やわらかく

冷たく

甘い

蜜のかおり


深々と吸いこむ


吐く息に 

漏れる体温が

表面をかすかに湿らせる


そっと 

唇をあててみる

 ....
緩やかに
時は
さみしさと
むかいあいながら
深呼吸する
広島で一番
遠いところが見えるのはどこかときくと
君はちょっと首をかしげながら
「江波山」だねって答える
去年だったかな
それっきり忘れてたけど
遠くが見たいと考えた途端に
君の怪訝な顔 ....
春のほとり
川面に木の葉が舞踊る

夜露には
てんとう虫の直滑降
あわててキャベツにかくれんぼ

朝の花曇り
雲の裾からおひさまが覗く
まもなく主役が顔を出す
一念発起とがんばってみるのは
容易いけれど
がんばり続けることは
なぜか難しい




それって三日坊主

だよね

悔いてはみるのだけど
いつだって
他のひとの視線が気 ....
密やかに正体を薄らげる
かすかな雲に七色のにじみ
月はいつもひとまかせで
美しい虹色の夜景を照らす
ネイルを数えるように
なにもかもを数える声
それらすべての合計は
生まれた数に等しい
 ....
君は
ひとつぶ

哀しみを
螺旋構造に宿したまま
この世に零れ落ちてしまった
ひとつぶ

君は
ひとつぶ

喜びの
光にくすぐられて発芽し
言の葉の二葉を広げてしまった
ひ ....
なみだは
にんげんのつくることのできる
一ばん小さな海です

青森県で生まれた詩人の
寺山修司が書いた一ばん短い抒情詩

・・・

瓦礫の道に立ちつくす
ひとびとの涙が止まらな ....
 
愛ってやつは

○だったり□だったり、ときに△だったり

そんなもんだろ、なぁ



 
笑え笑え笑え
微笑みの礼賛の国
張り付いた仮面が笑う

奈落の底は目と鼻の先にあって君を罠に誘うだろう

きっとよそよそしい仕草の日常は瞬時に倒壊し必要最小限の感受性を規定する

えぐ ....
アトリエの薔薇に芽がついたよ
花が咲くころ
君に送ろう

その時は、いつか
この春の、
すぐ後にあったのかもしれない
たった今、過去になった太陽

自分の為にすることが
誰かの為で ....
だれのものでもない
できた橋を
わたる
生き物には足があるようだ
二本あればわたれるようだ



いままでどおりなら
唄い酒場のような居場所があり
(どこか)わたってきたところ ....
空を見上げれば
自由に空を飛ぶ大人達が
遠くへ 遠くへと
姿を消していく

飛び方も
生き方も

僕は知らなさすぎて
飛び立つことはまだまだ先だと

辛いことを
たくさん乗 ....
嘆こう
いつか早朝のラジオで聴いたんだ
「前半しっかりと絶望すること。
 それが復活や飛躍への、ステップになるのです」
私たちの脳は生きるために
絶望と絶頂を繰り返す

友だちが教えてく ....
小さな傷には小さなばんそうこうを
大きな傷には大きなばんそうこうを
深い傷には情けないほど無力だけれど
ポケットに入れておいても邪魔にはならないはずさ
自分に使ってもいいさ
誰かにあげてもい ....
未来を糧に過去を生き
今を夢見た人がいる

花の大地に足を沈めて
鳥の大樹に手を掛けて
風の時間に心は駈ける
朝が時折に月を鎮める

複雑に偶然を重ねて重ねて
今を夢見た命の流れ ....
どんなに嘆いてもかなしんでも
そのかなしみはどうやったっておいつかないさ
だって地面は割れたし津波は来て奪っていった
そのときわたしはドーナツ食べてコーヒーのんでた
わたしはそこにいなかった
 ....
あなたの
真っ暗闇を
一瞬でも、
一時間でも、
一日だけでも
遠ざけたくて
お互いの命が
寿命を迎えるまでの間
支えたかった
それがあたしを唯一
ひとにした
お願い
見えなくな ....
午後、
いきものの焼けるにおい、
かなしい出来事のように、
くつ紐がほどけ、
まちがいをただすように、
は、結ばれなかった、
海鳥なのか、
サイレンはあおく、
句点を打つように、
銃 ....
メトロノームがあっちこっちと反復するのは
規則的なリズムの繰り返しを目的としています

それをうまくたとえることは大変困難ですが

今日あなたと交わした会話を反復して思い出し
いつもきまっ ....
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない

事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない

物資を ....
カツオに
「こらっ!カツオ!」
って言えるのは
フネだけ
(そんなことないと思うけどねー、波平だって言えるよ)
明日になって
また、あなたのイガグリ頭に
触れたらきっと
チクチクしてし ....
自分が忘れかけていたものを取り戻すようにして、生きて欲しいけれど、心はすでに瓦礫の下だ。私は一目散に家路を帰りたかった。放射能の拡散を目に留めるようにして、バラバラにさせられた家路を、死なずに帰り .... ぼくは誰からも
愛されていると感じたことが無い
付き合っていた人は何人かいる
好かれていたことはある
求められていたことはある
何人目かの君は 愛していると言ったけど
その意味 ....
ほほえむ
ほほがふくらんで

ほっとゆるむ
おくちとめじり

ぽっとともる
こころのあかり

ほのおのように
あたたかい

ぼんやりとした
ちいさなあい

ほかのだれかの ....
青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな




何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて

わたし自身でできることを考えてみる



 ....
梅の花の香りを嗅ごうと
背伸びする私を視ずに
君は宙を眺めてる
白いワイシャツ姿の
君の周りだけ
特別に星が飛んでる

君の傍で季節を感じたかったし
まだ知らない景色を
穏やかな気持 ....
小さなものたちが
それぞれに
自らの場所で躓いている
その中に僕も君もいて
むすうの僕と君が
それぞれに
自らの小さく見える
けれどもほんとうはもっと大きい場所で
同じように躓いている ....
私は目を閉じる
自分など描けず死なされた 
豆粒となって 生きた 暗いシェルターの中であろう 
生きた事など 私は間違いだった 


少しも私としていいことなんて無かったんだ 
私で ....
誰かが困っている時でも
音楽家は歌を歌うしかない
芸術家は絵を描くしかない
報道陣は報道するしかない
消防士は火を消すしかない
医者は医療行為をするしかない
科学者は頭で考えるしかない ....
るるりらさんのおすすめリスト(6754)
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