昨日は三川町の小料理屋で待っていました
結局、あなたは来られなかったけど
ずっと想っていられたその時間だけが
私に届けられた贈り物だったのだと
そう思うのです。

去ると決めたら懐かしくな ....
見えない敵と
戦うよりも

たった一人に
向かう心を

少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う

あげは
風の強い日は

少し低きを
私は飛ぼう

あげは
 ....
日曜日の朝風呂は
どこか わくわくとして後ろめたい
隣のおばさんがそろそろパクチー(犬です)を
散歩させる時間
湯気でくもっている気配の浴室の窓をちらり見て
一体誰が入っているのかしらんと思 ....
僕たちの世界にある
名前のないものに
たくさんの名前が
つきました
長い長い年月の中
たくさんの名前が
つきました
これから先も
たくさんの名前が
つくでしょう

それは ....
会社でも私生活でも

情熱や行動は伝わらないことが多い

それを告白されるとき

相手は遠いこころのようだ


津波の第一波がひいてゆく

お互いの残骸が非情だ

あれはなん ....
微かに震える
指先で闇に
縋ろうとする

あなたの薄紅の
吐息がひとひら
わたしの頬を掠める

見上げる
わたしに言葉を
飲み込ませ

むせ返るような
吐息を幾重にも
 ....
熱をおびたからだが大地にめりこんで、しめった土にすべてつつみこまれたとき胎内とつぶやいた、声にならなかったけれど、それはうつくしいひびきだった。
胎内はわたしのなかにもあるんでしょうか?と受話器のむ ....
春うらら 喪服で出掛ける お買い物 喪の色を 深く染めにし 春の雨 時折だが主演俳優だけに頼り
脇役を軽視しているTVドラマや映画がある

その殆どというよりすべてだが
典型的な駄作の見本となる
それを称して脇が甘いと言う
地面はまだ雪が積もったままだけれど

雪の下からは水の流れる音が聴こえてきて

清らかな春の囁きが

頭の中を流れていくようで心地良い

上を見上げれば木の枝には

春の芽がびっし ....
本当に早い人は

公道を無駄に速くははしらないのだな

きっと
人にはたくさんのスイッチがある

それをいれたくてさまよう

ある時それがはいる

人生がかわる

詩は感性の交換だ

その為に

書いているのかもしれないとも

思うのだ ....
今日きみは61歳になった
お袋さんの年齢を追い越してしまったね
でもお袋さんはきっと喜んでいると想うよ

50歳の頃こんな歳で
“誕生日おめでとう”なんてと
想っていたきみ

幾つにな ....
真っ白な月は
まだ青い空をカタツムリみたいに
ぼそぼそ歩いて
真っ青な母は
まだ青い僕の空に説教の排気ガスを
放射し続けるし
そんな日にかぎって
真っ黒な空は
一番綺麗な星だけを寄せ集 ....
まず雲を書いたのは
雲は想像力の手にしっくりくる粘土だからね
それから雲は
どんな形をして
どんな空を流れて
やがて見えなくなり
いちご水のような雲海から
また素晴らしさをす ....
善の概念は構成不可能である。故に善は存在しない。
例えば、生まれたばかりの赤ん坊を例に取れば、彼は何も自分ではできない。親の手がなければ存在さえできない。手間を取る。故に悪である。
この例のように ....
 

 恥ずかしい昔のことを思い出して
 
 もだえたって
 
 

 気になる女の子にビビりながら
 
 話しかけたって
 
 

 世間とか友達の話に
 
 意 ....
よく思われたいからか
肩がこる
からだに何枚も皮膚ができる

できもしないのに
できます
という顔をする
顔がこる

並んでしまう
ほしがっている
みんな という札の順番待ち
 ....
女の子の
苗字と名前にある
わずかな空白に
小さな川が流れて
いる
せせらぎのような気安さであるから
そこをいったりきたりすることが
できる
時々流れてくる桃を
無邪気に拾って遊んで ....
乾いた喉が喜ぶ、透き通る香りの飲み物と
見ているだけで幸福な、いろとりどりの食べ物を
ぎっしりぎっしりテーブルに置き並べて
一緒に、声果てるまで、山ほどの話をしよう



ねぇ、私に聞き ....
つまりそういうことにしておこうかな)あっちこっちで閉じ忘れた括弧をあつめて閉じて廻ってみたりして)立派なカメラを持ってるくせに何もしないから)こちらからタイミングよく飛び込んでいかなくちゃならない)背 .... 春が来て
花曇り
二時限目のチャイムと
遅れているバスと
並行世界
私 ....
 片目をつむると殻が置いてあったので
 ひょいと拾い上げてみると
 それはカタツムリの抜け殻で
 蝉や貝の抜け殻ではなかった

 延々と続く空洞の底は見えない
 殻を持ち上げても
  ....
 
曖昧な更衣室で
僕らはすべてのものを
等号で結びあわせた
軟らかい材質でできた身体は
嘘をつくことが
何よりも得意だったから

花粉の積もった改札を抜けると
溢れだす人という人
 ....
わたしは恥を恥と知りながら生きてきたのです
そうやってずうっと生きてきたのです
指をさしてはなりません
その背中は誰の背中

きっとわたしの背中でしょう

指先に愛しさを
老いて紡ぐは ....
僕たち、私たちは、なんて始まる卒業式
それから、校長先生のお話のように
長い、長い、思い出話、語ってるんだもんね
おまけに私の隣の奴なんか、もう泣いちゃってるよ
あーあ、早く終わんないかなあ
 ....
かなしい、

張り巡らされた路線のどこか
車窓は残像をつくるだけだし
吊り革の黄ばみは
誰かしらの時を、わたし以外の
世界の破片を蓄積させ
運びつづける

町から街へ、
昼から夜へ ....
近くなり遠ざかる海のかさなり
乳白色の巻貝の奥に
うずくまる内蔵
砂となった記憶の粒を探して
耳の感覚だけになる

ふくらみ、しぼむ浅い眠り
とうに輪郭をなくした風の面影に
なつかしい ....
あひるは腰かけていた
石のおいろはみどりいろ
あひるはそこへ腰かけて
誰かが来るのを待っていた
誰かが喋り声を出すのを
じっと待っていた
しんしろの太陽は黙っていた

これらの人を知っ ....
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