美学とは通りすがりの余韻です
うかんむり招くは窓に存在のひらかれたこころひとりふたり
日曜日尖った文字がほどけてくきみのあくびが伝染するの
もりのおくかくうのさかなレンアイのうみますたまご ....
作者を眠らせ/この頁の余白に/雪が降り積む
....
手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる
手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
海の水をふるい落として
陸にかたむいた者たちが
熱にかわいて
石くれにうずもれていく
やがて誰かに掘り出されるまで
かれらは 海の夢を見ている
かれらの
海の後遺症は消えない ....
こんにちは、香瀬です。さいきんはcaseです。
一昨年末に「HHM」と題して開催いたしました批評祭の第2弾の開催が決定しました。
詳しくはこちら。
HHM2要項(http://po-m.co ....
グーグルマップカーだ
こんな街角の検索に
へんな遠近感でオレ出演してしまうのだ
なぜオレはこの車を襲撃しないのだろう
グーグルマップと原子力発電所は似ている
電源喪失の原子力発電所
宇宙 ....
生まれてきたときに、私はどこから来たのかと
問いはしなかった
たぶんこの世からわたしがいなくなるのは
どこで、とは問いもしないだろう
「忘れられないこと」が大切なこととは限らないように
....
オランダの
アンネフランクの隠れ家に行った
そこは8人が2年間暮らすには狭く
人との距離は驚くほどに近い
そこでアンネは昔
8人に対する
本音の日記を記す
その距離は驚くほど近いから
....
むくろと暮らしたことがある
たった数日
むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな
かつて肉体だ ....
丸くならないダンゴムシの足が多い
ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く
決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨
ほぼ等間隔に現れる ....
104歳の詩人、まど・みちおさんが老衰で亡くなられた。
そんな歳まで詩人のままだったなんて、すごいことだ。
追悼の意味もこめて、すこしだけまどさんの時を巻き戻させてもらいたい。
巻き戻しても、ま ....
まどみちおさんの訃報に泣いている場合じゃない!ので、。ちょっぴり、あわい思いでなんかをですね。恥ずかしながら書いてしまうことにしました。
たぶん1996年頃です。フォンレター送りました。まどさんへ。 ....
かあさんのしんぞうはけいたいでんわだ
いつでもどこでも
だいじにもっていて
いつでもどこでも
ひらいてみてる
かあさんのものは
たいていさわらせてもらえるけれど
けいたいでんわだ ....
左腕に
浮き出た内出血の痣
八年前に受けた
ハーセプチンの点滴は
あたしの血管までもぼろぼろにして
以来 採血は
看護士泣かせの儀式となった
その痕を
老いた母は
かわいそうにと
....
赤ちゃん言葉がしゃがれている
お喋りして良いかしら
もしもある女性が心は男性だったとして
でも同時によ
同性愛者だったとして
男性を愛したとする
すると
そとからみれば普通の異性愛者と見えるでしょう?
北 ....
瞳
二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない
も吉を ....
君がムラサキの太陽を睨んだとき
蒼空を背に 真紅の愛情がいま
胸を裂くほど翼をひろげ
君に向かって翔けている
愛の言葉が幻聴へと歪む
その耳を
翼で抱いて塞ぐためだ
そし ....
野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる
花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小 ....
さみしいとつぶやきたくなる
こいしいとつぶやきたくなる
不安とか
自分ではどうしようもできなくなる事柄は
自分でどうにかしようとして
つぶやきたくなる
そんな10年
やっと来てく ....
違和感が好きだ。じぶんの居場所をグラグラさせてくれるからだ。違和感をそのまま受け止めきれず、じぶんの中で正当化するとき生まれる摩擦熱で焼かれそうになる感覚がすごく好き。おれが俳句を好きでいて、かつそ ....
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音
最初の人間がこの列島に入ったように
この川に入った亀は何匹だったろう
ミドリガメと呼ばれていた子亀のころ
生まれ故郷から 人間に連れ出され
あげくに捨てられたのか
それとも
遙かな故 ....
春がいる
駐車場の奥の
ハイブリッド車伝いに
ブロック塀の上に飛び乗った時
チイ子はそう思った
春がいる
朝の見回りで
ナワバリ荒らしのクロに
やられた三角耳がまだ痛む ....
タトゥーに誤字
今でも夢に見る
北斜面の崖
なだらかな傾きの崖
崖の上のお屋敷の、
裏手の急斜面から
空に舞い上がる自分を
空は樹木に隠れて半分
空は現実に隠され半分
半分の空に半分の自由 ....
鳥葬の風習のある国にいて選べるのなら赤のくちばし
さわやかな羽が生えてたあのころをかゆい背中が思い出してる
おい悪魔お前の口の中にあるびいだますぐにぺっと吐き出せ
教室にいっぴきの夜 ....
雨の音のように
互いに育たず、打ち消し合う
そういうものをこそ
愛と呼びたい
そらの色に
本当の名前などないように
分からないものをこそ
信じていたい
そ ....
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる
モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている
母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で
白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
るるりらさんのおすすめリスト
(6713)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
通りすがりの俳句トキドキ短歌たち
-
阿ト理恵
散文(批評 ...
10*
14-3-4
いちめん
-
ハァモニ ...
自由詩
1+*
14-3-4
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-3-4
海のイメージ_I(2014.3)
-
新嶋樹
自由詩
2
14-3-4
HHM2を開催します。
-
香瀬
散文(批評 ...
2
14-3-3
トレーニング問題集
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
14-3-2
明日の忘れ物は今日に
-
たりぽん ...
自由詩
1*
14-3-2
ホンネの日記
-
イオン
自由詩
4*
14-3-2
むくろ、と
-
umineko
自由詩
25*
14-3-1
丸くならないダンゴムシの足が多い
-
北大路京 ...
自由詩
6
14-3-1
ループ
-
nonya
自由詩
17*
14-3-1
涙の虹
-
yo-yo
自由詩
6*
14-3-1
どんなにわたしがまどさんをすきかかくことにしたぞう(泣笑)
-
阿ト理恵
散文(批評 ...
15*
14-3-1
かあさんのけいたいでんわ
-
小原あき
自由詩
5*
14-2-28
【紫の華】_詩人サークル「群青」二月のお題「紫」への提出作品
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
14-2-28
赤ちゃん言葉がしゃがれている
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-2-27
サークル「群青」_課題「紫」_『赤と青の間』
-
木原東子
自由詩
7*
14-2-27
北の亡者/Again_2014如月〜皐月
-
たま
自由詩
25*
14-2-27
赤い銃爪
-
ハァモニ ...
自由詩
1*
14-2-26
花園・・・
-
tamami
自由詩
10
14-2-26
母になるまで
-
かさね
自由詩
3
14-2-26
川柳が好きだから俳句を読んでいる(9、安井浩司のこと)
-
黒川排除 ...
散文(批評 ...
3
14-2-26
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音
-
北大路京 ...
自由詩
11
14-2-25
要注意外来生物
-
イナエ
自由詩
12*
14-2-25
チイさい春
-
nonya
自由詩
21*
14-2-24
タトゥーに誤字
-
北大路京 ...
自由詩
12
14-2-24
空と自由
-
……とあ ...
自由詩
12*
14-2-24
けだものたち(2013.11〜2014.2)
-
新嶋樹
短歌
3
14-2-24
るるる
-
Ohatu
自由詩
3
14-2-24
舟の儀式
-
umineko
自由詩
21*
14-2-24
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