開け放たれた窓に向かい
今朝の私は おびえる
容赦なく冷気が
室内に充満する
窓を閉める事ができない
閉塞感の囚われの身だから

朝の目覚めは予測できない
グレゴール・ザムザだって
 ....
昔はよくやった凧揚げ
今はやる人があまりいない

電線に引っかかっても
自分で取とろとしてはいけないという
コマーシャルも見なくなった

凧を作った思い出
小学生の頃
近くの空き地で ....
ユーリカ

東京

金剛
 どこまでも透き通ってゆく緑の世界に僕は立っていた。
 遠く小さい窓辺から新緑に映える森が見える。
 手を伸ばすとそれは限りなく広がってゆく。
 足元には色鮮やかな花々が咲いていた。

 憂 ....
君は笑っているのです
この世に何の跡形も無い
存在の事実さえ消え去ろうとしています

その君がここにいてくれる
きっと素晴らしいことに違いありません

君は笑っているのです
決して交わ ....
逃げるは恥だが役に立つ

わがままばかりが先に立つ


逃げるは恥だが役に立つ

和菓子は好きだが食うと吐く


逃げるは恥だが役に立つ

やれるかやれぬでまだ揉める
 ....
きみが
ふるさとを
いとしく呼ぶ

あいづ と

づ、にアクセントをおいて

うかうか
夜行バスで
きてしまった
きみが歩いた町を
見たくなってさ

雪の白と温泉の湯気
 ....
蒼い優しさに触れ
眩暈の空に包まれる

流星の矢に射抜かれて
陶酔の海に沈み行く

絡みつく潮風
生暖かい夏の夕べ

白いシャツに透ける躰
触れる指先に伝わる鼓動

羽化したば ....
固いかわを
むいてむいてむいてしたら
なくなっちゃった
私なんてそんなもん
軽くいこうよ
顔をあげて
光をまぶした冬の家から
粒の拍手が夜へ昇る
色 かたまり 分かれ 分かれて
まぶたの拍手 かたちまばゆく


鉄や真鍮をすぎる光
追い越し追い越し 消える光
水を追い抜 ....
馬頭

タナトス

お餅
祖母の横顔を眺めて
かきもちを一つ頬張った。

今年もまた無事に誕生日を迎えることが出来て
もうすぐお迎えが来る。と足を擦り
時々小声でつぶやく祖母を思い出しながら
私は祖父の遺影に
感 ....
もし、余命を宣告された
不治の病であっても
まだやるべき事があるから

死ぬ訳には行かないのだ

全力で 死なない為の努力をさせて頂く


君と僕の二人しか知らない
長い長い体験と ....
呼吸をすること
雲の形をなぞること
耳をふさぐこと
花を摘むこと
水を飲むこと

きらきら光るアスファルト
濡れた唇
螺旋状の階段
柵越しの落陽

吊るされた制服
皺だ ....
漆黒の海に救済の錨を深く沈めたまま
誰の叫びも届かない街と交信しあう星々を眺めている夜

詠み人知らずの歌が都市の残照を吸い込んで
無数に浮遊している昏い海面に海月となって漂う

東京湾を ....
 剽窃したい人はそこに居て、夏のセロリをしっぽから齧っている。水は生温い 
 が金魚鉢の赤い魚たちは夢を追わずきょうも元気だ。猫は背を丸めしっぽりと
  寝ている。 
 猫を抱き ....
人のいない真昼
都市は連帯に悶えていて
都市の配管の末に一滴の誓いが芽生える
真昼の誓いは沙漠へと向かい
死の永続性を砂に誓う

涸れ果てた湖を
野獣の群れが飛び交っていく
無限に ....
悪口をいう人がいる
悪口をいっていたよと教える人がいる
そんなことがあったんだってと広める人がいる

なぜか目が光っている
私もそうなのだろうか

クラス委員はけむたくて
熱血先生はう ....
崖の端に立たされた時の恐怖と不安は
創造的な星の輝きに照らされる
真夜中の暗闇と孤独
ただ生き抜くために与えられた
変化という自己改革

崖の下にある海は
蒼さを忘れ、空の色と呼応してい ....
私達はきょうも鳥の首を絞めて
お釈迦様を雑巾でぬぐっている


星は一面凍りついてしまって
月の香りがしないと鼻をすする


ころっと犬の彫刻が転がって
心臓をノミで打たれた感じ
 ....
 電車を待っていたら
 隣にいた男が急に話し出した

「あなたはこれからも
 騙されたと思って
 騙されてください
 信じてくれていたなら
 信じ続けてください」

「なっ、なんです ....
 数学と推理小説が結婚して

 生まれてきた左利きの子供

 そんな感じ

 現象と事象と予測を

 アルファベットと数字で表現

 感じたことをそのままにしないで

 で ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
立ったまま
枯れている
あれは
孤高の命

もうおひさまをおいかける元気もないし
だれかをふりむかせるような輝きもない

けれど
おまえがひまわりで
凍えながら
戦い続けているこ ....
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
通りすがりも 同僚も 家族も
一対一でも 多数同士でも
「あっちむいてホイ」に興じている
電波上の 同じ画面を 見続けていた としても
目を合わせることは 禁忌なのだ
抱擁感さえも失い どこ ....
 深夜2時、数枚の年賀状を投函するために郵便ポストまで歩いていった。約300メートルのアスファルトの舗道。見上げると真黒に晴れた夜空に冬の星座が輝いている。今年もあとわずかで終わる。年が明ければす .... きみのまぁるい頬に
ぼくのこけた頬と
疲れた心をあずける

たちまち
宇宙と混ざり合う
ぼくだけでなく
きみも 宇宙も
一切の記憶を失い
彼方まで届く光 
消えない光となる

 ....
口をすぼめる
とても内気でおとなしいあなた
優しい人だ
誰のことも悪く言わない
辛さを耐え
コアラのような思い
お母さんの温かいおなか
地球を抱擁するような人
苛烈な意見を聞いているの ....
犬も歩けば棒に当たるというけれど
今朝から当たるべき棒が見つからないし
君が大切にしていた犬は
もうとっくにこの世にはいない
手を握り
お互いに年を取ったね、と笑う
話したいことは ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
閉塞感- 小川麻由 ...自由詩2*17-2-18
凧揚げ- 夏川ゆう自由詩217-2-18
平成29年2月18日(土)- みじんこ自由詩117-2-18
緑の世界- ヒヤシン ...自由詩11*17-2-18
君は笑っているのです- 宣井龍人自由詩15*17-2-17
「逃げるは恥だが役に立つ」みたいに言う- 少年(し ...自由詩2*17-2-17
インディアン・サマー- 田中修子自由詩21*17-2-17
思春期- 星丘涙自由詩10*17-2-17
からっぽ- 朧月自由詩117-2-17
ほむら_あゆみ- 木立 悟自由詩417-2-17
平成29年2月17日(金)- みじんこ自由詩2*17-2-17
歳をまたぐ- 梓ゆい自由詩417-2-16
わたしは死なない- 狩心自由詩217-2-16
ぼくらのさよなら- 自由詩317-2-16
東京ベイブルース- 梅昆布茶自由詩20*17-2-15
剽窃_- 白島真自由詩21*17-2-15
誓い- 葉leaf自由詩817-2-13
妥協- 朧月自由詩517-2-12
ある夜を超えて- 鷲田自由詩117-2-12
雪のひとびと- 印あかり自由詩15+*17-2-12
社会の告白- イオン自由詩2*17-2-12
物理学って- 佐白光自由詩2*17-2-11
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
冬のひまわり- そらの珊 ...自由詩25*17-2-10
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
あっちむいてホイ- 末松 努自由詩10*17-2-5
希望について- カワグチ ...散文(批評 ...217-2-2
やわらかなひかり- コハル自由詩2*17-2-1
おとなしい人- 黒髪自由詩8*17-1-31
初雪- たもつ自由詩1017-1-30

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