砂地にのびる
   影法師
   不機嫌な男みたいに
   息苦しくて
   湿っぽい
   気圧が下がってる
   きっと
   嵐の前触れだ


           ....
人のフリ見て我がフリ直さず知らんフリー

スーパーの通路で話し込む迷惑な主婦たち

今どきの娘は〜という時に鼻の穴が膨らむ

老後が心配

バッグの中にはエコバッグ

無料(タダ) ....
{画像=140426112527.jpg}

都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた

1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
鳩尾を透過していく
風のライオン
たてがみの感触に
背中が粟立つ

睫毛を蹴って逃げ出す
光のインパラ
ボンネットを飛び移る
逃げ足が眩しい

舗道に投げ出された
影のアミメ ....
ぼくはカピバラさん

ネズミの仲間だけど  人間並みに重くて 温泉が好きで  のんびり屋

今はまだ  あまり知られていないけど  いつかは動物園の人気 ....
黒いサングラスをかけたカンガルーが、ライフルで狙ってる
その陶器製の、白くなめらかな母韻は、
ゴムのような口唇から何度も、何度も、
繰り返し発射されるから
執拗な子守唄に、もう寝付けない夜の― ....
田に水を張ると
一面が鏡になる

田植え前の一瞬
薄い空を映して

今年はどんな年かと
思案している

今年はどんな稲にしようかと
話し合っている

近くの葉桜が
 ....
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて .... 夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで


わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ....
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのとおりどう見てもコーラだよ。

このボディが理由で困ったことなどないね。
言っておくけどもこのボ ....
 水は、万象の旅人

 生き物の身体は
 彼等の泊まる、仮の宿

 水よ

 お前が
 笑いさざめくのは
 春の林床に降り注ぎ
 小川を結び、走るとき

 お前が
 咳き込み ....
水彩の草原に僕はひとり仰向けで、
空をゆく雲を見ている。
淡い太陽の光を縫うような、
ぼやける事のない雲の輪郭を僕は指でなぞった。

寂しくなんてなかった。
なんとなくの不安を誰かに知 ....
人は人生を

 (因果因果)と

   押して行くんじゃなくて

 (果因果因)と

   押され続けて、

 生きてゆくような気がする・・・。
 .... 子どもの頃
大縄跳びが苦手だった
自分の順番がきて
入るタイミングを計っているが
なかなか飛び込めなくて
戸惑っていた

後ろから
早くと背中を押されて
飛び込んだら
いつも縄を踏 ....
小さな凧になって
白い干潟の方へただよっていく
そんな夢をみた
空はいつもの人見知り
いそがしく雲がゆききして
染まるべき色を探している
そんな風力2の午後だ
お湯を沸かす

ドリッパーにフィルターをいれ

カップに乗せる



慣れた手つきで、変わらぬ手順で



コーヒー豆をフィルターに流し入れ

慣らし

静かにお湯 ....
笑いたいときに笑って

泣きたいときに泣いて


あたりまえのことだけど

それって
とっても

美しい

自分の感情に

素直に生きて

素直におもう


そん ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
「僕は君と、めがねの置き方を知らない」

?

洗う習慣がない。ケースに入れたことがない。寝るときはベットの脇に、起きる時は目を瞑ったまま手探りで。僕にとってなくてはならない存在のようで、実は ....
セバスチャン、これが先割れスプーンよ
僕の記憶はこの言葉を最後に消えている。

豆腐ハンバーグを食べていたのは確かだ。
肉と大豆のコラボに心踊ったのも確かだ。
そして先割れスプーンを手にした ....
{引用=

外は雨。







窓のガラスに幾粒もの涙が
透明な線を斜めに描いていく。





ベッドの上からその景色を見上げていると
左手がやさしい感触に包 ....
誰もスペリオル湖の悲哀を知らない。
誰もミシガン湖の慈愛を評価しない。
誰もヒューロン湖の出生に言及せず
誰もエリー湖の瑞々しさに気づかず
誰もオンタリオ湖の覚悟を知らない。

知らないで ....
緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います


 墜ちたら死ぬのさ
 飛ぶしかない
 飛ぶしかない
 それが僕の一生なんだ


 ....
指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった

たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
鴨が水中でエサを探す

大丈夫かな
そう思った頃に顔を出す

すいすい泳ぎ
ついっともぐる

空も川も自在なのか

水の輪が
ひろがるひろがる
私のこころの中にも
風の斜めを斜めに接いで
透明は高く昇りゆく
月の火の径
むらさきの径


黒い肖像
黒い炎
名前は立ち去る
空は
羽に煮立ちだす


指の内の冬
かたち ....
フェラーリのような女が颯爽と乗込んで来た時、電車内は満席だった。

   *
女は、妙に似合う黄色の吊革を掴んで立ったまま、彼女よりちょっと薄紅がかった、シャア専用といった感じの、携帯電話を取り ....
凹んだままもどらないこころを
あえて膨らまして生きている弾力をおもう

生きることに引きずり回され
足下がみえないまま歩をすすめて行かねばならない
立ち止まるわけにはゆかないのだ
それが残 ....
誰も書き置きを見ていなかった
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_前触れ_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-4-25
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の八- 泡沫恋歌俳句6*14-4-25
黒猫_/_陽の当たる暗闇に消えていくもの- beebee自由詩25*14-4-25
21℃_31%_4m/s- nonya自由詩19*14-4-24
ぼくはカピバラさん- S.K自由詩214-4-24
わけがわからない程- ハァモニ ...自由詩3*14-4-24
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満足- はるな散文(批評 ...514-4-23
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透明な声- まーつん自由詩14*14-4-23
水彩画の少年- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-23
【短詩】因果- ハァモニ ...自由詩2*14-4-23
分水嶺- TAT短歌1*14-4-22
【_大縄跳び_】- 泡沫恋歌自由詩10*14-4-22
カイト- 橘あまね自由詩914-4-21
コーヒー- a-little-bir ...自由詩5*14-4-21
悲しいときに泣いて、楽しいときに笑って。- 無花果自由詩3*14-4-21
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
僕は君と、めがねの置き方を知らない- 赤青黄自由詩1*14-4-19
先割れスプーンは知っている- ブルース ...自由詩5*14-4-17
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五大湖は闘えと言う- ブルース ...自由詩3*14-4-16
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繋がる赤い糸- ハァモニ ...自由詩3*14-4-15
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誰も書き置きを見ていなかった- 北大路京 ...自由詩9*14-4-15

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