蝉  時  雨  ゆ  め  の  入  り  口  見  つ  か  ら&#1 .... 夏の


まだ、明確さを持たぬ澱みの真昼



影さえも
薄く



口紅を透かした
眠りの端



私は
暑さの中に境界を忘れて







あなたに


抱かれるのだ






 ....
知らず知らずに
君を刺していた

心の何処かが軋んで
君を刺していた

誰にだって
有り得ることなんだ
僕達は棘を抱えて
生まれてきたんだから

気をつけていても
何処かの ....
マスカットは
{ルビ麝香=じゃこう}を纏い
たわわに実る
房のひとつひとつに
水をたたえた命が宿る

今は廃屋に
つるを伸ばして
たわわに実る
愛すべき
黄緑色の鈴によく似た果実よ ....
あなたの弱いハート穴だらけ
横になって休んでいたらいつのまにやら水たまり
この量は記録破りです
僕にも教えてよ君の悲しみの深さを
僕のハートの火照りを君のきれいな水でさまして
そしたらぐっと ....
あまだれが落ちるのを
じっと見ていた
そんな日があった
そんな子どもだった


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
ああ
あまだれが1ぴき死んだ
あまだれが2ひき死んだ
 ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
文鎮が
ふうわり ふわりと宙に浮き
驚く書生の顔前を ナマコのように漂って

原稿用紙が舞い上がり
驚く書生の目の前で 舞子みたいに踊りだし

万年筆が身悶えし 書生の指を逃れ出て
ぽ ....
何色がキマるのかな
彼女の前に座った格好で
ポーズを決める姿は何色がいいかな
ニジマスのように美しくありたかった
ナマズのように輝いていたかったんだ
彼女はそんなとこ見ていなかったのかな
 ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
うまく生きようとすると
詩が
書けなくなるんだ

誰かのルール
なぞるだけでは
言葉は
何も語らないんだ

落としドコロ
なんて台詞を
今日は何度繰り返した?
ねえったら

 ....
吹き荒れる風を
闇雲に掻き分けて

高く、高く
昇り詰めて

速く、速く
流れを作って

一番白い雲の高みから
独り占め
むっくりと太った柴犬がのしのしやってくる
なんかその照りぐあいは
焼きたてのチョココロネのようで
ぎゅっと抱きしめたら
頭からぽろりととれて
チョコクリームがどっさりでてきそうだ

チョ ....
  サインはV すきなものがふえると
人はやさしくなれる
だってうれしすぎるもの

こころがくたくたになったら
うれしかったこと小出しすればいいや
キツイナがちょっとゆるむ

たましいがぱちぱちな ....
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
七つめの
星にうまれる
出会いかな


笹舟を
そっと押しやる
天の川


かきくもる
雲のかなたへ
駆けぬける


露草の
露のおもさを
つゆ知らず


透き ....
{画像=120705001029.jpg}



小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
白紙のラブレター炙ろうとして燃える  
あなたがくれたのは、ムーンストーンのピアス

ほんとのお月さまがなくなったら寂しいだろ、だって

ちょっと救われた、そんなこと言わないけどさ




※ちょっと蛇足

 
生活をしていると
すべてが透明になってゆく
それが良いことであるのか
それとも悪いことであるのか
そんなことにかかわりなく
すべては透き通って
その存在感を緩やかにする
今日も洗濯をして ....
あうかあわないかは
その場しだい
そうしたら針金で開ければいい

グリスを塗り
棒を差し
押して引いて

開いたら宝の山
一攫千金
パチンコに行こう。
小川のような楽譜を背泳ぎして
フルートを手にする君
瞳を閉じた音色は
君の夢をまさぐって青い湖に案内する
歌詞はそこで一隻のボート
僕は向かう方向に背を向けて
ひたすら歌いながら漕ぐ
 ....
命の限り生きる
時、ああ
青く冴えて
終わりつづけるの
大空の縁で。にこり
笑みを零す
引力である

今日は(拝礼)。
それはそうと、障子は
白く透けて参りまし ....
雨の糸
紡いで布を織る

星の子
風邪を引かぬように

七夕
願い事を書いた短冊

白紙の未来
ペン先がじっとみつめている

願い事
人の数だけあるのだろうけど
根っこのと ....
たった
ここからここまでのどこにでも
どこからでも
たった
ここからここまでで
どれだけでも
どこまででも
「怒」


怒れ
とりあえず怒れ

開けろ
風穴を開けろ

亀裂でもいい
そこから侵入しろ

浸透でもいい
じっとり考えながら浸透しろ

正義ではない
生活だ

 ....
そのポストマンに
ぼくが初めて会ったとき
彼はひたすら
ラブレターを書きつづけていた
その時はすでに
ポストマンではなかったけれど


いちにちに
白い氷の丘をみっつ越えるんだ
と ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片

縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙

君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた

言葉の結び目が
 ....
今日も「ひとかげ」を読んだ。やさしい暗さに、弱っている自分を浸す。今のわたしは、ただ家族のためにある。主として子ども達のために。それ以上は何も始まっていないし、今はそれ以上のちからも、ない ....
るるりらさんのおすすめリスト(6711)
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