何かを始めるのに
手遅れなどということはない
始めた時が
始まりのとき

手を伸ばした時が取り返すチャンス
足を踏み出した時が
新しいスタート

空を仰いで
深呼吸した時が
誕生 ....
                          
                          ●●●●                         
                ....
  こんな寒い冬の日には
  錆びかけた薬缶に水をいれて
  ストーブのうえに置いておこう



  けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
  鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ....
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった

歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
 ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい

おしまいがなかっ ....
なんだかなぁ
むずかしいはなしはよぉ
あたままわんないんだよなぁ
いきてるせかいがせまくてさぁ
のうみそちょぼっとつかってなぁ
しくはっくしてんだよぉ
しなぷすがさぁ
のびていかないんだよこれがさぁ ....
お前のイメージはお前のもの
同じイメージをなぞることなんて出来ない
でもイメージが伝わってしまう
僕は盗まれたり傷つけられたりすることが不安

お前はお前
僕は僕
一致しないから許しあえ ....
土踏まずの深い足裏で
たわわに熟した葡萄を踏みつぶす
たちどころに
赤紫の液体が
{ルビ箍=たが}で締められた
大きなたらいの中でほとばしる
秋の森は
少年と少女の息遣いで色づき
どこ ....
風が吹く。生きなくてはならない。

教会(という名前の映画館(という名前のゲストルーム))に
僕たち読者は座っていて、目の前のスクリーンに、
それぞれ違った夢を見る。

「それぞれ違う」こ ....
       なんと醜いものだろう
       ただの肉塊であったなら
       赦されたものを
       このなかには
       潜み蠢くものがある
       ....
三が日は毎年家族で過ごす。朝はコタツにくるまって年賀状の仕分けする。おとん おとん おかん おとん おかん じいちゃん おとん あにき おとん おもち おとん おかん おとん なんこ じいちゃん おと .... きっと誰しもの心にねこはいる。
ふ、とそのやわらかい毛並みに触れることがあるだろう。
ふ、とひらがなではなしをしたくなることがあるだろう。

きっと誰しもがねこになりたい。
ねこはあなたを見 ....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り

もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
花が流れる
路を川を空を径を
鐘の音も見張りも
気づかぬうちに


喪服の赤子
灯台を覆う花嫁
濡れながら
うたいながら


百合のむこうの枯れ野
変わりつづ ....
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように









---------- ....
間違いたくて最終電車をやり過ごす
日付が 変わった

 きょうは
 だれに
 さまよう

幻想を見るのは自由だと言い聞かす
差し出したものに見合うだけの温度が欲しい

 どなたか
 ....
夏が去って幾程経ちました
過ぎ去ろうとする秋を見過ごして
今年も紅を知りそうにありません

赤や橙の雨の中
マフラーでお互いを繋いでベンチに腰掛けるのが秋なら
あなたの隣に座るのは誰になる ....
 妻と行く

口ずさむ朗らかな唄妻と共

妻とわれ歓迎すごと蝶は舞う

家々に顔をみすれば人は笑む

うす青の空を見上げて妻と行く

秋はきて妻顔白くなりにけり
チェス盤の上に立っている僕は

ポーン、哀れな駒。

号令が響くたび一歩前へ出る。

白を踏むたび孤独が深まり

黒を踏むたび恐怖が増す

可哀相なポーン、それが僕ら。

 ....
鰹と昆布出汁のお味噌汁には
豆腐とあさつきを浮かべただけ

甘めの卵焼きをクルクルと
上手に巻いている菜箸兄弟

グリルの中では塩鮭の皮が
薄く煙と音を立てている

起こしにやってく ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
歪む光
無数の粒子
極限まで集められた音たちが臨界点を超えるとき
女戦士は
降り立つ

ライトセイバーの軌跡に沿って鱗粉が輝く
とらえられない
存在
残り香
薄く しなやかな繊維を ....
月夜以外も気をつけな
積年の情念が変貌するのは
なにものも届かない深い漆黒

ノートだけが友達の少年が生み出したトモダチは
その日動き出した
夢を食い破っては跡形もなく丸めて捨て
先生を ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
カップ麺が好きです
お湯をかけて待ってる時間も楽しい
自分にとってカップ麺はご馳走なんだ

カップ麺が好きだというと
貧乏くさい 手抜き 身体に悪いと
知ったかぶった顔で注意されます

 ....
まだ 秋に吠えているの?
もう 母になるのだから 色白に染めた肌を粉雪の背景に凭れ

ゆっくり歩んで生きなさい

胸の張りが急速に母になってゆく まだサクランボ坊主なのに
体がのそのそしか ....
{引用=
冬立つ月の夜

南瓜に火をともす

ゆらぐ明かり 

ゆらぐ 影も 心も

ひととせの 時のはざまの、いつかより

旅芸人たちがやってくる

誰もが 物の怪さながら ....
るるりらさんのおすすめリスト(6713)
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