泣きながら便所駆け来る男子いて一枚へだてその嗚咽聞く

歳だけは取りたくないが口癖の老婆の霊が座る終電

急死した男の棺運ばれるテニスコートの脇の葬儀所

河口まで入道雲を追いかけた「イエ ....
知らない間に歳を重ね続けていた
無性に昔に戻りたくなる時がある
辛かった思い出は美化されて
楽しい思い出に変わっていく

輝くような未来が見えない
薄暗い道を歩いている
ときめくような恋 ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
カラスアゲハの
遠慮がちな青みかたが
なんともいえず爽快だったから
ぼくは急いで
シャツを脱ぎ捨てた
もしかしたら肩甲骨あたりに
あるんじゃないかと思って
見落としてきた空への切 ....
人 人はみんな目を持っています
それは見える見えないに関わらず持っています
肌の色は違えどみんな同じ色の目を持っています

みんな白目を持っています
みんな白目を持っています

白目むい ....
今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してくれたのに、みんな、
「残念だったね」
って、それだけ?意外と冷たくて、よけい凹んでしまいました。 ....
 
 
水のノートに
垂線を引いていく
印刷された罫線と縦横になって
小さな枡がいくつかできる
溺れないように
慎重に枡に指先を入れてみる
体温より少し低い水の温度が
むかし一緒に寝 ....
避暑の家の涼しげな夏草の茂み
その影もまた深い碧に沈み、
淡く邪気ない木漏れ日が窓辺を揺らしていた
暗い六月の雨をしっかりと含んだ土の濃さが匂いたち、
やがて腐敗へとつづく露骨な大地のプロセス ....
-----------------------------------
老いた造船家の仕事部屋は紙と鉛筆と分割器が置いてあるだけだ。
そして窓の夕暮れの光。充分な設備だ。 
なぜなら造船家は夕方 ....
晩ご飯の魚と目が合った日のことを、覚えていますか。
腹の中の子まで食われ白骨化してるくせに、目だけはしっかり残ってやがった。

ゲーチェなんかがそう言っていたことにして
正しさってさ、使命感の ....
そらのうえのうみは

いつもさらさら

かぜのおどるうみ


くるぶしのあたりで

さふさふ ささふ

くすぐったくて

つめたい あおいろ


あめいろのひかりの ....
統計的に晴れることが多いという日がある
八月六日もそうなのだと思う
エノラゲイは晴れた空からしか投下しないと決めていた
その女はどんな人生を生きているのだろう
人間に思いというものがあるならば ....
ぽ、と、り、ぽ、こ、り、と、あ、わ、に、な、る、

もう忘れていいのです
苦しまなくていいのです

もう昔のことなのですから
これからはほかの誰かのためにないてください
わたしにはも ....
ちっとも 眠れやしない熱帯夜
あいつは クーラーのきいた部屋で
今ごろ ぐうすか 寝てるのかしら
ダイコンみたいにぶっとい神経だから
あいつなりの 生き方をしてるのだろう

だ ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
輪の中には入ろうともせず
ただ外側から
人々の行列を
心の奥底にあるファインダーを通して
脳裏に刻み付ける
鬼の面を付けて歩く集団は
夕闇の薄暗さに溶け込んで
浮き上がって空中遊 ....
水に噛まれ
午後に噛まれ
音は深く
さらに深く


首輪をちぎり
血の手形をまとい
空へ空へ持ち上がる径
棄てられた営みのかたわらをゆく


冬へ降る冬
 ....
ひこうき!
微生物!
地上からみた夜景!

かわいげのないせみのこえ

ゴキブリがないてるみたい

ひとを払う音!
電動スクーター!
音のない抑圧!

全身をなぶる風!
バン ....
空気の蒸せる昼
スーパーは避暑地だ

パチンコがやめれん
いつ親に泣きつこうか
残り少ないキャッシュカードを
ATMに差し入れる

じいちゃんが
どこからか見ている気がして
何もか ....
(雨に濡れた明朝体のようなてのひらで羽だったあたりをなぜてください)

水のない水底で背びれをあらいあう僕らは人にも魚にもなれずに

「この鱗あなたにあげる。ともしびをわすれた夜のともしびとし ....
耳を立てて
虹の匂いを嗅いでいる
そのとき
雲を背負って
ぼくらの原始人が現われる


原始人はときどき血痰を吐く
ひそかに獣を食ったのかもしれない
あるいは体の中に獣がいるのかもし ....
十数年前の
今井美樹のアルバムを
久しぶりに聴いている

もう ほとんど
空で歌えるけど

彼女のコットン・ボイスは
胸にすっとはいってきて
心地よい

あたしのすきな
ホワン ....
私の病気は、軽い記憶障害です。とても嫌な記憶ほど、あっという間に忘れます。
今まで、嫌なことがありすぎて、脳の機能が削除を優先しているのかもしれません。
たとえば、記憶というものが、一枚の写真なら ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
い ....
進むべき道を
間違えてはならないのはわかっています

やりたいことがあります

自分のやりたいことをするために行く学校の実力と
自分の実力が大きくかけ離れているのも知っています
 ....
 なき虫であっても
 なく虫ではなく

 よわ虫であっても
 つよがる虫なのである

 にがり虫に似た
 にがい顔で
 本の虫は点とり虫というが
 てんとう虫はほんらいお ....
周囲を菜食主義者に囲まれた
異様な雰囲気の中
屠殺場では
今日おいしい肉になる予定の
何も知らない牛が
屠殺人にひもを引っ張られて
おずおずと場の中心に現れる
説明することもなく ....
久しぶりに区民プールに行く。全然気づかなかったが、この街にはあちこちにプールがあるんだよね。そんなにニーズがあるんかしら。プール。

水泳にはあまりいい思い出はない。中学の授業ではおぼれかけた。高 ....
ひとがしぬということは
思ったよりはるかに隠しきれない
百歳をこえたばあさんも
三歳や一歳のこどもにしても
どちらの場合も
この国からは金が振り込まれていた
ぼくはベッドで屁をこきながら
 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「イエス」と「ノー」と「たぶん」- 都志雄短歌410-8-16
- SEKAI NO RET ...自由詩2+*10-8-14
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
スカイ・フィッシュ- 千波 一 ...自由詩10*10-8-11
白目色- 佐々木妖 ...自由詩3*10-8-10
誰にも聞かれないように- 西日 茜自由詩4*10-8-9
波紋- たもつ自由詩610-8-9
ガーデニア_★- atsuchan69自由詩14*10-8-9
造船家_—レンブラント画より—- 非在の虹自由詩2*10-8-9
こげパンチは発火するほどバーニング- 佐々木妖 ...自由詩5*10-8-9
てんごく- 自由詩410-8-9
八月六日はいつも晴れている- 吉岡ペペ ...自由詩3*10-8-8
人魚の涙_- 緋月 衣 ...自由詩12*10-8-7
『せんぷうき』- 座一自由詩810-8-7
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
脳内ドキュメンタリー- 寒雪自由詩210-8-7
めぐり_ひかる- 木立 悟自由詩410-8-7
洞窟のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-7
ループする、真夏- within自由詩6*10-8-7
東京人魚- 萩野なつ ...短歌610-8-6
ぼくらの原始人- yo-yo自由詩8*10-8-6
PRIDE- 森の猫自由詩1*10-8-6
水風船をぶつけて- 西日 茜自由詩8*10-8-5
夏のゆかた- 月乃助自由詩8*10-8-5
進路- セルフレ ...自由詩2*10-8-4
虫偏の精神を笑わないでください- 石川敬大自由詩1810-8-4
悲鳴- 寒雪自由詩110-8-3
水のテーゼ- umineko自由詩5*10-8-3
考える資格- 吉岡ペペ ...自由詩310-8-3
八月の子ども- 橘あまね自由詩21*10-8-2

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