半刻ほど前から
  組んでいた指をほどいて
  あなたが落とす銀箔に似た笑み
  ガソリンじみた水溜まりにひとつ、
  爛れたショパンがしゅんと跳ねた
「阿」

宇宙のはじまり
命のはじまり
言葉のはじまり

はじまりの吐息が
外側をふるわせる時
内側のふるえは

色となり
音となり
文字となって
世界を創りはじめる
 ....
体節はあるんです
あんよは退化したとも
おめめは点でしか無くても
ちゃんと光は解ります
ちゃんと男と女が居て
まるで私達みたい

夏の日照りに干からびたり
梅雨の長雨に溺れたり
だけ ....
トンネルあかい
トンネルつづく
トンネルあける
そのさきみどり
トンネルあかい
トンネルつづく
トンネルあける
まだまだみどり
トンネルあかい
トンネルつづく
トンネルあける
そ ....
人間は死ぬべきで
魂が丸くふくよかで
私自身の想像を越えた光をすべてのものに
与えようとする狂ったベイビー
私は思ったことがない
私の死に対して
冷たいことなんて
与えられた時からずっと ....
フランスというのはダチョウの名だ
ダチョウは車のサイドミラーの角度を直すと
振り向いてぼくにこう言った
慣れたか?
えっ?!
この土地に慣れたかって訊いてんだよ
車のキーをまわすと ....
私の望みは
大きくはない
お金
仕事
仲間
それから

かばん
趣味
私の趣味はなんだろう
歌うこと
詩を書くこと
見上げること
見上げて

あなたより少しだけ
幸せに ....
私がずっとこわいこと

大切な人が
泣くこと
死ぬこと

大切な人を
嫌いになること
殺そうとすること

それよりもっと
こわいこと

人を好きになること

あな ....
蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから

カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ

透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
生まれたときから
終りのない
この心

風のなかにあっても
難しい貌をして

気高く
悶え
涎を流して
渇きつづける

いずれにしろ
しかたないことなのか
誰かの
手はず ....
人に
地に
理に
とらわれません

または

人に
地に
理に
とらわれましょう
やまびこが返ってくるまで叫ぶつもり 溶け出した脳の上を
日々の残響が駆けて行く
そのせいで
僕は苦々しい顔を
解くことができず
あのこに会いに行くことも
なかなかできないまま
踏まれて
ふまれて
このまま
なくなって ....
女の嗤う声がする真夜中の三時
この部屋の時計はどれも狂ってる
一年ほど開けたことないカーテン風に揺れ
玄関のドア閉め忘れたことに気づく湿り気
秋の長雨がすべて腐らすって
何かのせいにできたら ....
ITTANMOMEN (一反木綿)


薄っぺらな奴だと蔑まれても
捉えどころがないと疎まれても
何処吹く風を自在に乗りこなして
へらへらと今をすり抜けてやる

旗のように風をくら ....
傍らにつづくきみの面影に
いつか忘れようとした秋のいのちを
頑なに重ねることを覚えた日もあった

掬いあげた水溜まりの渇きに
助けられずにないた小鳥のさえずりを
音符に変えることも ....
気まぐれな猫のつま先にのっかりたいと思ったんだ

スクランブル交差点
いったりきたり繰り返す僕の背中に
でっかく、でっかく、「バカ」って書いてさ

誰か笑ってくれるかな?

エスカレー ....
無数の瞬間瞬間を
音もさせず
かき消していく
静かな雄大な


半ば朽ちかけた美の前に
見上げると
人びとは立っている
感じられるのである。

響く鼓動を耳に
溢れる体温を ....
お前らなあー
山がいつも大人しく
鎮座してると思ったら
大間違いだ!

俺様のハラワタは
いつだって煮え滾ってる
怒らせたら
熱いのをぶちまけるぞっ!

よーく聴け人間ども
山を ....
きみ、という名の女の子がいた
綺麗な瞳が自慢で、視力も良く、
そして、恋をしていた

だが、問題があった

きみ、は躰が、丸いのだ
太っているわけではない。
ただあまりにも、球いのだ。 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた


母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
冴え渡る青一色のそら
家々の屋根は
くっきりと尖り

わずかに色合いの違う木の葉も
それぞれに自己主張する

一枚一枚のさようならが
鮮やかに翩る
秋の日の真昼
今回は、現代詩フォーラムの追加機能に加入してもっと現代詩フォーラムを楽しもうぜ、という提案を勝手にさせていただきたいと思います。以下本文

追加機能:プロフィールBBS(有料) - 現代詩フォーラ ....
振り返る 誕生日の 雫たち 今君の声 泳ぐ音たち 風車は大好き 
道すがら 白い羽根を発見すると 
ハンドル握る手が 歪むくらいに 嬉しくなっちゃって 

視線を逸らしては 危険なんだけれども 
くるくる クルル 廻る気持ちに 
 ....
             ヒトガウマレタ
            ジブンモウマレタ
              ヒトガシンダ
       ジブンモヤガテシヌノダロウ
  テレビハマイニチノヨ ....
目を閉じると浮かんでくる
夏の日 ゆるんだ瞳と影が音もなくさまよっていた
あの日私の時間が揺れた

蝉しぐれのカーテンを開ければ
幼子の手を引いた私が歩いている
名もない道を
あてのない ....
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
一つの窓から零れおちる音楽の
さまざまな音色は呼吸している

一輪の花の散り際に
老人は一冊の本を読み終えた

青空色に青ざめたほほを
ほほえむ気配の黄色の蝶々はひらめく
風の言葉を聴 ....
私の体は塊となって泣いた真珠
抱かれた声は何処にも行けない
遠く運ばれてきて、
柔らかい土の中で食べられるだけの
硬く凝固した夢が閉じられた瞼の奥の瞳

盲目の砂の眠りのほかにはもう
指 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
爛れたショパン- 草野春心自由詩914-10-29
アルモニカ- nonya自由詩14*14-10-29
みみずちゃん- ドクダミ ...自由詩4*14-10-29
ふりかえる距離/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外- こうだた ...自由詩3*14-10-28
- 黒髪自由詩1*14-10-28
アフリカの匂いがする- オダ カ ...自由詩2*14-10-27
鳥の歌- umineko自由詩12*14-10-27
こわいこと- 瑞海自由詩7*14-10-26
空の向こうに- ハァモニ ...自由詩10*14-10-25
ブリコラージュ・ゲーム__※書換リレーより- ハァモニ ...自由詩1*14-10-25
囚われません- 水素自由詩114-10-25
やまびこが返ってくるまで叫ぶつもり- 北大路京 ...自由詩614-10-24
警備員- めー自由詩3*14-10-24
ひきだしにテラリウム/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩5*14-10-24
百鬼繚乱_<_3_>- nonya自由詩19*14-10-23
たまきはる- かんな自由詩9*14-10-23
にゃお- 楽歌自由詩4*14-10-23
【金木犀と夕焼け】※題名無茶ぶりより- ハァモニ ...自由詩4*14-10-22
【_山の神様__】- 泡沫恋歌自由詩16*14-10-22
【君の瞳が言っている゛わたしに話しかけて゛】※題名無茶ぶりリ ...- ハァモニ ...自由詩3*14-10-22
正座__/__想い出した情景- beebee自由詩2414-10-20
透明度- Lucy自由詩17*14-10-20
「現代詩フォーラムの追加機能とは何ぞや」- nemaru散文(批評 ...4*14-10-19
誕生日- 陽向短歌214-10-19
くるり_くるりと_ゆめごこち- 藤鈴呼自由詩2*14-10-17
グレーの黙示①- 信天翁自由詩2*14-10-17
青の眠り- 山人自由詩5*14-10-17
ナマズ- salco自由詩1714-10-15
その時まで- こしごえ自由詩5*14-10-15
ヒレのある魂- ハァモニ ...自由詩3+*14-10-15

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