雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
オリオン星座に覆われて
真夜中道を一人で歩く
草は寝息を吐き出して
木々は伸び上がるのを休んでる


蛇行しながら伸び行く夜道
等間隔の電信柱
夜空を切りとる電線たちを
交わし合う言 ....
雪祭りで賑わう
地下街をあるいていた

柱の影から目の前に現れた人物が一瞬父かと思った
現実の父より
かなり若いし
実際の父は
病院のベッドで
寝たきりだと
すぐに気づいた

似 ....
   ザクッザクッ・・・と霜柱
   冬を踏みつぶしていく・・・快感♡





                          2014/02/06
生きているということは
自分に穴を開けるということ

生きているということは
穴から塩辛い結晶手放すこと

生きているということは
穴を塞ごうともがくこと

生きているということは
 ....
あなたは空を探す
世間体の要塞に閉じ込められて
強固な偏見の鍵をかけられても
逃げ出す知恵を巡らせる前に
小さな明かり取りの窓を見上げて
あなたは空を探そうとする

あなたは空を探す ....
紫のホトケノザには毒があるわざと入れてる七草粥に テコの原理で告白されないかなぁ 木の枝に積もった雪は
小さな里をいくつも作り出す
それは大きな冬がてんでに飛び散って
目に見える器として現れたもの
私は肺の方から雪の飛沫を求める
近い日に近い日が寄り添って
 ....
  春、ひとすじの川が
  豊かな緑に彩どられるころ
  薄い衣をまとっていくといい
  きみは女なのだから



  岸のむこう側では
  きれいなかたちをした石が
  見 ....
芥川龍之介とマリリン・モンローは
 
 一、生母の狂気遺伝にぼんやり怯えていた
 一、心身疲弊と神経症状に苛まれていた
 一、常用眠剤プラスαで眠り死んだ


傑出の質量はあたかも
恒 ....
良いこと言って聞かれてなかった 磨りガラスの向こうの公園で
外国人に話しかけられた
どうやら、フランス語らしいが
何を言っているのか分からない

家に帰ると母親が叫んでいた
ひとつひとつは意味のある言葉
けれど、つなげ ....
春のような陽気だから

クロスバイクを転がして
街にでてみた

観光客でざわめく中
聞こえてきたメロディー

目指すとそこに
ストリート出身デュオ

(誰もが心の奥にボロボロにな ....
夢をみなくとも   軽谷佑子さん
http://hibariryouri.web.fc2.com/11/karuya.htm

4行が5つ小さく並んで、どこにも本当の意味での終止形がない(文法で ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....
背骨を震わせる雨は上がり、軒下の猫は子を舐める。

都市に流れる網の目の血管は下に、下に。皮膚を潜っ
て深く。地球は幾度、吐こうとする。

閉ざされた、大勢の人が並んで歩くノイズの重なりは
 ....
後ろ向いた
舌出した
べろべろべー
ちょんちょんと飛び跳ねて
あなたの心を引き寄せる
遠く彼方に浮遊する
あなたの心が近くなる
もっとここへ来て
私はあなたの好きなひよこ
霧を燃して
橋を渡る
斜めの羽の
風はらう午後


遠く枯れた森を乗せ
空と地の歪みは波打っている
二本の指でひらいた手帳に
交互につづく文字と焦げ跡

 ....
『他人様の』作品紹介第四弾は、田中宏輔スペシャルです。現代詩人の中で、私が最も尊敬する詩人です。どの作品も、現代詩フォーラム内にあるような短い作品ではないので、じっくり腰を据えて読みましょう。◇つきコ .... 眠りが足りなければ不思議なことが起きる
その言葉を証明するかのように
何日も眠れずに机に向かっていると
足裏の感触がどことなくおかしい
じゅうたんのあちこちからもやしが発芽して
生えに生えて ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った

かなり炎症してますね

頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない

そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活
熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
赤信号で立ち止まったとき
うしろから歩いてきた人がすうっと追い越していって
そのままむこうへ渡ってしまった
その自然な様子に呆然とする
自分もその人と同じようにして渡ってしまいたいのに
いつ ....
歩いても歩いても見つからない。
だから、人生は続いていく。

探しても探してもわからない。
だから、人生には終わりがある。

繋いでも繋いでも変わらない。
だから、世界は ....
あさはか
その響きがいい

ばか
よりはいいかんじ

そんな風に置き換えてみる

あのこがしんだ
その朝に
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした

パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう


出て行けとパパはい ....
るるりらさんのおすすめリスト(6754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不死鳥- ただのみ ...自由詩29*14-2-8
降り積もるもの- nonya自由詩21*14-2-8
オリオン星座- aida自由詩9*14-2-6
雪祭り- Lucy自由詩19*14-2-6
【_霜柱_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-2-6
- そらの珊 ...自由詩1514-2-6
空を探す- nonya自由詩21*14-2-5
紫のホトケノザには毒があるわざと入れてる七草粥に- 北大路京 ...短歌3*14-2-5
テコの原理で告白されないかなぁ- 北大路京 ...自由詩414-2-5
- 葉leaf自由詩414-2-5
薄い衣- 草野春心自由詩7*14-2-5
我鬼窟主人と飢餓靴女- salco自由詩714-2-4
良いこと言って聞かれてなかった- 北大路京 ...自由詩814-2-4
バベル- 自由詩25+14-2-4
シ・ゲ・キ- une自由詩114-2-2
絶語の果て- 渡邉建志散文(批評 ...314-2-1
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
「彼岸の鐘」- 宇野康平自由詩3+14-1-29
ひよこ遊び- 杉原詠二 ...自由詩5*14-1-26
凍徨軌- 木立 悟自由詩414-1-26
他人様の作品紹介その4(ツイッターで私が紹介した田中宏輔作品 ...- こひもと ...散文(批評 ...1*14-1-25
もやしヶ原- 春日線香自由詩7+14-1-25
診察- nonya自由詩22*14-1-23
生活- フユナ自由詩14*14-1-22
かんきつ- そらの珊 ...自由詩20*14-1-22
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
赤信号- 春日線香自由詩4*14-1-20
マナー、人生と世界における虚無感に対して- komasen333自由詩3*14-1-19
あさはかなこ- 朧月自由詩514-1-17
パパとママ- 葉月桜子自由詩914-1-17

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