いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
これを
あい、とよぶか
かがくげん ....
誰かを見つめることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ背中をさがす
誰かに見つめられることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ眼差しをさが ....
月が昇った夜の下
白い光に満ち満ちて
遠くお空に浮かびます
暈を重ねてぼんやりと
ひろくせかいを照らします
夜明けの眩しい太陽に
月の明かりは隠れます
月が籠った夜の下 ....
百聞せずに一見したら
まぁ それなりに感動した
百聞して一見したら
そりゃあもう感動した
百聞は一見に如かず
これ ちょこっと違う
百聞は一見のマザー
うん これが正解! ....
子どもたちのかおり水はかがやく
わたしの足をのみさらうもの
それはとても自由な戯れに見えたけれど
目をとじて 耳をすませば
ひとつの韻律をかんじるわ
わたしもむかしは うたでした
も ....
つつじは色彩と匂いで
五月の朝をノックアウトする
ひんやりと
ひかるのは
ひんやりひかる。季節の散乱
からだを通わす
きみをめくろう
つつじは色彩と匂いで
五月の朝をノックアウトす ....
花壇をはさんで
息子と向かいあう
これはなにかの
象徴だ、そうだろ
自生したハーブ
ちぎって嗅いで
花壇をはさんで
息子と向かいあう
これはなに ....
ママはラブリーだった
口唇にぷっくりしたカラーを好んだ
ママはラブリーだった
おはようを言う時いたずらっ子になった
ママはラブリーだった
大の怖がりなのに薄目でみてた
ママはラブリーだった ....
ジュースが飲みたい。
そう言って男の子は歩いていきます。
ジュースがいよいよ飲みたい。
そう言って男の子は少し汗ばむ五月晴れの中を歩いていきます。
ジュースが飲み干したい。
そう言っ ....
少年は手にもっている一つの林檎を空に向かって投げる
するとそれは翼を拡げる鳥になった
少年は青い空が好きだった
空の中は永遠に汚れぬ世界であると信じていた
少年はどこまでも途切れぬ煙突 ....
豚って
よく燃える
こわれた、かぜを
かぞえている
とめられないから
ぼくには
ひとーつ、
ふたーつって
やわらかいところから
ふいている
こわれた、かぜを
....
あぁ
あぁ
ねぎ
僕の嫌いな
ねぎ
ねぎ
なぜ嫌いか
分からないよ
臭いし
まずいし
なんか嫌い
ごめんよ
ごめんよ
君だけで
自分でも
どうしようも ....
1
かみさまから
えいえんのやくをにんめいされたので
しろいあきちにたってみました
ねていたときのことだったので
ほんとうはかみさまじゃなくてわるいもののさしがねかもしれない
みーみー ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
ゆふぐれ
ふみきり
みずたまり
おむかえの
はは、したがへて
黄いろいぼうし
せおう赤
あたらしいくつ
よごさずに
じょうずに
とべた、よ
はがいっぽん
....
何人目かのオンナが踊っていた
純粋だった景色も
捨てられた新聞紙のように
風に吹かれ、転げてゆく夜の雑踏
街は痛みも
嘲笑で、もて遊ぶ
ナマあたたかい酒を知り、
....
明 日 手 放 す 夜 空 に
日 々 を そ っ と 焼 く
手 を 伝 う と 失 く し
放 そ う と 思 う 望 み
す っ と 思 う 平 遠 の
夜 と 失 う 平 和 写 ....
ハロー
いま、ぼくのそばにいる、コトバ、は
みどりいろをしています。
ハロー
もう、ハル、なんですから
きっとすべてがうまくいきます。
ぼくの、てのひらで、
コトバ、は、硝煙、の匂いに
....
君がまだ言葉をうまくしゃべれなかった頃
青空を指差しては「キー!」と叫んでいた
最初は何のことかわからなかったけれど
君の指差す方向にはいつも
飛行機が気持ちよく青空を滑って行って
....
ひとつぶの声・ひとつぶの水
{引用=
祈る人は知る
自らの歌が
ひとつぶの声であることを
自らの祈りが
ひとつぶの声であることを
橋を離れ
その下の暗黒を離れ
いまや大河の様 ....
保育園の窓の外では
世界童話全集が産卵をしています
孵化したばかりの童話は
粘液で汚れしかも鋭い牙があるので
先生たちがきれいに拭いて
牙を一本一本抜いていくのです
暴れて困るものはダンボ ....
世の中には
絶対と言う言葉を
信じない人が多い
この世に
絶対と言う事は
有り得ないからだそうだ
....
朝ビール
汗の匂いと腕枕
親を馬鹿にするのはよくない
親は子供の育て方を知らないのだ
成長の段階で子供のようにぐれるのだ
上からの目線で子供を見るようになるのだ
子供にはわかっている
例え間違っていても「親」 ....
だからせめて 自分だけは読んであげよう
自虐もお道化もせずに 目を細めて
誰にも知らせず、誰にも知られず 書いた詩は
日々積み重なる人々の詩によって埋もれてしまう
だからせめて ....
私は小鳥。
ぴぴぴ
ちちち
天使のような歌声だと
よく言われるけれど
妖精のような小さな体だと
よく言われるけれど
私、本当は悪魔なのよ。
「かわいい」だなんて言われ飽きた ....
わたしは神に選ばれた亀の子たわしだ仕事はごしごしである。
たわしはわたしだ!だからといってどうというのでもないごしごし。
渡したたわしは ....
夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした
きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした
まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫 ....
しずかなばしょにいきたい
じかんのながれをいちみりもかんじない
しずかでしずかでいろのない
そんなばしょにいったら
わたしはあしをのばしてじべたにすわる
まっしろなそらをみあげる
....
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