坂が多い街
上る途中振り返って見れば
絶景が広がって美しい

猫をよく見かける
すぐに仲良くなれる

山の上まで家が建ち
誰も住まなくなった家を
改装してカフェが出来た

尾道水 ....
もっと近くにコンビニがあれば
ストレスの溜まったあなたの
心をすぐに癒してあげられる
けど、
でも、やっぱり夜に甘いものは良くないって
健康診断でも肥満って毎年書かれて
毎年ダイエットを試 ....
広い邸宅など要らない
ベッドは
身体を横に出来るスペースがあれば良い
食卓には
茶碗の置ける隙間があれば飯は食える
とうそぶいて

新聞が 雑誌が 広告が 
テーブルに積み重なり
ベ ....
曲がり角の雨
踊り場の雨
常に潜む雨
葉を照らす雨


理由もなく
人のかたちをしている蛭が
街を造り
歩きつづけている


空の子蜘蛛
低い青
かすか ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国

時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国

世間は
和解主義共和国 ....
許されないと言えば
誰しも
平等に
許されない

許されていると言えば
誰しも
平等に
許されている

ただ言えることがあるとすれば
人生は輝くためにあると言うこと

切り取 ....
サンタさんに会いたい
サンタさんと話したい
クリスマスケーキを一緒に食べたい
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡


まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ....
捨てないかぎり夢の続きはついてくる
あきらめない限りことばの谺は響きつづける

僕の頭の中の世界図書館は閉鎖されたまま
精神の廃虚には孤独な回路が短絡を待っている

魂の階梯はかぎりなく地 ....
クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ

   (運転手はたおやかな秋という名をもち

いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう

   (花は放射線状に巻かれ彼岸という中心 ....
友と道北を旅した
車窓から見えるのは
線路脇に繁茂する
沢山のイタドリ
「イタドリすごいねえ」というと
「いたどりってなに?」
と、都会育ちの友が言うので
「イタドリ知らないの?
ほら ....
「死んだ猫の瞳みたいだね」
彼女はそう呟いて猫みたいに眠った。
猫と話すときの人の瞳は生きている。
浮世、
という
夏の、
ゆらぐ陽のように
濃く、
あまりにも
鮮烈な、
燃えさかる幻が
汗ばんだ肌を
包んでいる

熟れた風のそよぐ
青い夜、
若い男の身体は
激しく鼓動し ....
ルルルなんて
鼻歌を唄ってみる
涙が溢れないように

フフフなんて
空笑いをしてみる
怒りを隠すために

スキップして
ジャンプしてみたり
ベロベロバーって
変な顔してみたり
 ....
峰と峰とのつなぎ目に鞍部があり、南北の分水嶺となっている
古い大葉菩提樹の木がさわさわと風を漂わせる
峠には旅人が茶化して作った神木と、一合入れの酒の殻が置いてある
岩窟があり、苔や羊歯が入り口 ....
乳の出なくなった母豚が 
子豚を育ててくれるという、 
やさしいニンゲンに預けた

彼らは 何もできない痩せた子豚を
段ボールの中で育てた

しかし 相変わらず豚は、豚
ただ ....
まっくらにしたよ

虫の声
とぅとぅとぅとぅとぅとぅとぅ
るーるーりーりー
とぅーとぅーららららら
ふぃーーーーーーーーーー

近所のちいさい子のわらいごえ

水溜まりの上を車が走 ....
僕たちは死刑囚みたいなものである
必ず死ぬと宣告されている
残された時間をどう生きるかは
自分自身で決めることである
1日1日が
毎日あっという間に過ぎ去ってゆく
残された時間をどう生きる ....
僕の東側から
今日も君が昇った
コーヒーの香りが
ほんのり温かい

他愛無い話に
マーマレードを塗りつけて
右目は美人のアナウンサー
左目は君の笑顔

ベーコンエッグは
半熟 ....
誰の手にもとられずにずっと沈んでいる本がある。
本のなかにのめり込んで沈んでいる人もいる。
人から人へと貸し借りされ、ずっと泳ぎ続けている本もある。
本たちの上を楽しそうに泳いでいる人もいる ....
同じ道を歩いた
くり返し歩き
くり返し問い
くり返し答え
水の写経のようになにも
こころの所作だけが
ただ――


くり返し祈った
石の中のロザリオ
沈黙の塵は満ちて
尚も空白 ....
小説家は冗長
でいい

詩書きは
舌足らずぐらいでいい

僕は凡人だから
そう思う

横顔の印象は
全てに繋がる

その瞳が
レーニンの
ナポレオンの
イエヤス ....
愛するということは
合わせるということだ
赤ちゃんを愛する母親は
赤ちゃんに合わせる
子どもを愛する先生は
子どもに合わせる
犬を愛する飼い主は
愛犬に合わせる
老父を愛する嫁は
老 ....
僕には出会うべき人々がいる。暗がりのマンションの一室を通り過ぎると、光がさんさんと差してくる。そこには道がある。砂利で未舗装の、木製の電信柱がポツポツと連なる、細い道。水溜りが、雨上がりのススキ野を映 .... 激情を極め
静けさを極め
祈りながら認識し
認識しながら祈る

この飢え切った界で
この哀しみの界で
導かれ 諦め
静謐に包まれ


光り輝くあの日の君を 僕は決して忘れない
先祖代々の墓石の隙間を潜って 緑の節目が
石塔の地下から 企みを生やす

萎れたシキビや花筒の中で息絶えた小菊を
嘲笑うかのように石塔の狭間を一本の青竹が
墓場の敷地すら貫き
天 ....
屋根一杯に
鳩がいる
何かの見間違いかと
車窓から目を凝らす

もしや瓦の形の鳩じゃないか、と

でもやっぱりそれは鳩だった
生きている鳩そのものだった

ねえ、あれ鳩ですよね
 ....
久しぶりに電話してみる
着信音が十回で、切る
内心ホッとする
まもなく向こうからかかってくる
少し慌てる
「なに?どうかした?」
声を聴いて安堵する
「いやどうもしないけど。今話せるの? ....
男がため息をついている
背中はどんどん小さくなって
いつのまにかそこには
泣きそうな男の子がいるだけになる

男はせきばらいをひとつして
たちあがって歩いて行った
その背中はまだ少年だっ ....
視線を奪われた白いカーブ
狭間のプールの匂い
青かったはずの人工的な水の塊も
夏が終われば緑色になってしまう

とてもしなやかに弧を描いて
滑り落ち、そのまま飛び込んで
水しぶきが舞う
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
尾道市- 夏川ゆう自由詩116-10-22
もっと近くに- 小原あき自由詩3*16-10-21
狭い部屋- イナエ自由詩18*16-10-21
しずく_手のひら- 木立 悟自由詩516-10-19
誤解主義共和国- イオン自由詩5*16-10-16
輝き- 渡辺亘自由詩316-10-14
サンタさん- 水宮うみ自由詩1*16-10-8
白_めぐる白- 木立 悟自由詩816-10-6
老いた水夫- 梅昆布茶自由詩1016-10-6
たおやかな秋- 白島真自由詩316-10-4
イタドリ- Lucy自由詩4*16-10-4
- 水宮うみ自由詩1*16-9-30
- atsuchan69自由詩3*16-9-30
短距離走- 坂本瞳子自由詩1*16-9-29
峠の山道- 山人自由詩8*16-9-26
東京- 為平 澪自由詩616-9-26
まっくら- 田中修子自由詩5*16-9-25
死刑囚- ホカチャ ...自由詩316-9-25
当り前- nonya自由詩18*16-9-23
海みたいな図書館- 水宮うみ自由詩7*16-9-22
ホルン- ただのみ ...自由詩13*16-9-21
正岡子規と大統領暗殺- AB(な ...自由詩4*16-9-20
愛するということ- ホカチャ ...自由詩3*16-9-20
夢のなかに生きる- 天才詩人自由詩3*16-9-18
高貴- ひだかた ...自由詩716-9-18
竹花- 為平 澪自由詩9*16-9-17
鳩の家- そらの珊 ...自由詩1016-9-15
会話- Lucy自由詩17+*16-9-14
男はつらいよ- 朧月自由詩516-9-14
25mプール- 青の群れ自由詩416-9-11

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