いつまでも

生身。
の、おんなでいたいと願うなら

恋をするべきなのだろうか

けなげにもまだ疼く
下はらの臓器

ここにあるの
と主張する

と、裏腹に 枯れてゆく ....
種を買って、土に埋めた
水をやって、芽を出した
光と酸素がもたらした

やがて芽から蕾に変わり
花が咲く前に散っていった

でも、これで終わりじゃない
私はまだ、何も諦めて ....
新緑がこころに刺さる季節は君と手を繋いで歩きたい
野辺の花を愛でながら世界をいとしく思うことだろう

背に負った荷物も軽くはないがそんなものこの五月にくらべればなんでもないんだ
大地からの息吹 ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
 かなしくったって はらはへる

 ちいさなともだちを まいそうした

 そのてでつくって くらうのか

{画像=130430045024.jpg}

 かなしみをくらいたりない  ....
山奥の沢
大きな石の上に寝転がっていると

こんぽろりん
こんぽろりん

遠くの方から小さな
木琴の音色が聴こえてくる
私は少し調子の外れた
しかし心地の良いその音に導かれるように
 ....
胸骨のなかが冷え込むと
やはらかき草のうへに横たはり
全身の痛点を耳にして
よみへ続く覆水の
砂礫に混じる星屑が
ふれ合う金属的な響き
を聴きつつねむる。

*

その響きは
地 ....
涙を練って
甘くしたみたいに
空から温かい匂いがする

涙を流せない
木が
風に触れて話す

ぴよぴよと
黄色い花が
鳴いている

どこかに涙を隠している
だから、こんなにも ....
       (略)


               快晴という空虚

 ひざっこぞうを
       陽にかざし
 

        飛行機雲を一本引く
布の鳥が鳴き
ほどけては地に落ちる
六角柱の空が
球になろうとして震える


砂煙の夜を
すぎる猫の背
二色をわたる
赤子の息


花のように立つ銀河
白は白 ....
水際のハレルヤ
低くて低い山頂とやら
潮風のように鼻腔をくすぐるのは
あの日撫でた仔猫の後れ毛

虹は見せられたはずだから
許すことも許されることもないのなら
終わらないかくれん ....
山桜を眺めると、落ち着いてくる 
白い花々は、何処かうつむいているから。 

山桜を通り過ぎると、落ち着いてくる 
派手さは無く、思いをそっと抑えているから。 

遥かな国の方向へ 
さ ....
                  130428



これが僕の車だよと
ミニ四駆を摘み出し
机の上にひょいと置く
走り出した鈍色のミニ四駆
揺れ動き ....
一日がおわり
意地悪なわたしは
その日にめぐりあえたすべての?を君におしつける

君はいつでも下をむき
進化の限りを尽くして答えようとする
ことばもまた流れてゆくものかもしれない
君もま ....
白い雲もなく
白い波飛沫もない
ひとつだけの乱反射が
わたしの瞳に届けられる

このひとつの色の波長は
わたしの血液を振動させて
濁ったこころを浄化する

黒い策略もなく
黒い騙し討ちもない
確かな ....
あなたは、あいしたものへいつだって
しにたがりな言葉をあててしまうから
私はそんな頭を「わらわずや」って、
わらいながら撫でつける
ゆびさきは、
自律神経からいちばん遠い場所だから
いつだ ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が和音となって、響き渡る

部屋中に響き渡るそのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
朝の空気の中、陽光が満ち溢れ
そ ....
日の当らないところから 青い空を見るのが好きだった
なんだかおかしなことをしているような気がして
薄暗い部屋のなか 路地の裏 森のなか
周りの黒に囲まれて 切り取ったように青い空が好きだった
 ....
人生って奴は
いつでも だれにとっても
脚本もなくリハーサルもない
ぶっつけ本番なんだ
天真爛漫

千差万別

右顧左眄

言語道断

快刀乱麻

不即不離

支離滅裂


春眠暁を覚えず

昨日のことも忘れて

天衣無縫


稀有壮大

 ....
ごめんなさい

ごめんなさい

またしてる

またしてる

ごめんなさい

ごめんなさい

さびしいよ

いとしいよ

ごめんなさい

ごめんなさい


ここ ....
種々(くさぐさ)の根に吸い上げられる水の轟音。
あなたのその脚は、根。土に喰い込んだ根。
その根はあなたの地上の背丈よりずっと、地下高くひろがり、吸い上げている。

根の国の暗渠には、歌が ....
茶柱さえ立たない  
 
父は会社を辞めて
小さな薬局を経営していた
母は近くの
ガソリンスタンドで働いていた
僕が社会に出る頃には
薬局もガソリンスタンドもなくなって
父と母だけが残った
僕の仕事は ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう

羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって

軽過 ....
昼と夜の間を染める
クレヨンにない空の色

どこへ行くわけでもない
僕たちを包む

まだ暗くならないで
遊んでたい

帰りたくないよ

肩にとまる赤とんぼが
眩しそうに見つ ....
  間違いを犯し続ける
  勇気が欲しいね

  何が正しいのかを
  忘れてしまわないうちに

  黒板に殴り書きされた
  白いチョークの言葉を覚えてる?
  あれが最初の知恵だっ ....
私は梅雨空の
とある山の稜線に花となって咲いてみる
霧が、風にのって、私の鼻先について
それがおびただしく集まって、やがて
ポトリ、と土の上に落ちるのを見ていた
私はみずからの、芳香に目を綴 ....
 
 
短い枕の中で
魚が溺れている
手紙を
食べ過ぎてしまったから

夏の道路を整備する
乾いた犬の
音が聞こえる
気持ちだけはいつも
敷地みたいに眠たい

ノートの中に
 ....
      つるりとした
      おんなでいたい
      煮干しのように出汁がでても
      干からびるにはまだちとはやい
      やっこのように
      醤 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6711)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生身- 森の猫自由詩17*13-5-1
可能性- 秋助自由詩313-4-30
五月の音- 梅昆布茶自由詩18*13-4-30
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30
ひとでなし- ドクダミ ...自由詩713-4-30
山女の木琴- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-29
全身の痛点を耳にして- 凍湖(と ...自由詩413-4-29
はるがきた- 小原あき自由詩9*13-4-29
春という椅子に座って- 空丸ゆら ...自由詩1013-4-29
水と応え- 木立 悟自由詩413-4-29
サイレント- 凪名木な ...自由詩213-4-29
桜並木の川_- 服部 剛自由詩8*13-4-28
生き残った夕暮れがいる橙の窓の灯- あおば自由詩8*13-4-28
化石河原- 夏緑林自由詩313-4-28
あお- 乱太郎携帯写真+ ...17*13-4-27
知りたがり- ゼンメツ自由詩513-4-27
コード2- ……とあ ...自由詩10*13-4-26
暗闇- ウデラコ ...自由詩3*13-4-26
ぶっつけ本番- HAL自由詩7*13-4-25
小欲知足- 梅昆布茶自由詩413-4-25
ごめんなさい- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-25
根に吸い上げられる水のはなし- 凍湖(と ...自由詩513-4-24
茶柱さえ立たない- 北大路京 ...自由詩213-4-24
家族の仕事- たもつ自由詩713-4-24
アシカセ- nonya自由詩16*13-4-24
マジックアワー- シスター ...自由詩213-4-24
黒板消し- まーつん自由詩6*13-4-24
ときには花となって- 山人自由詩5*13-4-22
草むらを走る- たもつ自由詩613-4-22
つるりとせ- 石田とわ自由詩11*13-4-22

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