ひとりごとを かむ
ずっこける 頻度の高さ
きっとクリボーよりもよわいよ
学生という枠から 出ていかなければならない
一歩超えて 私に何ができるかな
生きつづけていく限り
....
プラットホームの蛍光灯を
なぞりながら
おりてくる
ぬくもりをもった
夜の闇。
夜の市ヶ谷駅の
下には釣り堀があって
人々はうなだれながら
みたこともない
翼の生え ....
ただいま暑いと喚きながらドアが閉まるが早いかTシャツを脱ぐ。廊下を進みながらタンクトップに半ズボンと次々に脱ぎ捨てる。なにそれと咎めると笑いながらこう答える。
「それ? あたしのぬけがら」
少女か ....
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タイムカプセルは誰の心の中ににもあって
開けられる時を待っているんだ
中に入っている想いは人によって違うけれど
一度開けると流れて行 ....
色々やったさ
何年喰らっても おかしくないようなことをいっぱいね
チョコレートいるかい?
いや いいんだ 気にしないでくれ
一度ガールフレンドに 左目を打ち抜かれたことがある
....
いま45才だから
15の頃はまだ30年まえのこと
いまとおんなじ強さと切実さで
84才のとき
15の頃を思おう
それとおんなじように
きょう69年まえのことを思おう ....
うまれた、てのぬけがら
まれにうまれたてだから
とりせつはやさしく
老眼の眼をほそめ、針に糸を通して、彼女が
器用な手つきで繕いものをしている。
ほつれた糸は無いもののように。
ただ、ひたすらに繕ってゆく。
それは家族や社会、そのいちぶとしての一本
の糸であ ....
家に帰ると
娘らが星を食べている
お椀にいくつか
飴玉ほどの小さな星屑を入れ
テレビの教育番組など見ながら
気軽に口に運んでいる
おいおい、いいのか
と思ったが
今日日やってはいけない ....
くだらないことばかりかんがえてるから
いま、おなかをくだしてる
ひとつのすいかに
いくつのたねがはいっているのか
しりたくて
ひとつのすいかを
ひとりでたべちゃったから
....
青空に洗濯物のはためいてハミングすればさわやかな風
さまざまに形を変えて雲は行く見ていて飽きない空の劇場
ヒグラシの遠い呼び声懐かしい記憶の森へ心は帰る
炎天下汗をぬぐえば向日葵も{ ....
埃まみれの10年ものの扇風機は部屋の片隅でいつ発火してやろうかと考えているよ
毎日毎日遅刻ギリギリで飛び出すあの娘
今日だってきっと、足の指で止ボタンを押すんだ
どうしたって10 ....
きみを眠らせない夜の筋書きをにぎっているのはわたしだって
この星のいちぶぶんでいいんだよね微熱を微風がさらうならば
きいてるの?きいているのかいないのかえふぶんのいちにかぜはゆら ....
あれは炎だ
理由も道徳も求めない炎だ
まごうかたなき赤い炎だ
怖れを知らぬ
黒い鳥が炎を目指す
命とはそういうものだ
せめて美しい君を覚えていよう
たった一日でしぼんだ朝顔
....
八月。
私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。
スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。
大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える ....
「わかってる わかってる わかってる・・・」 といいながら
マリークロッカスは歩いていく
「わかっているんだけどなぁ・・・」
と 見上げた空には
悲し ....
ようするにユートピアだね
僕の手を意味無く君の爪が掻くとき
どうしようもなく湿っていて
かなしいような交差点の中心
ねえあの話ほんとう?
潜水艦技術の進んだ国に行くの?
....
銀河のほとりには
ため息たちが花開いて
湖面は
ゆらめく
つかの間の風のなかに
つかの間の風のそとに
言葉の実る予感、が
色づいて
瞳の奥を波が走る
....
雑なままでも書き残して思う。
詩を書き始めたのは2001年ごろだったかもしれない。
詩のサイトは最初に流れ着いた日本WEB詩人会。
そこで会員になって投稿していた。いいとこだった。
今書き ....
あの頃わたしの精一杯で生きていた。
遠い記憶は優しいものではなかったが
大きな怪我も病気もせずに
三十年以上生きてこられた。
親には感謝すべきなのだろうが
生憎ずいぶん前 ....
夏の日の夕暮れ
いつまでも続け
つないだ手のぬくもりほどの
せつなさを抱えて
メビウスのまんなかに
つかのま立ち止まり
見つめ合った、ぼくら
いまよりもずっと
不器用で、素直だった ....
フィヒャアー
フィヒャアー
ぼく泣いちゃうもん
ママにだっこじゃなきゃ泣いちゃうもん
フィヒャアー
ぼく泣いちゃうもん
電気を消したら泣いちゃうもん
でも眠い時は暗くしてほし ....
並ぶつもりで
並んでいるのではないし
何億光年も離れた小さな星の住人が
語り伝えた
神話など知らぬ
集まって
輝いているように見えても
それぞれ
果てしなく遠い
線でつな ....
それってクセなの?
来週も同じことしたらちょっとだけ許さないから
蝉時雨が
それほど新しくない記憶を
影縫いするものだから
そのまま置き去りにもできず
立ち止まる
吹き出す汗
ハンカチを忘れたことに気づく
いつもそうだった
肝心な時に何かが欠 ....
照りつける日射しも
大きな入道雲も
うだるぐらいの湿気た空気も
乾いて日焼けた黒い肌も
額を流れていく汗も
ときどき吹き抜ける風のさわりも
湿った草の匂いも
....
レモンの青い葉の
そよそよささやくななめしたにある木陰が
独りの影に重なりつらなり
古い灰色の木製の椅子に座り
宙を見つめている無限に
くりかえされる喪失は
だれにも知られることはなく
....
おしえたくないけどきみだけにおしえてあげるうそでもおしえる
みたいものないけどみえてしまったみたいなことにみたされてゆくみたい
ひっかける気もないというとっかかりひっかかる気は ....
出る杭は打たれる
っていうじゃない
あれって
打たれちゃうから
出ちゃダメよって
ことじゃないんだよ
出すぎちゃったら
誰かがちゃあんと
打ってくれるから
それまでは安心して
....
けつまずいて転ぶ
ああいつもの夕暮れなのにね
見えないものに語る言葉
忘れてしまった暑い日です
行き着く先のわからない
遠泳に参加する僕は第三泳者です
通り雨地球をまわしてとお ....
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