足を踏み入れる
危険の領域ではないけれど
板張りの床に擦れる靴の裏側が
心地良い音を奏で
高級なサロンであると悟らせる

髙い天井にはシャンデリアが輝き
温かな光を放つ
厳選された招待 ....
貴方が笑うから私は怒ってみせる
茹でたパスタで曇った眼鏡の向こう

チーズが嫌いな貴方のせいで
カルボナーラが食べられない
できたてのナポリタンをほおばって
赤い口ひげを二人でつけた

 ....
 歩いていた。
 行く当てなどなかったけれども
 ただ太陽に向かって。
 太陽が自分の中に息づく神か仏のように思えた。

 ここはどこだろう?
 広い大地に一人きりだ。
 現実にしては朦 ....
白いホールケーキのような町に
シャベルで切れ目を入れたとしても
真新しい粉が空から降って
思い出を挟む間もなく積もる

傘も差せずに動いているなら
髪を白く染めてゆく雪の精
何十年も先の ....
わたしたちの糖衣ごめんね 菊の花 こまったかおがうれしいだった

もういいよわたしが初音ミクでした睫毛で雪が水滴になる

星の海星の声あのひとは何度会ってもあのひとのままだまってた ....
赤子が泣いてる

怯えて泣いてる

しがみつき

泣きじゃくり

ぬくもり求めてる

母の胸の中

すやすや眠る

夢見てる

鳥の夢

花の夢

笑ってる
 ....
深く眠って目覚めた朝のゆびさきは
少しまだ透明がかって
夜が
見えかくれしている

動いている心臓は赤い磁石
覚醒してゆく時間に
わたしのかけらを
元在った場所に吸い寄せて

願っ ....
それから空は夏雲湧き立ち、風は川を越えて丘を越えて、それから線路を越えて団地を越えて、それからあの家の窓を抜けて、あの白い壁の部屋をぐるりと回る。部屋には檻があって虎がいて、虎は檻の中で待っている。誰 ....  
川が近づいてそっと入っていく
金属くさい くさい 私と
その鎖のつながりあるところまで

この世が終わるなら私ひとりだけ終わっていいと
いつも思っていた        いつも思っていた ....
花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
クリスマスだというのに
誰にも会わずにテレビを見ていた私
外は少し寒い
メルカリで買った服はかなり小さかったけれど


昼頃いつものように パスタを作っていた
それからワインを飲んで 暖 ....
🍎 頬杖 

{引用=言葉は心を越えられないこと知っているのに
心が言葉を越えられないとうつむいてみる
それが
林檎のように沈んでゆく}


🍎 なり損ねた夜

{引用=夜十一時過 ....
私は錆びてそして燃える。
灰の中に埋もれた指輪のトパーズはまだ、青いままか?
空から夏が降ってくる。
ひらひらの手が
宙をおよいでいる
なめらかにあつく膨れて

むすめよ あなたは
女という呪いのなかで
生きていくことを選んだ
わたしのことをどう考える?
分かり合える仲間を探して街に出よう
もう一度やり直せばいいじゃないか

あきらめちゃダメっ子よ
悲しみに食い殺されないようにほら、ほほ笑んでおくれ。

 窓はいつも開け放たれている
 鳥 ....
いのちは
こころのかたすみで
ふるえながら狂っている
枯れた木が
記憶だけで
まだ水を吸い上げようと
こころみているように


まともなあんたは
ひびわれた ....
おちんちんがついているから
おとこのこだというのはたんじゅんな
おもいこみ

おちんちんがついていないから
おんなのこだというのはすりこまれた
かんちがい

やさしさににたしはい
い ....
からだをさかむけて
ゆうやみを聞く
このさきにそらが
あるとして、
だれも届かないとしたら
空はだれのために
くれている

すきだった
ものの名前を
おぼえている順に忘れていく
 ....
ひとつの憎しみが消えた朝
俺は鎧をひとつ脱ぎ捨てた
鎧はきれいな音を立てて
軽やかな布に変わっていった
こうやって一つずつ
背負ってきたものに別れを告げる
新しく背負う重たい荷物が ....
庄原の市街地にはカフェ多いお年寄りにも若者にも人気

天然の化粧水には愛がある純粋な愛肌を和らげる

お茶を飲みホッと一息つく時間無になる時間優しい時間

烏鳴き一斉に鳴き気が散った鳴いた ....
あなたは目が見えないのね
と誰かが言う
私の目は見えているのに
意味がわからない
本当に大切なことは
見えないものを感じる心の目を
持つことだとあなたは言う
日に日に年老いて
目に ....
{引用=  かなしみの
  直方体は
  藍色の布に 屹立したまま

  *

  僅かばかり
  目を凝らすと
  覚醒した レールの冷たさ

  *

  明らかに 二つ以 ....
一枚のを、まん中からわけたら、裏と表のなかにもうひとつ裏と表ができますよね。っていうのを繰り返して、とうとうわけられなくなった薄っぺらの一枚はきっと透けてて向こう側がみえる。おもてとうらが、ぶつか .... 月のひかりが
しずくとなって

やさしくふりそそぐ
森の奥の湖は

やぶれた恋を捨てると

次には永遠の恋が
得られるという
伝説の湖


一人また一人と
若者たちが

 ....
 あのひとは損な人だった。

 15歳くらいまでにやられたこと言われたことがえげつなすぎて、本当にいい思い出がない。やはり亡くなってスッキリした、と思うたびに、風穴が空いている自分を知る。

 ....
 私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 ....    Ⅰ

わすれてもらへるなんて
うらやましいことです

たれの目にもふれず
こころのうちに咲き
たれに憶えてもらふこともなく
たれにわすれられることもなく
時のは ....
 おととい、あるいてほどなくある実家の父に「婚姻届けのサインをもらいにいっていい?」と電話をした。「いま、選挙期間中だから忙しい」私は黙った。それで、父は慌てて「時間がある今日中にサインしにゆく」「あ .... ビー玉とは不思議なものである。人工的なもののはずなのに、オーロラのような、雪のような、星のような、魂のような、そんな雰囲気を漂わせている。
ビー玉は、ロマンチックで、霊的で、生きていくうえで ....
私はトイレ掃除に熱中していた
ありとあらゆる隙間を見つけ
そこから茶色の
時には黒の汚れをかき出す
何かわからない汚れたちは
かき出してもかき出しても
無くならない
私が泣いていると
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
演奏会が始まる- 坂本瞳子自由詩2*18-1-27
とある一日- 木村きむ自由詩318-1-18
歩いている- ヒヤシン ...自由詩8*18-1-18
北国の朝- ミナト ...自由詩1018-1-12
柑橘系の広場の中で- 初谷むい短歌418-1-11
赤子が泣いてる- 星丘涙自由詩6*18-1-10
新しい年- そらの珊 ...自由詩21*18-1-4
幽霊と虎- 片野晃司自由詩1918-1-1
いとなみの川- 唐草フウ自由詩15*17-12-27
菫野- むぎのよ ...自由詩1417-12-24
2017年クリスマスイブと、私- 番田 自由詩417-12-24
落ちたりんごを拾うように_(2017)- AB(な ...自由詩9*17-12-21
ジュピター- マリア・ ...自由詩517-12-20
むすめよ- はるな自由詩417-12-14
大人だから- 狩心自由詩4*17-12-5
あらゆることが語り尽くされたあとに- ホロウ・ ...自由詩15*17-12-1
はたして__それとも- HAL自由詩2*17-11-22
ゆうやみ- はるな自由詩917-11-13
ひとつの憎しみが消えた朝- 葉leaf自由詩617-11-10
お年寄り- 夏川ゆう短歌217-10-31
「愛のある人生」について- あおい満 ...散文(批評 ...117-10-30
My_sorrow- 草野春心自由詩317-10-29
0、ゆりかごとレース、踊り子の傘のことなど- はるな散文(批評 ...617-10-28
女神のはかりごと- st自由詩417-10-26
ジャンヌ、雪の病室- 田中修子散文(批評 ...4*17-10-22
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_少女Aとテントウムシ- 田中修子散文(批評 ...6*17-10-14
春のスケツチ三題- 石村自由詩19*17-10-13
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_蛸- 田中修子散文(批評 ...2*17-10-12
ビー玉- 水宮うみ散文(批評 ...6*17-10-11
トイレ掃除- 小原あき自由詩3*17-10-9

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