彼は今、
平和に暮らしているだろうか

彼の友達が真夜中に私の家に来た
「亡くなったから、彼に線香をあげに来てほしい」
私は戸惑った

彼の友達は言った
「君が初恋の人だったから」
 ....
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう


嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
女は少し
したたかなくらいが丁度いい

「あのコはほんとにイイ人」
なんて言われてる時は
実は一番危ない

危険ゾーンのど真ん中

「イイ人」の裏に含まれた企みは想像以上にコワイもの ....
ふたり、
ってなんだろ。

あなたと撮った
ふたりの
写真を見ると

いつも
あなたは
おれの右腕に
ひしっ、と
左腕をからませ
笑っている。

「満面の笑み」
との形容 ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき



葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない



にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い



 ....
ウメ (忠実)


天神様の細道で大事な人を

繋ぎ止めようとしただけなのに

どうしていつまでも付き纏うのか

やたらと匂い過ぎる言葉達よ




スイセン ( ....
或る大学教授
「神話みたいな世の中なのです
私たちが生きた証も
いつかは神話に変わるのです」

すべて実際のことが本に記されてるって云うの?

或るビルの清掃員
「いつか地上に戻れると ....
駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで


銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
 ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
世界中にあふれかえっている本をぜんぶ読んで
好きな言葉に蛍光ペンでラインをひいていくんだけど
本にペンでなにか書き込むなんて、ポリシー?
うん、そう。ポリシーってやつに反するんだけど、そこは ....
予定調和は好きじゃない
そこからドラマは生まれないし、奇跡は全てウソになる

君の言葉が誰かの裁きに晒されても
幸せの雨がいつ降るのかなんて誰にも分かりゃしないんだ

季節はずれの夕立に戸 ....
ヒロ
わたしはあなたを
尊敬します

だって
あなたは
白い

白くて
白くて
白い

わたしの心には
しょうゆみたいな
しみが
いっぱいついていて

ぬぐっても
 ....
そして気分は刻々と変わっていく。困ったもんだ。

人生に決別は付き物だ。
いちいち考えてはいられない。
勘を頼りに進んで行くしかないのだ。
オレの勘は勘違いの勘であることが多いのだが。

 ....
とうとう袋になりました
中で赤子が
手足を動かすのもわかります
なにしろ袋ですから
でもいま
手が動いたのか
足が動いたのかはわかりません
透明ではない袋なんです
どんな顔をしているの ....
卵黄色の大きな手が

鬼の手か
母の手か

心を掴み
上下左右に細かく動かすと
それがスイッチだったのか
ちっぽけな溜息が零れる


足下を見ると
植物の亡骸が一枚

それ ....
さかなによく似た
君に寄り添って

みたこともない海の
話をする

あなた だってそうでしょう?
本物じゃない

ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って

途方に暮れた
 ....
仲間と友達は違う。
僕はずいぶんと長い間仲間を欲していたが、本当に大切な存在は仲間ではなく友達だろう。なぜ友達が大切なのかは「そういうこと」という詩に記した。



仲間と友達の違いは何か。 ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー

赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....
お詫びと訂正

先日お送りいたしました手紙に間違いがございましたので
ここにお詫びして訂正いたします。

【訂正前】
あなたの事を想う時、
私は大草原をゆったりと歩く象を思い浮かべます。 ....
 
思考でパッチワークをしても
なにも暗躍しない
鉛色の空は重く、冷たく
影法師を縫い付けては、体温を奪う
 
視力が落ちた日の朝
妹は聴力を失い
お母さんは足を失った
お父さんは肝 ....
鳥滴光声
距離もなく
ただ在る


手水原香
数もなく
ただ鳴る


壁もなく窓もなく
ただまばゆく
既 ....
 ねえ 

 ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。


 おわったら、ぜんぶ、けすの。


 おもいでにしか、のこさない の。



 おもいでは

 すきとおって ....
ごめんな
ごめんな
痛かったやろ


ちゃうねん、お母さん
おんぶしたろって思っただけねん
だって、まだちっちゃいから
車が多いとこは危ないかな思ってん


道路の真ん中で
落 ....
病と闘いながら
貴方の描いた自画像が
私の心を離さない


貴方は 男らしい顔だった
しかし 貴方が描いた貴方の顔は
左右の顔がアンバランス


貴方が塗った背景は
燃え立つよう ....
あなたは、物事の些細な変化は、一見なんの脈略もなく飛散もしくは移動や変形し、それは意味をなさない現象だと思うだろうか…。

しかし、それが有機的に結びついているのだという説は面白い。たとえば、クリ ....
私が

もう少し若かった時

いっぱいの幸せを

願っていました



今は

たった一つの

君の言葉で

充分です


 ありがとう
人に聞くものでも
道に聞くものでもなく
恥じらいの衣を脱いだとしても
僕たちは凍えない


世界中のどんな子猫よりも
いたずらに柔らかくて
鳥にでもなってしまいそうな
かけが ....
言えないことがある
言わないことがある
それは男と女だから
話せないこともある
それはつらい
それはずるい
ふたりにしかわからないのに
あなたにだけは言えないから
世界中誰に話しても
 ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
滲むのは、
疲れてるからなのだろう。
通勤帰り、
紺色をした他人のスーツに、
わざとらしく、
もたれ掛かる。
 
煙草の匂い。
微かに、
懐かしさを感じる事で浸るくらい、
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
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