおい
なま白い手足で泳いでいく女のこたち
文字の群れとあかるいカステラ
いいにおい
頭の右うしろのほうの記憶
こうばしいおとこの子たち
めくばせとジ ....
白く寂し気な船が今にも沈みそうだ

港の灯りも霧雨に曇っている

故郷の海で荒波を受け傷ついた船底は

修理は不可能の様だ この港に船を沈める

この白い船は ものを言わぬ私

あ ....
アゲハ蝶が嵐の島で名も知らぬエキゾチックな花弁の陰で眠っていた

ざぶりん ぴたぴた ざぶりん どっしゃり ひたひた しとしとり

折れた羽伸ばし 舞い飛び落ちた 密林のただ中 

天敵の ....
孤独はいまも継続中だ
それが常態となってしまえば
たいした痛みも感じないものだ

ときおり非日常にきみがやってくる
それは僅かな恩寵でもあり
かすかな煩悶でもある

きみは花をアレンジ ....
都心へと続く田んぼの中の線路。
田植えを終えて一息つきながら
父がおにぎりを頬張った。

梅・おかか・こんぶ。

母が麦茶と重箱を差し出しながら
にっこりと笑っている。

汗を拭いて ....
さぁ、足許の川面に揺れる
一艘の舟に乗ろう。
(自らの重みをぐぃ…と下ろして)

誰かが置いていったまま
傾いた左右の艪を、握り
今、漕ぎ出そう。

――旅の始めは、後回しにならぬよう ....
僕は生まれ変わりました、
生まれ変わりは一つ一つが音符のようで、
人生は生まれ変わりのメロディーが錯綜している大音響です、
僕は何か遠くの方に不穏なものが墜落する影を目撃しました、
社会が墜落 ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい

いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
生まれた町が
少しずつ変わってゆく

取り壊される古い団地

あの棟には昔
友達が住んでた

ガチャで出したおもちゃの指輪を
いつか私にくれたね

名前も思い出せない

忍者 ....
いてくれるから  
らしくあれる
らしくなれる



強く強く
気づいたこの想い
届けるために今がある



早くこっちへ来てと
求めてばかりで
その考えをなおざりにし ....
 伝え合う事の中には少なく無い情報を大切にして伝えていく、その中には人と人との繋がりから産まれる事が少なくない。固く閉ざしていく殻の部分がひび割れるほどの事を、一つずつ大事にして、掌で伝えるように、何 .... 様々な歌を聞きながら思う
否定から入る批評では無く
しっかりと聞く気が無いのなら
私はどの言葉も受け止めない

雑音でしか無い事に気を取られて
見失う事の方が怖い

音感だけでは歌は歌 ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街

とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ

生姜焼き定食でも
カレ ....
 心配です 未来のこと

 心配です 健康状態

 心配です 発する言葉

 心配です 考えること
 
 そして行き着く先の結論

 心配の先にある不安

 心配です 不安に押 ....
鳥は、
空を空と名づけない。
鳥たちにとって空こそが、
果てしない大地だから。
鳥たちは、
彼らは翔ぶことを意識しない。
彼らは空を駆けている。
全速力で、遠く、遠く。

魚は、
 ....
地上の夜がすぎさって
ぼくはずっと散歩してた
ように思う
すべては 夜の中

さびしいひと
無理でもげんきになって
また、体を出しにいく

夜の中で
あすになるまで待ってら ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに

理由も動機もないまま
操られ

私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない

互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
春はまあるいのです
まあるくて秘密を抱えているのです


淡い色で揺れている わたしの胸のうち


やわらかくて抱きしめてしまいたくなるもの
それともきつく抱きしめて壊したくなるもの
 ....
沈んでしまうのが怖くて怖くて

呼吸にフィルターかかってる

溺れてしまうのを恐れてる


君は死んだ魚みたいな目をしているね


奇跡に縋らないと浮きあがれない

 ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
目を閉じて
目を閉じて再生する

晴れ渡った空の深い青と
瞼の裏側に焼きついた残像

風に散った桜の淡いピンクと
足元に積もった枯葉のグレー

晩冬の風の冷たさと
陽 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哀しみの三丁目- 渡辺亘自由詩216-5-16
切断の虚無- ひだかた ...自由詩516-5-15
03.自分のこと- 塗絵 優 ...散文(批評 ...116-5-14
トゥリャ・トゥリャ- ただのみ ...自由詩7*16-5-14
きおく- 蜜 花自由詩3*16-5-14
橘月- 信天翁自由詩1016-5-14
蒼い世界- 星丘涙自由詩1*16-5-14
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14
眠った炎- 葉leaf自由詩1516-5-14
いいにおい- はるな自由詩1216-5-14
白い船- 星丘涙自由詩4*16-5-10
アゲハ蝶- 星丘涙自由詩2*16-5-10
孤独の断章〜アレンジメント- 梅昆布茶自由詩1416-5-10
田植えの季節。- 梓ゆい自由詩5*16-5-10
旅人の舟- 服部 剛自由詩416-5-9
無題- 葉leaf自由詩316-5-7
最強調味料- 朧月自由詩516-5-6
団地- ガト自由詩9*16-5-4
微笑みフリージア_頬緩みフリーダム- komasen333自由詩2*16-5-3
『口伝』- 媒体自由詩3*16-5-3
『歌唱法のあれこれでどうして人を非難できるのだろうか?』- 媒体自由詩4*16-5-3
製鉄所- レタス自由詩13+16-5-2
心配- 佐白光自由詩116-4-29
遠く深いものたちへ- あおい満 ...自由詩716-4-28
あけて- 唐草フウ自由詩14*16-4-28
所属- Lucy自由詩14*16-4-27
春のたまご- 石瀬琳々自由詩5*16-4-25
普通- アレだよ ...自由詩5*16-4-23
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩18*16-4-22
おぼえがき- 大覚アキ ...自由詩316-4-22

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