思い出したくもない思い出なら
いくらでもあるわ
子供の頃はいつも
両親はけんかばかり
私にも手をあげたわ
醤油の瓶をなげつけられて
失明しかけたこともあるわ
いまは一人暮らししてるけど
....
ばっさばっさ。
ひかりがまだとおい、
ななめまえの目標は まだななめまえのまま
光源らしからぬ ぼんやり加減で眼前、から はなれない
羽、では力がはいらない。
翼と言い切る強 ....
弱ってる冬蟷螂の黒い影
雪だるま作れるほどのものがない
あの人と半分こする冬林檎
即興で書いた
デタラメな絵みたいに
世界を、粉々に壊して欲しい
――悪魔と死神。
そして彼らよりも、
さらに残虐非道かつ悪辣な僕・・・・
ふいに質量を奪われて
儚く、空に飛んでゆくビ ....
人であるために必要な何かを落とした
それは必要なくなったので
沈みゆく太陽に
またねと手を振ること
飛び立つ力を失って地面でもがく蛾を
目で追いながら
ひょいとよけて歩くこと
....
(キリギリスやコオロギに似るが、成虫でも翅をもたず専ら長い後脚で跳躍する。その跳躍力は非常に強く、飼育器の壁などに自ら激突死してしまうほどである。「Wikipedia」)
カマドウマは笑う ....
広葉樹か針葉樹か
落葉樹か常緑樹か
単葉か複葉か
対生か互生か輪生か
全縁かそうでないか
鋸歯があるか切れ込みがあるか
先端の形と基部の形
葉脈は網状脈か平行脈か
葉柄は長いか短いか
....
向日葵がいまだ咲き誇る ある昼下がり
ひとすじの光と 一杯の紅茶
画用紙とクレヨンと水彩を使って
思うまま描く
どデカイひまわり
満面の笑み
伝えるためには
伝えるための
言葉が必要で
それにぼくたちは
とても不器用で
{画像=080420115727.jpg}
暖かい色
冷たい色
色々あるけど、
何色が好き?
ぼくはダイダイ色。
暖かくて何か期待させる色。
晩秋の夕暮れこれから寒くなる時のマフラー。
....
{引用=夢を見た。}
夢の国に行ったら神様はいなかったけど
ミッキーマウスがいた。
「みんなの人気者」なんて嫌いだったから
ディズニーランドで会っても
手なんか振ってやらないと思ってたけ ....
お魚畑を横切って
青い列車が突っ走る
火花がカーブで散るたびに
魚が闇夜に飛ばされる
枕木たちの音階を
青い列車が突っ走る
エレクトリックギターの弦の
レールが唸 ....
街路樹をまたぎ
車道を歩き
寝転ぶ
浮遊感に満ちた気分がクッションとなり
アスファルトは優しい
主張の強いネオンも点滅することをやめ
自動販売機が定期的に息継ぎをしている
大量のジュ ....
林檎狩り我も負けじと赤くなる
木漏れ日に揺れる影見て時を知る
舌先が絡める熱い銃口の鉄の苦みは血の味に似て
約束の指でいざなうライフリング自我突き破る濡れた弾丸
背徳を縛る鎖の錠を撃つ。ふたつの魂(たま)は逝く果てもなく
美とは
美しいことは
それ一つだけで良い
比較すべきBやCはない
鳩の雛は可愛い
それだけを思うがよい
風に揺らぐ灯芯のように
一つの愛
一つの美が
吹き消さることなく ....
満月に見つめられては照れ笑い
きんにくを やわらげるため
首をゆっくり 回す
伸びをして 深い息をついたら
本を読みつつ
心が弛緩して
魂が解放されてる
喫煙喫茶のいつもの席
音楽がたおやかに流れて
集う ....
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った
階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
アダムとイブのりんご(知恵の実、実は神様はあだむとイブにくれてやるつもりだったのでは無いだろうか。しかし、そう教えられていた為に、待ち焦がれ、待てなくて、実がしっかりと熟す前に、蛇の静止を聞かず食べて ....
敵の居場所は知っている
私の中の私自身
不細工な顔でこちらをみてる
敵の居場所は知っている
私の中の私自身
敵が憎い
敵が嫌い
敵は無力
....
森林の中
ひっそり潜む
小さな月
あさい眠りの
はざ間を泳ぐ
黒い魚影が
ゆらり と
身体をしならせ
ついばんでいく
冷たい魚の接吻に
吸いとられていく
....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた
畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
あなたは
いつも楽しそうだけど
時々
みんなから離れて
ぽつんと一人で
カメラをいじっているよ
わたしが寄っていったら
笑って
たまには
わたしの写真を
撮ってくれるから
思 ....
おう、坊主
ひとつ、言い忘れとった。
ありったけの情熱を使ったれ。
溢れんばかりのお前を刻むくらいの
価値が世界にはある。
人生はな、
儚きサファイアやで。
ま、よ ....
彼女は
他人のことを
一切話さない
でも言葉の壁
なんて何一つ
感じはしない
他の女性の話を
彼女の前で
したって
聴いていない
ふりをするだけで
毎夕 仕事帰りに
ドアを ....
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ
晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから
エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
夕方が透明になる
桃いろが黒ずむせつな
夕方は透明になる
そして
藍いろは夜に向かうのだ
胸に潜む
沈黙の種子よ
忘れえぬ時の傷みを孕み
切り立った断崖に木霊する
エクリチュールの犇き
伝えられなかった想い
その亡骸
堆積した土塊でできた
テラコッタ ....
いちまいにまいと
うすい花びらを放ちながら
わたしたち
星になりましたね
あなたに教わった
カタカナの星の名前は
異国を旅するようでさみしいです
星のように
輝くことはできない ....
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