だれもいないものおきで
ほんをよむのがすきでした

だれもいないものおきで
わたしもいつかものとなり
おかれるものになるものと
おもってばかりおりました

そのいえで
く ....
この世にひょい、と
生まれたわたしを
どう思おうと
わたしの自由

どう思われても
わたしは自由

つまりは
すべて、予定のとおり

未定という名が
いついつまでも
 ....
大きく息を吸いこみすぎた風船のように
あなたの笑顔は外に弾ける
少年に元気付けられたブランコのように
あなたの首は前後にゆれる

よく練りこんだパン生地のように
心の中に妖精の巣をはぐくん ....
その町はいつも晴れていた
暖かな日差し、爽やかな風
青い空に、柔らかな雲
町外れの湖には
それらの全てが溶けだし
大きな森を育んでいた
青年はその湖に足を浸しながら
いつも遠い、見知らぬ ....
たけよ
わかたけよ

雨上がりに匂い立つ
若草の薫りよ

今日一日の棘を洗いおとし
網膜の奥底にしみつく
灰の濁りに
若草みどりの輝きで
健やかさの幻影を与えたまえ
水辺の匂い
 ....
おさなごの手で目隠しされたみたいに
まだ薄白くぼんやりとした月は
うろこ雲のすき間から顔を少しだけ見せる

指で四角に切り取って覗き込んでみた
ぼくたちよりうんと長く生きたこの風景は
瑞々 ....
白熊が死んじゃう、と言って
つけっぱなしの電気を
消してまわる君は
将来、かがくしゃになりたい
という

撒き散らかされた
鳥の餌のシードを片づけていると
芽がでればいいのに、なんて
 ....
描きかけた まるい絵を
仕上げた事はなかった
曖昧な空に 風船を放つ
重さなどは いらない


この世界のたくさんの声が漏れて
帰り道、溶けそうな歌声に酔う
わたしはわずかに軽い

 ....
流星に穿たれて
君は人魚になった
まだ名前を持たない朝に
瑠璃色の鱗を散乱させながら

尖ったガラスの破片で
静脈をなぞると
霧に包まれていた避暑地の白樺の
腕から熱い血が流れ出した
 ....
マシュマロ島がくるくるまわりながら
洗濯機の中身のようにまわりながら
汚れ落ちのように
溶けてゆくのです
ココアがだんだん白くなる

さっきベランダに来てちょっと鳴いて
行ってしまった鳥 ....
鍬を入れる

びっしりと雑草はびこる庭の

縺れに縺れ こんぐらかり絡みつき合った

根と 根と 根と 根 に

土の底から 酸素を送り込む

 ミエナクナッテイタ

 イ ....
例えば
すぱあっと気持ちよく切れる
流線型のペーパーナイフ

例えば
小さな蜜蜂の脚についた花粉
のこぼれる音

例えば
南の島のからりとした朝の白いテーブルクロスと
熱々のコーヒ ....
咲いた花実は何もしなくても
雨に風に歳月にいつかは落とされる
枝も木も
どんなに立派で大きくても
終わりは来てしまう

そんな世界にせっかく頑張って立っているものを
そんなに無下に揺すり ....
詩をなぜ書くのか、といわれれば、ただ、ことばを書きたいように書いており、それが、詩といえば詩、というものになるということ。

ただ、詩は、これまでどのような役割を果たしてきただろう、と思うと、ま ....
朝、目が覚めたら
右の手のひらがチクンとした
キップだった
日付はちょうど1年前の今日
行き先は書いていなかった

チクン

今度は胸が痛かった
その日付を忘れるはずがない
忘れら ....
詩の生まれ方にもいろいろある
卵生
胎生
卵胎生

生きている詩ならば
生まれて生きる詩であるならば
金太郎飴をちょんちょん切って
毎日数だけ増やしてくってわけにはいかないだろう

 ....
ひざ小僧
どこの小僧か知らないけれど
みんなが知ってるひざ小僧
スカートの下でかくれんぼしてる
いやらしいなぁ

だけどね
転んだときに一番傷つく
ひざ小僧
私を助けてくれるから
 ....
小さな巻貝の奥に
灯りがともる
小さな海の人が
書き物をしている
波から聞いた話を
青いインクでしたためる
書き終えると
小さくてごく薄い紙片を
丁寧にたたみ
小さな封筒に入れて
 ....
じぶんの書いたものを、信じてあげる。

泉からきれいな水を掬いとるように、

  これはじぶんにとってかけがえない詩なんだ

と心にきめて、じぶんの書いたものを信じる。

それが、じぶ ....
                   090504


なつはきぬ
木綿では叱られます
正確には
木綿では嫌われます
そんなこと言って笑わせる人が居て
昔芸者だったとか
おめかけさん ....
 
 
海の向こうから
一両編成の
列車がやって来る

線路の上を
走り続けることを
あの日諦めてなければ
というような顔をしてるけど
僕はそのことについて
何一つ触れない
他 ....
里に寄せる
風向きの奏ず



羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに


絹擦れの音、軽く


君、聴こゆるか
時計が再生を告げれば
僕の水色の時刻





アロマに誘われ



青くもなく青い湖の欠片に魚のように浮かんで
見えない傷を癒すのだ




?僕の符号と誰かの記号で ....
半世紀も祈り続けて
鳩が太っていく
公園の木は
故郷から引き離された子供のように
ぽつん、ぽつんと育って

生きていこうとする力に
種類なんか無くて
他人の生き様を非難できない
太っ ....
やがて雨がふり
話はつき


花のひとひら
散るだろう
流れ往く雲に

人を見て
自分を見て



気がつくと

薄い天幕を破って透過する粒子が

浅い深呼吸を促す




何てことのない
モールの吹き抜け




何てことのない
ありふれた日常
 ....
ココア姫マショマロ枕抱いてねる優しい人になれますように



サイダーの中に無数の星がある消えないうちにお願いしよう



黄金のリンゴジュースが飲みたくて急いで帰る夏から秋へ

 ....
桜の花は 落ちた姿が美しい

少し笑って 君が言う

桜の花を 近くで見るのは 恥ずかしい

少し笑って 僕が言う

ただそれだけの 二人の間に 華の川

ああ どうか あの春告鳥 ....
行き場のない情熱が蒸気を上げて動き出す
進め 進め 煙を上げて車輪を回せ
君の列車に僕は必ず飛び乗ろう



隠しきれない歓喜が音をたてて そこかしこに咲く
はじけろ はじけろ 散りゆく ....
ぼくは、うさぎ。

間違ってかじったのは、
葉牡丹。

きみは、鮮やかでもなく
そっと、緑色だった

花にまぎれて
葉にまぎれて
陰に隠れて
気付かれることなく
静かに笑う
 ....
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