換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


 ....
真夏の鳥取砂丘には
ただ一本の樹さえなく
にぎわう人と数頭のらくだの黒い影を
その茶色の肌にゆらしていた

運動靴を履いてきたけれど
砂に足をとられて歩きにくい
切れる息
額から滴る汗 ....
祖母の言う
ちゃんとすること
は わたしの ちゃんと
と 違うことを感じる朝
すこしさむい

歳月という文字をおもいだす
まったく言葉がでないまま

背中は語るとかね
軽くうなづき ....
狙われしプラタナスの葉凱旋門 あなたが水草だった頃
わたしは産まれた
あなたは水草の味がした

ここにつどうすべてのいのちは
いのちをきょうゆうしている
だから
それをざんこくなどとおもわないでおくれ

あなたは ....
トイレの電球がスイッチを入れた途端切れた

電球型のLED照明だとなんだか寒々しい

LED照明が冷たくシャープで長寿命な理由はこういうことらしい

- 赤外線や紫外線など無駄な光をださな ....
生真面目マジマジ子
神経質なマジ マジ子
私はマジ子

少し疲れたマジマジ子
生真面目に合わない世の中を
怒って泣いて消化する

怒って泣いてを繰り返し
今に至るマジ マジ子 ....
 川に沿う道

歌をうたうと、道がある
花があれば、人がいる
流れに沿いて咲く花の
匂いをかぐと
懐かしく

ああ、人よれば歌があり
さあ、いざ共に、集いあい
川のほとりのベンチに ....
                ――D.K.へ

君は静かに「消えていった」。君は「消えていった」という言葉を望むだろう。だが私はこう思うのだ――君は「殺された」と。そして君を殺したものに、僕 ....
海辺の街で育ったので、食卓にはよく魚があった。
その中でもいわしは定番で、母は何十匹も小さないわしをさばき、わたしたち姉弟三人は刺身が大好きで、先を争うようにそれを食べた。
その際に出るいわしの骨 ....
美女と母の胸


人間にきわめてよく似た
いや 人間以上に人間らしい美女が
幼児Aに「カワイイネ」と言ってキスした
彼は大声で泣き出し母の胸に顔を隠す 

きれいなお姉さんにキスされて ....
宇宙と宇宙とをつなぐねじれた通路の辺りに、私は一人の少年を閉じ込めている。闇と光とが互いに消化できないまま渾然と渦を作っている野原で、少年は毎日少しずつ違った表情を見せていく。
この少年には友達がい ....
予想を遥かに上回り
伸び過ぎて
手に負えないほど
細い支柱に幾重にも絡まった蔓を
所々自分で縛った紐をほどきながら
根気よくはずしていった

はじめは
知恵の輪をはずすようで
楽しか ....
障害とはなにか
障がい ただ書き方をかえてなんになる
あたりまえが
あたりまえでないこと
ただそれが
障害とよばれることに
不満があるわけでない
それを包んでいる空気がときに
いたいと ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
給食を捨てに行く子ども
給食を捨てに行く子どもは
未だ今度の献立てを味わわず
未だ一度の懇切をも味わわず
暗い暗い罪の意識のもとから
辛い辛い組の知己のもとから
逃走を図る
逃走を憚る
 ....
深井戸を掘り水脈を探り当て
始原の意味を飲み干そうとする

ひそかにかくしもっている消しゴムで
日々の痕跡を抹消してゆく

整理できないものを片付けてゆく生活
アクチュアルな墜落が気持良 ....
あなたは無意味なままでいい
僕と同じように
意味不明で正体不明で
呼び名は他人に任せよう
風車を作ったり
壁を築いたりすることにも
僕らは全く以って気を使わなくていい
ただ吹く風でい ....
僕の周りからみんなが遠ざかってく
それはきっと目が悪くなっただけ
声も聞こえなくなった
きっと耳が悪くなっただけさ
みんな近くにいるはずさ
きっとそうさ
街がジオラマに見えるのは、音もなく電車が走っていくからだわ
遠くの雲が雷鳴しているのをわたしは歓声をあげてみていた
駐輪場に折り重なったそれぞれの帰り道は
街灯が濡れ始めたときにどこまで辿り着け ....
ママがむかしつややかな毛並ととがった爪とひきかえに愛を得た話を父から聞くたびにあたしはみょうな気持になる、その結果としてあたしは生まれてママは死んだのだ。つまりあたしはママの毛並と爪とひきかえとい .... 内村も『おカッシーナ』と思ってた 開かれた扉にはあらゆる意味があり、また、如何なる意図も無い
出入りも自由であり、また、戻るも戻らぬも自由である
選択とは本来そういうものであり、例外は存在せず、そして
それに ....
クリスタルの薄い壁が
行く先を果てしなく延長させる
感情を腹に宿した目のない純白の生き物が
吐息と共にあらゆる喜怒哀楽を吐き出すから
辺りには雪のように言葉が舞い
その中に、かつての恋人に ....
2年間ずっと寝なかった
この環境の中
嫌な臭いまみれの中
交差点だけでは何一つ解決しなかった
ハロウィンの仮装は女装
悲観的仮想して助走
長生きしないように走りぬきたい
壁一つの向こうは ....
夜全体が不気味な光を投げてくる 表現の不自由の穴秋の雲 あの花の名前を知らないならさっさと調べればいいと思うし、台所で話しかけたかったらさっさと話しかければいいし、もたもたしないでちゃっちゃっとやっちゃいなよって思うのよ、ときみはラガービールを片手にフ .... 現代詩フォーラムは、リニューアルを挟みながらも、もっとも長く続いているサイトである。今ではこのサイトの馴れ合い性などが批判されることが多いが、もとは批評したい/されたい人が集まるサイトであった。現代詩 ....           151104
広辞苑を引くと
ふりをするにもいろいろな
意味があり
最高裁での判例を重要視する輩が
不適当だと声高に唱える男女別姓
婚姻における姓の選択は今や世界の
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜汽車- ガト自由詩14*15-11-19
すなやま- そらの珊 ...自由詩16*15-11-19
ちゃんとしなさい- 朧月自由詩315-11-17
凱旋門- 吉岡ペペ ...俳句215-11-17
水草と魚- そらの珊 ...自由詩18+15-11-15
ほっとする成分- Rabbies Diar ...自由詩3*15-11-15
マジ_マジ子- 朝焼彩茜 ...自由詩17+15-11-13
_川に沿う道- 生田 稔自由詩415-11-12
未来- 葉leaf自由詩415-11-12
いわしの骨からあげ- そらの珊 ...散文(批評 ...715-11-11
美女と母の胸- イナエ自由詩10*15-11-11
はじまり- 葉leaf自由詩215-11-11
晩秋のクレマチス- Lucy自由詩16*15-11-10
ことばの包装- 朧月自由詩215-11-10
アフリカ鍋- atsuchan69自由詩16*15-11-10
高架橋之下- なけま、 ...自由詩415-11-10
菌類図鑑- 梅昆布茶自由詩1615-11-10
- もり自由詩7*15-11-9
何か- リィ自由詩2*15-11-9
ノイズ- 高橋良幸自由詩415-11-9
- はるな散文(批評 ...215-11-9
内村も『おカッシーナ』と思ってた- 北大路京 ...川柳215-11-9
必要なものを必要なだけ- ホロウ・ ...自由詩4*15-11-8
◎獏の夢- 由木名緒 ...自由詩14*15-11-8
僕は寝ているふりをした- 唐草フウ自由詩8*15-11-7
夜全体が不気味な光を投げてくる- 北大路京 ...自由詩9+15-11-7
表現の不自由の穴秋の雲- 北大路京 ...俳句115-11-6
僕は寝ているふりをした - 阿ト理恵自由詩9*15-11-5
現代詩フォーラムの歴史とポイント制への考察- kaz.散文(批評 ...7+*15-11-5
僕は寝ているふりをした- あおば自由詩13*15-11-4

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