すべてのおすすめ
風を感じていると、生きていることも、同時に感じる。しかし今は無風だった。椅子に腰を下ろしても、遠くに海は見えない。車もなく、そこに行く足もなくしていた。金も、底をつきかけている。昔、家賃が払えなくなり ....
物心ついた頃にはTVがウチに居座っていた。
自分の運命よりも他人の運命を察しては笑い、憂う…
そんな日々を疑うことなくたぶん、続けているのだと思う。
こんな環境を半世紀以上続けられていること ....
ね、みんなは、恐竜だったころをおぼえている?
むかし博物館に家族全員を、父がつれて行ってくれた。幸せな会話で窒息しそうな電車、はやく終わらないかな。
父はティラノサウルスが好き。わたしはトリケ ....
自助グループがその後どのような経過を辿り雲散霧消したのかはまた別の機会に触れるとして、今回はぼくが当時していた仕事の話を少しだけ。
ぼくは20代後半の時、これはどこかで書いたかも知れないが、 ....
歳を取り年々感じるのは、死んだ父にますます自分が似てきたという事だ。父は自分が十七の時に他界した。享年五十八。逝ったのは冬のおそろしく寒い夜更けの事だった。その時のことは今も鮮明に覚えている。
....
「千羽鶴」 作詞 横山 鼎 作曲 大島ミチル
式の終わりに際して地元の少女たちによって合唱される。悲惨で哀しい出来事を表現したこの歌は決して哀しみだけを閉じ込めて表現されてはいない。それが ....
あなたは源氏の白旗に付くか?
それとも平氏の赤旗に付くか?
平氏は清盛のとき、保元、平治の乱に
勝利し、一門栄耀栄華を極めたが
命を助けた頼朝、義経等の挙兵により
壇ノ浦に一族運命を共に ....
孤独になじむから、すこし壊れかけているような古い町が好きだ。
その古い町の小さな裏通りに子どもの死体一つ入れられるほどの大きさの水槽があった。緑色の藻が内側のガラスに張り付いていてよく見えない。 ....
複雑性PTSDという病気と、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復を、ただ淡々と、いまその症状に苦しむかた、それからいわゆる健常者のかたにも届くような書き方で書いてみたいと思っている。
想 ....
数年前に家のベランダから長男と一緒に、正体不明の飛行物体、いわゆるUFOらしきものを見て喜んだことがあるのだが(パチンコ玉のようなものがスーと横に移動したり、突然いなくなってしばらくして全く別のところ ....
丸の内の商業施設KITTEにはインターメディアテク(以下、IMT)というミュージアムが入っていて、東大所蔵の蒐集品を無料で見ることができる。一階から六階まで吹き抜けになっているKITTEの建物。その ....
この言葉が随分昔から頭にありました。どこで聞いたのか、もしくは読んでいたのかと思っていたのですが、朗読ソフトで久しぶりに夏目漱石の『三四郎』を聞いていると、この言葉が出てきました。
アフラ・ベ ....
詩が書けるヤツはドンドンアップすればいい。
ネット以前だったら新聞・雑誌に投稿しても、
選考するヤツの目にとまらなければ早々と水子にされる。
出版業者に頼んでみても「字が書けない脳性マヒの少 ....
長年勤務して来た会社を7月末に退職した。最後は仔会社に転籍して経理責任者をしていたが、丁度グループ会社の再編と重なり、四半期決算を終わらせて落ち着いた所で退職できた。持病の緑内障が進んで来て、視野に ....
詩は生きるために必要なものではない。
例えば貧しく混乱した世の中では人々は生きていくことに必死で、詩どころではない。豊かで平和な世の中になると今度はしなくてはならないことが多すぎて、やはり詩 ....
箱がたくさんある。
現実にも想像上にも、自分のものも、むすめのものも夫のものも。怠惰な感じのする春の日差しの真中にわたしのそれを置いて、みる。日差しは多くの物事を明らかにする(もし私達がそれを望 ....
不死の女を殺した。長年の願望であった傘で殺してやった。
女がいつも帰りに渡る陸橋の踊り場で殺してやった。
赤いスカートが風で翻った瞬間、傘の先端を女自体にぶっさして、
ぐいぐい差し入れて ....
「ちょっぴりゼツメツ寸前の詩をめぐる冒険◆詩をへだてるベルリンの壁」https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=339862&filter=usr&from=list ....
詩作品そのものが、パブリックアートとして存在する風景は考えられるだろうか?紙に書いた詩が駅の掲示板か何かに貼り付けられている。とか、石碑に文字を刻み込んで詩が設置されているとか。数多いる詩人の中でパブ ....
残酷に思える詩と、優しさを感じる詩が、僕にはあって、
僕は優しい詩が好きだ。
戦闘機より、パンケーキが出てくる詩を読んで、楽しい気持ちになりたい。
怒りや悲しみを、表現しないと駄目なときがあ ....
詩は難しい、わからない、という声をよく聞きます。ところが、詩というものはそもそもわかる必要がないものです。わかることよりも感じることの方が大事です。ことばというものは意味を伝えるだけのものではなく、 ....
詩から遠く離れて、みなもすなる生活というものをしてみれば、日本語は予測可能なものになっていくし、なって行かざるを得なかった。予測不能な山茶花オクリさんの詩を僕は愛し、愛しながら敬愛し、敬愛しながら敬遠 ....
詩に目的はない。詩に価値はある。言葉の自由な使い方や、美しい使い方のお手本となることができる。それは、実践の中から生まれるだろう。つまり、胡乱な態度で書かれていれば、それなりにしかならないのである。 ....
あなたは目が見えないのね
と誰かが言う
私の目は見えているのに
意味がわからない
本当に大切なことは
見えないものを感じる心の目を
持つことだとあなたは言う
日に日に年老いて
目に ....
一枚のを、まん中からわけたら、裏と表のなかにもうひとつ裏と表ができますよね。っていうのを繰り返して、とうとうわけられなくなった薄っぺらの一枚はきっと透けてて向こう側がみえる。おもてとうらが、ぶつか ....
あのひとは損な人だった。
15歳くらいまでにやられたこと言われたことがえげつなすぎて、本当にいい思い出がない。やはり亡くなってスッキリした、と思うたびに、風穴が空いている自分を知る。
....
私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 ....
おととい、あるいてほどなくある実家の父に「婚姻届けのサインをもらいにいっていい?」と電話をした。「いま、選挙期間中だから忙しい」私は黙った。それで、父は慌てて「時間がある今日中にサインしにゆく」「あ ....
ビー玉とは不思議なものである。人工的なもののはずなのに、オーロラのような、雪のような、星のような、魂のような、そんな雰囲気を漂わせている。
ビー玉は、ロマンチックで、霊的で、生きていくうえで ....
Jと別れてあたらしい生活が始まっていたのだけれど、車の世界の帰りだというJがこの家へたずねてきた。
ただあたらしい生活と言っても、螺旋階段を一周して、すこし昔に帰っただけのような気がする。奇妙な ....
るるりらさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(253)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
工具セットの思い出
-
番田
散文(批評 ...
1
24-4-26
いまはもうだれもいなくなった
-
ナンモナ ...
散文(批評 ...
3*
23-10-25
卵化石
-
田中修子
散文(批評 ...
14+*
20-12-25
振り返ることⅢ
-
道草次郎
散文(批評 ...
3*
20-10-6
庭の話など
-
道草次郎
散文(批評 ...
2*
20-10-4
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
-
アラガイ ...
散文(批評 ...
4*
20-8-11
源氏と平氏
-
日比津 ...
散文(批評 ...
4
19-10-25
すいそう
-
田中修子
散文(批評 ...
7*
19-7-26
複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再 ...
-
田中修子
散文(批評 ...
13+*
19-6-10
母、UFOと接近遭遇す!
-
マサヒロ ...
散文(批評 ...
1
19-6-1
壁を這うワニ/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
-
こうだた ...
散文(批評 ...
1*
19-5-15
かあいそうだたほれたってことよ
-
beebee
散文(批評 ...
3
19-4-13
ネット詩再考
-
ナンモナ ...
散文(批評 ...
14*
19-3-28
退職の日に_/_旅立ちの日に(修正最終版)
-
beebee
散文(批評 ...
5*
19-3-22
なぜ詩を書くのか
-
石村
散文(批評 ...
14*
19-3-15
箱のこと
-
はるな
散文(批評 ...
5
19-3-14
不死の女
-
ナンモナ ...
散文(批評 ...
3*
19-1-30
詩をめぐる冒険◆閉ざされた可能性_追記あり
-
田中修子
散文(批評 ...
4+*
19-1-6
パブリックアートとしての現代詩
-
腰国改修
散文(批評 ...
4*
18-11-13
パンケーキ
-
水宮うみ
散文(批評 ...
13*
18-9-27
中村梨々詩集『青挿し』について
-
葉leaf
散文(批評 ...
2
18-7-29
気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)
-
渡邉建志
散文(批評 ...
2
18-6-9
詩論
-
黒髪
散文(批評 ...
3*
18-5-27
「愛のある人生」について
-
あおい満 ...
散文(批評 ...
1
17-10-30
0、ゆりかごとレース、踊り子の傘のことなど
-
はるな
散文(批評 ...
6
17-10-28
ジャンヌ、雪の病室
-
田中修子
散文(批評 ...
4*
17-10-22
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_少女Aとテントウムシ
-
田中修子
散文(批評 ...
6*
17-10-14
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_蛸
-
田中修子
散文(批評 ...
2*
17-10-12
ビー玉
-
水宮うみ
散文(批評 ...
6*
17-10-11
夢夜、三_「孔雀いろの鍵」
-
田中修子
散文(批評 ...
2*
17-6-11
1
2
3
4
5
6
7
8
9