帰り道
どこもかしこも冬の空気で
しんとした夜のそらに
ぽっかり月が浮かんでいた

北風の冷気が全身を刺す
爪先はもう完全に冷え切っている
死んでしまったのではないか
と思うく ....
人間とは

これに答えられる人は詩人

どうして書いてるの?

これに答えられる人も詩人

つまらない質問だね

書いても書かされても
言葉は言葉だから

人は詩人とは ....
厳しい雪が 溶けだした日 外で元気な 僕の友達は 自転車に乗って笑っている 川の方へ行くのだろう
僕の心の氷も溶かされる 人皆走り出していく それぞれが散り散りになる 放たれていく
厳しい季節に  ....
           160126

キタキツネの缶詰ならいくらでもあるよ!
私は声を張り上げる
新鮮でぴちぴちした若い雌の肉だよ
いつか来た道を馬車で運ぶ
淑やかな女性の胸にも
キタキ ....
目をつむると見えるものがあった

遠くの山頂に輝く光
道は途中で草むらに隠れ
どこまで続いているか見えないけれど
どこかに沢が有り
林間に小道が有り
小動物の通る道など
きっと到達する ....
器官の短詩(四作)





畑に落ちた目は農薬まみれ
瞬きをひとつして
流す涙

バブル経済でも畑には朝露(ほうせき)
ひかりと温もり、太陽が
労働の背中を見つめていた
 ....
冷たい風が鼻を折る
国道を挟んで対面から歩いてくる
久しぶりに見た欅の少年
あれはいつか晴れた日の青空に
いつも手を引かれた二人連れ
くねくねと大きな身振りと直角に折り返す手足
何かを ....
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破 .... ようふくをたたむ
しょっきをかたづける
とうふをましかくにきる
みずをのむ
おりがみをおる
よみかけのほんをおく
べらんだにでる
ほしがでている
いまをととのえる
くつしたをはく
 ....
誰だプールにピラニア放ったの

俺の金魚が喰われちまってる

金魚のハナコが喰われちまってる
風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
どこからか声がする
赤ん坊の笑い声のような、泣き声のような
どこかの空の下、割れんばかりの歓声が包む
海を越え、人種を越え、国境を越えて

地平を朱に照らす夕日は、どこかへ受け継がれて
今 ....
静かに静かに降る雪が

埋め尽くしてゆく

なにもかも




街も

空も

心も




全てが純白のヴェールをまとい

しなやかに

ひっそりと

 ....
探せば、
どこにだって見つけられる。
ピアノを奏でた指先は
詩を書くためのボールペンを握り
最後に送る父への手紙を書き続けた。

父の好きな花達は/何事も無く/式場のライトを浴びて
美しい花びらを/正面玄関に向ける。

ピ ....
 
名もいらぬ



一個のエキストラ




 
       160118

穏やかな波がマリモを育てる
丸くなるのはなんででしょうと
ワカナさんは研究している
マリモの動きを見ていると
ぐるぐると回転しているのです
その場で回転する ....
人の振り見てわが振り黙認
犬も歩けば僕に当たる
猫の手は貸さない
窮鼠猫をなでる
馬の耳にウォークマン
一を聞いて十を疑う

石橋を叩いて逃げる
急がば回りくどい
言うは易く行うは彼 ....
 社会は個人に対して物質的で不条理であるというイメージが強い。あるいは社会は個人がその役割を果たすことにより自己実現するステージであるという積極的なイメージもある。だが、積極消極いずれに解する .... これがタクラマカン砂漠ならいくらでも書けたんだけどキリマンジャロには縁もゆかりもないからどこを見たってラクダさえいない一粒の砂さえない冴えない顔の私の身もフタもなさといったらまーいおーまーいわったわん ....  弓道の防具で、右手にはめる革製のてぶくろみたいなものを「かけ」と呼ぶらしい。弦を引く際に、主に右手親指を保護するためのものであるとか。
 その革は子鹿のものであることが望ましいそうで、かけとなりう ....
             160114

拝啓前略
最近、
読んだかどうか覚えていない書籍が増えた
表題のも定かで無いが
雪の降る頂上付近にヒョウの死骸があったとかの
描写があったような ....
冷えた夜に冴えた月を眺めながら、
あなたを思い浮かべる。
私は窓の鏡のなかで、
薄皮を剥いでいく。

あなたの鼓動が私の身体に触れる。
私は刹那に哀しくなる。
歓喜に触れて哀しくなる。
 ....
溜め池の波紋が大きく揺れた
葦原に身を隠してはこちらの様子を伺っていた餓鬼どもが小石を投げ入れたのかと思った
そうか、いつまでも泣いてばかりは居られないのだ
ここから先はこの御玉ヶ淵に架 ....
晴れた空が広がっているのは
誰かが空に感謝を投げたから
海がいつまでも青いのは
誰かが海に感謝を流したから
「ありがとう」は持続する響き
どこまで遠くへ行っても決して衰えない
 ....
風も恋をするのだろうか 「一」という字の、地平を
我が胸に…刻む

「一」という字の、地平から
熱い湯気は…立ち昇る。

「一」という字の、念力で
切り拓かれる、明日。

いつの日か
ふり返った背後に
 ....
冷たい風が太陽を輝かせるだけだなんて考えは生真面目過ぎるからだろう?

運命が君の思い通りに運ばないのは
逆に世界の凡てが君の考える方向に動かされているからなんだ
、と
自分の死をまえに ....
失敗したのではない
成功しなかっただけだ

責任を取らされたのではない
責任を取らせてもらったのだ

誰でもできることは誰かでいい
誰もできないから私だったのだ

環境に左右されたの ....
水爆かどうか疑問も核は核
るるりらさんのおすすめリスト(6759)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月- 自由詩10*16-1-28
人詩人- アラガイ ...自由詩6*16-1-28
雪の精がくれた友達たち- 杉原詠二 ...自由詩3*16-1-27
宇宙の缶詰- あおば自由詩7*16-1-26
「目をつむると」_ー歳を取るとはこういうことか(9)ー_- イナエ自由詩15*16-1-25
器官- 乾 加津 ...自由詩5*16-1-23
ピノキオ(欅の少年)- アラガイ ...自由詩6*16-1-23
鋳掛屋- あおば自由詩8*16-1-20
いまをととのえる- やまうち ...自由詩2*16-1-20
※誰だプールにピラニア放ったの- 北大路京 ...自由詩8+16-1-19
- nonya自由詩17*16-1-19
echo- 八雲みつ ...自由詩216-1-18
未知数- 椎名自由詩216-1-18
僕の居場所- 幸絵自由詩116-1-18
アップライトピアノコンサート- 梓ゆい自由詩4*16-1-18
エキストラ- 殿上 童自由詩12*16-1-18
アップライトピアノコンサート- あおば自由詩5*16-1-18
自分の事を棚にあげて取れない人- イオン自由詩8*16-1-16
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キリマンジャロの雪/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩6*16-1-15
夜更けの紙相撲「かけがえのないもの」- そらの珊 ...散文(批評 ...616-1-15
キリマンジャロの雪- あおば自由詩11*16-1-14
カンヴァス- あおい満 ...自由詩9*16-1-14
そして始まりと終わりにミンク鯨を食べたものたち- アラガイ ...自由詩12*16-1-14
感謝- 葉leaf自由詩916-1-13
、ところで- もっぷ自由詩516-1-12
「一」___- 服部 剛自由詩616-1-12
貯水地- アラガイ ...自由詩7*16-1-12
左遷の品格- イオン自由詩2*16-1-11
水爆かどうか疑問も核は核- 北大路京 ...川柳416-1-10

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