151228
天気予報によりますと
参賀日は記録破りの好天気
3月から4月の陽気です
この声に応えて命令が下る
雨漏りする箇所の修理を
手持ちの材料で速やかに
済ま ....
ビーズのように
煌めいてみえるから
私は掬う
その場しのぎの
粗い笊で
泥水みたいな夜のそこ
横切っていく
言葉の川
掬い揚げたら一層輝きをまして
ただの小石が詩のように光る日もあっ ....
不安そうな目で僕は毎日毎日生きている。そんな僕に言いたい、子供のままでいいのだよと。
しかしながら、そんなことを言ってみても、そう呟いている自分も不安そうな目なもんだから、僕はますます不安になる。
 ....
真鍮製の羅針盤は
あまりにも正確な方角を示し
一等航海士は舵輪をゆっくりと回し
船長は満足な頬笑みを湛えていた

明日は金曜日だから
今夜のメニュウは
特製のカレーライス
久々の上陸に ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 風が大気を弦のように鳴らしている
あるいは木管のように
この大気圏という巨大な楽器を吹き鳴らすのは
人間の息ではなく大風や大嵐である
天上の音楽とはあるいは
宇宙線が宇宙空間を吹き鳴 ....
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを

どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ....
はじめに くらやみがあって
(ここまでくるのにながい夜をくぐってきた
一枚いちまい重ねられていく
生まれるまえは
まったくの やみだったと
うすぼんやりとした 
陽だまりの まえにすわって ....
重なる重ねる音響の連鎖に
造形されては崩れ落ちる旋律
そのたび脳髄は揉みほぐされブルブル揺れ
冬の天空で少しずつ凍結していくオーロラの踊り
樹木の枝に縮れ色褪せへばり付く枯れ葉が
所在なげに ....
 私の机上で白バラが咲いている。
 窓の外では白い雪が降る。
 壁に掛かる絵画には白鷺が息づいている。
 この世は白いと初めて感じる。

 透明だと感じていたものが全て白になる。
 娘 ....
かあさんがいる。

それだけで

心が心底落ち着く。


ねぇかあさんがいるだけで

心が穏やかなる。


どんな薬もいらない
深い特効薬。


私は安堵の眠りにつく。 ....
「死ぬために生きる
それだったら もう少し 
生き続けられるかもしれない…」


となりに乗り込んだ ピンクのかたまりが
内部分裂 暴発を くりかえしているのにも気づかず
ほ ....
いちょう葉が片羽みたいに見えるからキミの背中が少しかたむく

空白は空白のままここにいて時折くうの音きかせてくれる

木枯らしにフードかぶればおおわれて冬ごもりする巣穴みたいだ

永遠に失 ....
湯たんぽを使うようになって
夢の中にまでそれが付いて回るようになった
野末のだだっ広い大座敷や
寂れた遊園地のおばけやしき
はたまた性交の場面の片隅に
それは寄り添うようにいて
まだら色の ....
整いすぎた飛行機雲と勘違いしたのは
電線に反射した一線の太陽
その奥に流れていく雲のはやさで
風向きと速度を予測する真似事

手元の時計は
一時をすこし回ったところ
乗りたかった電車は
 ....
静寂、
週末の精神的渋滞
万事休す


生き物の毛をむしった服で
心まで温めようとする
愚かだわ、愚かだわ

窓は薄暗がりの世界と
色のないふたつの目玉と
内と外を映す
 ....
野良が挨拶しているよ

疲れた毛を励まして
露出した皮膚を隠し
道の真ん中を
人々の営みの中を
堂々と
野生の威厳を振り撒き
声ひとつたてず
冷たい日差しを歩いているよ

こそこ ....
会うことのないひとたちの声
こころの輪郭(かたち)の外がわから
(空腹と眠気とにさいなまれながら
物をたたく乾いた風の音と
建物をきしませる低い空がおおう

ここから離れた場所
見知らぬ ....
迷う時は王道へ振り抜け
悩むときは異端へ駆け抜け



書かないとしっくりとしない
描かないとくっきりとしない
作らないとすっきりとしない
そうした意味では病的であると自覚済み
 ....
 

ゆけなかった

ひび割れた空のかけら
拾い集めて
黒曜をながした月光
あなたのような
静謐
いだかれながら
緩やかに枯れてゆく
水底の
片羽根なくした
蝶を

想っ ....
ちからなく たちつくす
たちつくすと きになる
きになると えだわかれ
えだには はが のぞむ

はっぱは かぜをうける
いきたいのか ちぎれても
いきたくないのか くちても

ねが ....
夕暮れがやって来る頃決まって私の腕に止まる君
ねぐらへ帰る途中なのだろう
一羽であることもあるし
友達を連れてにぎやかにさえずることもある
いやもしかしたらきょうだいだったのかもしれない
あ ....
雪のような歌がある
静かにふってきて
いつのまにか景色を一変する
真新しい一面の白紙を前に
こころ躍らせる者
昨日を忘れてしまい
ペンのように立ち尽くす者
雪のような歌がある


 ....
コンビニの駐車場と壁沿いの喫煙所の側で
畑とその向こうのアパートを背景に
ひなたぼっこをしている2匹
にゃー
にゃー
細く甘えた声で私たちを見上げる
にゃーっていってるね
2歳の子の ....
魔法使いが
ドライバーを手にやってきて
雪原を走る夜汽車を止めました

壊れた換気扇の交換

最後に頑張って回る姿が
とても可哀相で
「よく頑張ったね」って二人で言いました

私た ....
鯨の遠吠え
骨横たわり
ラッパ吹く
誰がため
もう二度と歌は歌わない
そう決めたのは
合唱コンクールの練習の時
隣の子がクスッと笑ったから
以来本当に僕は歌を歌わなかった
音楽の時間は口パクで通したし
歌のテストの日はズル休みをした
 ....
この降っている雨粒をすべて集めても
なお余りある巨大な器がある
この限りなく大きな器は
怒りか悲しみか諦めか安らぎか
いや、すべての感情を兼ねることで
もはやすべての感情を超越し ....
母から聞いた遠い日の思い出話です

貧しい農家だった父と母は
農耕馬に馬橇を引かせ
町の市場へ暮れの買い物に行きました

正月のための食材を買い
家族の冬のビタミン源として
おそらく当 ....
古びたティーポットの、口先から
白いゆげはしゅるるるる…
ぼくの唇からも
凍える誰かを暖める言葉が、たち昇るといい  
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よきかな、よきかな、迎春に添えて、- あおば自由詩8*15-12-28
ビーズ- Lucy自由詩21*15-12-28
感情のみで書いた詩- 陽向∮自由詩12*15-12-28
捕鯨船長- レタス自由詩215-12-24
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
- 葉leaf自由詩515-12-23
ユニゾン- そらの珊 ...自由詩24*15-12-22
夜の子- 光冨郁埜自由詩23*15-12-20
退行- たけし自由詩8*15-12-20
白い世界- ヒヤシン ...自由詩8*15-12-19
かあさん。- しんおん ...自由詩4*15-12-18
『DRIVE_ALIVE_SURVIVE』- 座一自由詩12*15-12-18
冬のあけくれ- そらの珊 ...短歌1315-12-17
湯たんぽ- 春日線香自由詩415-12-16
ハレーション- Seia自由詩315-12-14
日曜夜明けドリップ- うわの空 ...自由詩715-12-12
野良のさよなら- 宣井龍人自由詩24*15-12-12
ひとの声- 光冨郁埜自由詩10*15-12-11
王道な異端な真昼みたいな真夜中_- komasen333自由詩3*15-12-11
うつほ- レモン自由詩29*15-12-7
くものうえの_いき- 砂木自由詩11*15-12-6
すべての梢は止まり木である- そらの珊 ...自由詩2515-12-5
歌が聞えてくる- ただのみ ...自由詩21*15-12-5
にゃーにゃー- たちばな ...自由詩11*15-12-2
換気扇- ガト自由詩13*15-12-1
深海より愛を込めて- 秋也自由詩315-11-30
歌はもう歌わないと決めたけど- 夏美かを ...自由詩37*15-11-25
虚の器- 葉leaf自由詩315-11-25
林檎の思い出- Lucy自由詩15+*15-11-21
言葉のゆげ___- 服部 剛自由詩315-11-21

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