生きているのかどうか
よくわからない

会話して
笑って
そこそこのニュース
それから
それから

罪を犯せば
誰かが泣けば

生きてるって
思えるのかな

愛しても
 ....
携帯電話の電源ボタン



電話を切るとなんだか

泣きたくなって涙が涙が



すきですか?と聞いてみて

すきですと返ってきた



途端に嬉しいか悲しいか
 ....
小さな小さな自分の世界のごちゃごちゃが嫌になる

心の数だけ ごちゃごちゃがあるってのに

一人分すら処理できないでいるから 大変なんだ

あーって仰いでみると 変わってねぇ

なんも ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
ロケットが突き刺さったあの丘は
今日も明日も照らされたまま
火星人の去った夜に
一人泣いているモニタの少女
差し伸べられた手は
もう何万年も前のこと
そんな時からディスプレイで一人
ロケ ....
海になる体へ雷の槍をふらせる
うねる波の頭の
ひとつひとつへと
国産みの神を模倣して
空になる体は
すみやかに 確固とした
愛の執行を撃ちつける

脊髄どうしがリンクして ....
あさ
窓をあけると
庭が砂浜になっていた
知らない赤ん坊の小さな手から
さらさらと
砂がこぼれている

そこには昨日まで
たしかアサガオが咲いていた
そうか
もう秋だったんだ
お ....
貝殻がそっと窓を開けた
午前四時の瑠璃
西の空見上げれば
遥か遠くから駆けてくる乙女たち
闇に燃えつきて
追いかければ風に消えた金の髪
凍りつくような蹄の音
(輝いた)視線に薄 ....
秋夜長
あばばばば
厳めしき隣家の親父の孫あやす
馬鹿くさき猫撫で声の懐かしさ
そは日暮れ
秋刀魚焼く家を過ぎし時
我が胸をも焦がしし寂寥よ
そは薄暮
子らの絶えたるグランドに
天の ....
{画像=110927215321.jpg}


(扉絵:雨傘をさしてニッコリ笑うボクのアップ)

(絵?:雨傘をさして飛び出して行くボク。地面には大きな水溜り。)


雨降り
お迎え ....
熱帯夜が明けた
翌朝の駅前通り

ハンカチを頬に押し当てながら
駅へ向かう街路樹の下に

無数のセミが落ちていた

電車を気にする私や
数歩先を歩くYシャツの人の
慌ただしい靴音が ....
顔文字と にらめっこする 昼下がり
思わぬメール ほくそ笑む我
うなぎであり
カメレオンであり
人間でありたい

気の遠くなるような年月を
生きていく覚悟なんて
これっぽっちもない

窓の中のアルタイル
鍋の底をサルベージ
しがない男のふりをし ....
たった1年で
大人になった猫は

春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり

夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり

秋にはふ ....
アキアカネ つ、つ と飛んで
サルスベリの花は墓場に相応しい
しろい花 あかい花 
手に取れば 鷺草、彼岸花に似て

柿の実色づく帰り道
家々に祭禮提灯 
横腹の赤三つ巴 火の玉舞うに似 ....
全部全部ネットの上にあるなんて思うのは大間違いだ
本当に伝えたいことはこんな画面の中にはないのだ
夕暮れの空の色がグラディエーションで変わっていく美しさを
言葉で表現することはどだい無理なのだ
 ....
ばらして
組み立て
ばらして
組み換え

そして

再度
ばらして
組み上げる

目の前の現象を
確認する事を
怠っていた所為で
何時の間にか
人気は消えていた

ネ ....
 生魚。アボガド、漬物、南国フルーツ、関西風のうすあじ味噌汁に、脂ののった肉々しい肉。
 トマトゼリー。イカとタコ、噛みごたえのある食感はゴムの域を出ない。
 その他甲殻類。レーズン、あんこ、辛い ....
もう骨身にしみて
地上の風景が分かっている我々。
地上には乾涸らびたバッファローの頭蓋骨
灌木に砂、掴むことの出来ない短い丈の草と
土煙を上げて往来するトラックの群れ
遠景に岩山が望めるが
 ....
雨を眺めていると
胸の奥が軋みだす
いつかの転んだ日の傷を思い出して
こんな日に新しい服なんて
着てくるんじゃなかったと  ....
止まっている
と言われた
アルバムの狭間で色褪せていく夕日だ
と言われた
食べかけたパスタの山麓で
僕は唇を噛み締めた


進め!


滞っている
と言われた
だまし絵の ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
苦手なんですよ
花の名前を覚えるのが
花言葉なんて
無縁なものだと思っていました

すれ違ったのは
昨夜のような満月の夜でしたね
苦手な記憶が刺激を受けて
分厚い花の図鑑を取り寄せまし ....
鮮やかなる君の記憶、
記憶のなかにある君の
断片、片側の私
私だけが
日々を疲労し
年老いてゆく
電話、指文字
誕生日おめでとう、
好きだよ、

おやすみなさい
「鳥が空で迷子にならないのはなぜ?」

幼い目で僕を見上げた
その髪を撫でながら
「くだらない考え事をしないからだよ」
と呟いた
美しいものは特に
何も持たずに輝いている

昨日 ....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと

それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て

この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする




世の中は悲し ....
睡眠もそう

食事もそう

人間関係も

得意も失意も

喜びや悲しみも

利他やエゴも

愛も嫉妬も

なにものかへと向かってゆくには揚力がいる

この揚力をコントロールすることが必要不可欠


た ....
ふたり 夜空を見上げて
満天の星のした
夢 語り合ったね

不安な僕の心を
君の笑顔が支えてくれた
自信のない未来を
君が拓かせてくれた

ずっと君の隣を歩いてゆくと
思っていたけ ....
人の死が一層悲しくなる季節がやってきた
他人には聴こえない声が生まれてくる
とすれば 私は私の記憶に疑心を残したまま
季節を飛び越えなくてはならない

夏が終わって秋が始まるという一小節は
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光る闇- umineko自由詩5*11-10-3
キンモクセイ- ハリマ自由詩211-10-2
ごちゃごちゃ- 甲斐シン ...自由詩211-10-2
秋風- nonya自由詩19*11-10-2
まどろみの中で- 森の猫自由詩14*11-10-2
火星の風- 佐藤伊織自由詩811-10-2
嵐の夜を真似て交わる- 橘あまね自由詩11+11-10-1
幸せの時間- yo-yo自由詩7*11-9-30
Venus- アラガイ ...自由詩4*11-9-29
喪失- salco自由詩5*11-9-29
雨降蝙蝠傘/想像絵本- beebee自由詩17*11-9-27
「黄金虫」のいる時- 麦穂の海自由詩8*11-9-27
顔文字- あやとり短歌511-9-26
セキツイドウブツ- 葛西曹達自由詩211-9-25
ふんわりとした接点- nonya自由詩23*11-9-24
秋幻燈- salco自由詩6*11-9-24
時間旅行- umineko自由詩13*11-9-24
回し廻され- ねなぎ自由詩211-9-24
梅田周辺- メチター ...散文(批評 ...6*11-9-23
深い河_ー僕のDeepRiverー- ……とあ ...自由詩811-9-22
『ビニール傘』- あおい満 ...自由詩6*11-9-22
進め!- nonya自由詩16*11-9-21
脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
花言葉- 花キリン自由詩411-9-20
昨秋- 自由詩211-9-20
やくそく- 高梁サト ...自由詩7*11-9-19
自虐のひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-9-19
揚力- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-19
星空- 洞野いち ...自由詩911-9-19
秋の心- 花キリン自由詩4*11-9-19

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