消えてしまいたい と
わたしの心は嘘をつく。

死んでしまいたい と
わたしの表象に刻みつける。

心はわたしに嘘をつく
世界はわたしに嘘をつかない。

わたしの四肢が 動きを求める ....
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
わずかに赤を含んだ
初秋のねこじゃらしが
風にそよぐ
そよがれて
よみがえってくる
植物ではなくて
あいつらのしっぽだった記憶が

猫が
ねこじゃらしの横を
素通りできないわけは
 ....
会社の帰りがけに車を左折させる
道から少し離れてある実家の林檎畑が見えてくる
減反した田んぼに育てた林檎の木
今はこの世にいないはずだが 父の幻がいる
畑が物陰になり見えなくなると
右側の田 ....
本日は
絶好の洗濯日和

見上げる雲は
穏やかな光に浸されて

へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる

色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
繰り返す毎日
何度も同じところを回り続けるペダル
チェーンでタイヤとつながって
前に進んでいく
毎朝同じ道を行くとしても

繰り返す毎日
いつも同じ時刻の電車に乗って
早足で乗り換えを ....
誰かが犠牲にならないといけない
そう考えるようになったのは仕事を失ったからかもしれない
あの日も同じようなことを考えていた
巡る空想のなかでぬいぐるみは道化師と暮らし
少年は日々道化 ....
最前列に磔刑宛ら固定され
急な坂をゆっくりと上って行く
頂上に何が待ち受けているかは分っている
(何故こんな日に雨が降るのか) から
(何故雨の日にこんなことをするのか)
思いを行き来する疑 ....
餅つきに飽きて兎はナイターで月の氷を滑っています

煮詰まった砂糖が夜に冷えていきゆっくり月はべっこう飴に

おつきさま あなたの裏は永遠に知ることのない孤独でしょうか

月明かり 独り寝 ....
5月も下旬だというのにとても寒い日だった
時刻は19時をまわったところで
吉祥寺はまもなく夜になろうとしていた
駅前にはたくさんの人がいる
僕は麻で出来た紫色のストールをぐるぐるに巻いて
冷 ....
「御用邸の月」という
那須のお土産を食べている
おととい貰った
「萩の月」そっくりな
数多あるパクリもんだ
案の定カスタードが全然劣る
何で真似さえできないのだろう
ウコッケイでも使って ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
天気予報が
いい具合にはずれて
空に陽が差してくる

中学校の校庭
トラックに引かれた真新しい白線
「出陣」の文字が描かれた入場門
砂埃の匂いがくしゃみを誘う
テントの下に置かれたキャ ....
うどんの出汁をとった

ご飯の炊ける匂いが嫌になったから

ツルツルと食べられるものが良かった


掛け布団を洗った

柔軟剤の匂いが嫌になったから

今夜は少し寝苦しい夜だな
 ....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする

花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
大きな雲は
空の広さを証明する

こんなに空が深くて
澄んでいることを

青空だけでは
はかりしれない
海風にめくれる詩集さらさらと夕陽が射せば金が散る窓


夕立が過ぎて誰かを恋しがる覗く青空痛みにも似て


潮騒が胸裡に満ちてはなれない朝に夕べに打ち寄せる君


かなしみは魚のよう ....
ひとり校庭で
逆立ちの練習をしていた子
あれが、
きみだろうか

5段組みのてっぺんで
バンザイをする子
きみでないことはたしかだ
きみは高所恐怖症で運動オンチ
逆立ちもできないし側 ....
  

それから

その絵本の背表紙はすっかり
すりきれてしまって

そんなことではなくても
胸にかかえて
ときどき泣いてしまいたくなる

くるくるまわっている
のは
だれだ ....
                  130917



雨戸があったから
被害は少しだけで済みました
無かったら
瓦や小石が飛び込んできて
ガラス ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
目覚まし時計の呼ぶ声に乳白色の霧をかきわける朝

夢の続きの小路をたどればあの古い石の門がが見えるかもしれない


丘の上の教会には孤児院が併設されていて僕の友達がいた

通りを浜のほう ....
いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない

進んで 止まって 曲がって 進んで

約束事を守って運転していても
右折してきた ....
  

その
かんざしから
ふとももから
くしゅから
つけまから

れいざーびーむ


やえば

えくぼ
から

れいざーびーむ



うなじ

けんこ ....
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ....
沈黙に支配された世界
太陽系を少しハミ出したところでボイジャーは動きを止めていた 。
joshu は船のピットを開き静かにボイジャーを回収する 。
様々な塵や宇宙放射線を浴び続けながらじ ....
この夏を共になんとか生き延びて ずしりと重い冬瓜を買う

唐辛子 束ねて売れば店先が花屋になった花屋であった

セルリーがしなびて見切り三十円 手にとればもう戻せなくなる

無花果の星型に ....
  集会にいざなう

駆けてくる、駆けてくる
秋の並木道
娘の姿はくっきり
われらの車に乗るため

次の週も、次の週も
同じ並木道
娘は可愛ゆげに
カバン持ち駆けてくる
(ちょっと聞いて
)大き過ぎて潰せないのが資本主義なら大きければなんでも許されるのも資本主義でしょ?
痒いわ
(え 、違うの ?
)はやく鶴を折れよ(笑)

大きければ確か ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしの心は嘘をつく- euyih自由詩513-9-23
孤島の白い髪飾り- Lucy自由詩20+*13-9-23
ねこをじゃらす- そらの珊 ...自由詩19*13-9-23
名月の下で- 砂木自由詩12+*13-9-22
柔らかな影- nonya自由詩23*13-9-21
それでも- 木屋 亞 ...自由詩10*13-9-21
それからは子熊のサーカスばかりみて暮らした- アラガイ ...自由詩9*13-9-21
家族旅行- ただのみ ...自由詩26*13-9-20
月の氷- そらの珊 ...短歌1313-9-20
すべてを書きたかった- 栗山透自由詩213-9-20
生活- salco自由詩9*13-9-19
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
遠景- そらの珊 ...自由詩13*13-9-19
私の子供は3cm- 中村 く ...自由詩8*13-9-19
花の陰- プル式自由詩1113-9-18
今日の空- Lucy自由詩12*13-9-18
孤独の窓辺- 石瀬琳々短歌9*13-9-18
きみの空へ- yo-yo自由詩6*13-9-18
_それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- AB(な ...自由詩513-9-18
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- あおば自由詩5*13-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩30*13-9-17
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17
海流の街- 梅昆布茶自由詩1613-9-15
交差点- nonya自由詩21*13-9-14
小娘- AB(な ...自由詩4*13-9-14
お義母さん- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-9-14
アース_ミッション_3- アラガイ ...自由詩2*13-9-13
冬瓜を買う- そらの珊 ...短歌1113-9-13
_集会にいざなう- 生田 稔自由詩213-9-13
紙本主義- アラガイ ...自由詩3*13-9-13

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