枯れた空 桜花舞う
散る花びらを辿れば
行き着く 儚き生命(いのち)

目を閉じれば 浮かぶあなたの青空
常夜に変わっても 待っている

澄んだ月に 希う
”どうか無事でいてくださいと ....
  西向きの窓から
  斜光が射す



  食器が並べられ
  煙草に火が点けられ
  いくつかの詩が書かれ



  最後に僕が
  玄関から入ってくる


 ....
真夜中のいたずら電話

死ぬほど嬉しかった

たった今 僕は

孤独から解放されたのだから
{画像=110812064713.jpg}




           不純結晶さ
           おれたちは


       ただ座っているだけで汗を出す
       ....
              110810




わたしのだいすき
わたしのすきなわたし
だいすきなわたしがわたした
わたしがすきなわたしは
 わたしもりがすきなあめんぼう
 ....
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
 ....
なにげなく空を見上げる。
なにげなく雲を眺める。
そんなに暇なのだろうか。そんなに退屈なのだろうか。なにか虚しい行為だと思う。

雲の虚しさは、少年期の虚しさにも通じている。
雲日記というも ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....
背中が痛いよ
見上げればお月様
おなかが重いよ
だから
筋肉を伸ばしたり縮めたりするよ
今夜も
夜を着て

招けば水が湧きいずる
鏡に立木や鷲をうつしながら
わず ....
ぼくらのいのちのかたまりが

こころとなって かたちとなって

やってくる

あしたにはちがうかたち

になっているかもしれないし

そのままのかたちをしているかもしれな ....
原爆が落とされた日は遠くても被爆者にとっては近過ぎる事実

今もまだ震災の傷癒えなくてひときわ光る復興への愛
騒がしさの中に、静けさがある。見える声と、見えない声がまじる。
出かける人たちや帰ってくる人たち。生きてる人たちが遠くへ行き、死んだ人たちが遠くから帰ってくる。
生きてる人と死んだ人が、見えないど ....
町を歩く

暑くて疲れたら

喫茶に入る

寂しくて暴れそうなら

ビルを見る

線路を見る

セシウムさんかあ

ストロンチウムさんかあ

この光のなかにもいるのだろう
さっき捕まえた蛾が
腹をひくひくさせていて
卵を産むのかと思う
葉の上に置いてやると
動きが止まり
腹を破って
なにかの虫がこぼれる
その虫が世界に広がる
平成23年8月6日 
旧暦の七夕イベントでにぎわう鴨川
視界を遮る北辺の山々の
はるか上空まで入道雲が立った
3本ほど 並んで立った

昭和20年8月6日
「今日も暑いのぉ」 ....
ちーちゃんの誕生日の朝
いつものように洗濯機のスイッチを入れる
昼前には電話をしよう
生まれてきたことをお祝いする日だ。


  ぽかんと夏空がおおいかぶさり
  蝉は式典に関係なく鳴き ....
辛い暗い過去を

君も思い出してごらん?

君が見なかった暗い暗口を

君も振り返ってみよう・・・

あの日、言い出せなかった言葉や・・・・

あの日、夕陽に煌めいていた小石達を・ ....
庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
 ....
大きな木には、神様が住んでいる。と、
子どもの耳が憶えている。
木肌に、耳をつけて、
神様の声をきく。
そうやって一度だけ、
神様の声を、聞いたことがある。
言葉はわからない。ただ、
水 ....
あさおきて、かおをあらって、ごはんをたべて、それからがっこうへいきました……
そこでもう、ただ鉛筆を舐めている。その先へは進めない。
楽しかったことや、辛かったことも書いたらいい、と先生。
やす ....
 
キリンの背中に乗っている間に
世界は終わった
大好きだった人たちも
名前すら知らない人たちも
見慣れた建物も、古代の遺跡も
季節の匂いも
すべて跡形も無く消えてしまった
出来るだけ ....
作 ゆうすけ


ぼくはぜんあくにしばられずに、
いきていきたいです。

ぼくのおとうさんはせいぎのヒーローでした。
マントのかわりにはいいろのせびろをきて、
ぼくをたたこうとするおか ....
{引用=
ぼくがぬぐえたはずのなみだで
かみさまのいちびょうをかう

どうせ
あなたはむげんのときがあるのだから

ぼくがぬぐえたはずのなみだをぜんぶ
さしだすかわりに
かみ ....
さっきふき取った
除光液の
ツンとした匂いが

まだ部屋に
漂っている

シャワーを浴びて

真っ赤な
ペディキュアを
塗りなおす

チュニックも
サンダルも
決まった
 ....
かわうそは水をくぐる
水は瑠璃色に光り、水音は鈴だ
そう言うかわうそは嘘つきなのだ
かわうその棲家は荒れて、臭気すらただよう

かわうそは魚を獲る
餌はあふれるばかり手当たり次第だ
嘘つ ....
  初めて
  父にぶたれた日
  近くの河原へ行った



  ひとり座って
  痺れる頬をさすりながら
  川のなかの魚を見つめていた
  一匹、二匹と
  その生きも ....
日曜日の午後、黒井千次の短編小説を読む。短い小説は、小さな旅をしたみたいに、すこし疲れる。
朝の散歩で拾ってきたおち葉を、ページの間にはさみ、椅子にすわった姿勢で目をつむる。
眠るつもりはないが、 ....
やがて来る引き波の底
陽気な友達は俺の両足をつかみ
俺は自分で築いた砂の城の城壁につかまるが
靴は一体どこへ行ってしまったのだろうと
考える間もなく城壁は崩れる

八月の光の中
誰も気付 ....
日々草が咲いててね
とっても綺麗だったから
花言葉ってあるよねって
とつぜん思ったりして

調べてみたら
なるほどって思った

街中の大きな花屋さんにひまわりがあってね
ビックリする ....
山すそに嫁いで間もない頃は
会社から帰って玄関を開ける前に
そっと結婚指輪をみつめた
関所を越える前の通行手形
新姓と共に 自分で選んだ道
でも まったくなじみのない夫の家族達
ただいま  ....
るるりらさんのおすすめリスト(6752)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜花_〜You_are_believed〜- 洞野いち ...自由詩1211-8-12
斜光- 草野春心自由詩11*11-8-12
いたずら電話- subaru★自由詩18*11-8-12
純粋さの定義_/_渇きと純化の関係- beebee自由詩1511-8-12
わたしがきらいなわたしがだいすき- あおば自由詩8*11-8-11
ことしの熱- 唐草フウ自由詩8*11-8-11
雲のかなた- yo-yo散文(批評 ...3*11-8-11
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
夜を着る- たちばな ...自由詩1911-8-9
いのりの詩- 吉澤 未 ...自由詩1111-8-8
原爆- 夏川ゆう短歌411-8-8
そこには誰もいない- yo-yo自由詩8*11-8-8
セシウムさん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-8-7
拡散- 春日線香自由詩411-8-7
雲の立つ- yumekyo自由詩3*11-8-7
朝・七時五十三分- たりぽん ...自由詩7*11-8-6
太陽- yamadahifumi自由詩111-8-5
致死量の幸福- はるな自由詩411-8-5
神様の声- yo-yo自由詩5*11-8-5
作文教室- yo-yo自由詩13*11-8-3
黙祷- たもつ自由詩611-8-2
善悪- 洞野いち ...自由詩7*11-8-2
かみさまのいちびょう- 凪名木な ...自由詩711-8-2
ペディキュア- 森の猫自由詩8*11-8-1
かわうそ- 非在の虹自由詩3*11-8-1
数える- 草野春心自由詩3*11-8-1
おち葉の舟- yo-yo自由詩3*11-8-1
八月の光- カワグチ ...自由詩311-8-1
プレゼント- ささやま ...自由詩6*11-7-31
縁族- 砂木自由詩23*11-7-31

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