心を疑うと実母に電話で言われ、
ああこの人は、還暦を過ぎて尚、心が純粋であったのだなぁと眩しく思った
肉親に傷つけられすぎて傷つくことに慣れた私の心は
年を重ねるごとに、まるくまるく丸みを帯びて ....
懸賞ハガキを書いていました
あなたが手術を終えるまで
プレゼントが私にたくさん届くように

しめきり日はいつなのと
あなたはいつもきいた
私がなにかに追われるように
ハガキを書くから
 ....
原人を教えてくれと
どっかで声がした
ジャワ原人と声がする
待ってくれノートに書くからと
また声がする

ここはどこかと思えば
高校の教室の歴史の授業中
そんなわけはなくて
リハビリ ....
大きな箱だった
膝を抱えてすっぽり隠れられるほど
そんな立方体を展開図にして
悲しみの正体や理由
いちいち解説してくれるけど

「まったくなぐさめにならない」 そう言うと

 《なぐさ ....
      夜半から雨が降ると
     坂は魂の匂いで蒸せ返る

     幾百匹のカエルの白い腹
     幾百匹の紫にふやけたミミズの肉片
     幾百匹の忘れら ....
渡り鳥が旅立つ
渡り鳥の目の中で
僕は故郷を目指す
故郷などもうないのに

日が暮れる
眼下の家々に明かりが灯る
かつて僕の家だったあたりも
他人のように冷たく光っている
 ....
最終連は
とうに終わっていても
締められた言葉は
いっこうに完結するようすもなくて
視線は
空を漂う余韻の行き先を
見つめている

その時
一羽の冬燕が目の前を横切るも
地面に落ち ....
ポケットにおちてしまった
エイトボールがあったよね
ぼくたちはとても楽しくて
もう一度はじめようとした

 イースター島
(いいスタート)
たまご
🗾のおなかから太平洋ず~っとすすむと ....
かおりちゃんは、まだおねむです
おんもはまだ少し寒いので
あったかいくまさん柄のお布団で
微睡んでいるの


はやく、あったかくなあれ


かおりちゃんは夢をみています
おかあさん ....
生まれて初めての今にいる。だから覚束ない足取りで、未来を望んだり過去を思い出したりして、今ってものを理解しようとしている。
今、昔の出来事を夢で見たよ。今、明日のために早く眠るよ。今、歩きすぎて足が ....
すばらしかった  
誰よりも



たぶん
これから
出逢うだろう
誰よりも



それだけ  揺るぎない   感覚
それだけ  揺るぎない   記憶



なんで出 ....
○「りっぱだから先生と呼ばれているわけじゃない
   先に生まれたから先生と呼ばれているんだろう」

○「『1』をやって生徒のやる気をなくしている教師がいる
    教え方が上手なら『2』かも ....
春のほどけぐあいが
足早にすすむころ
キミに会えるだろうか

冬はなにかしら
とんがっているから
(雪が積もった日は別として)
たとえば吸い込んだ空気の凍った針が
肺に刺さるんだという ....
父の手の中に
半分に割った焼きたてのさつまいも。

口に入れて噛み砕けば
優しい甘みが空腹のお腹と
迷子で泣きつかれた心を
しっかりと抱きしめる。

ほくほくのさつまいもは
口の中で ....
おじさんになりかかった頃
生まれた日を猫の日にされた
猫は好きだが
ニャーと哭いて生まれたわけでもなく

思春期でなくてよかった
いきなり猫の日ですと通達されると
より戸惑ったかと思う
 ....
ぬるい風が強く吹いて、寒さの角が丸くなる
冷たさがもう人を傷つけたりしない

そのうちうんざりするような薄水色の空が広がって春を呼びはじめるね

仄暗い街にとぼけた光が刺すまでのこと

 ....
水音のなかに
時間が並ぶ
どこを切っても
倒れゆくもの


耳元の螺子
洞の夢
すぎるかたちの声たちが
すれちがうたびに語りあう


勝者も無く花冠は増え
言 ....
{引用=
静止したレースのカーテンが夕陽をたたえて、切りとられた金色に
染まっているこの寂しさは、切りそろえられて強調されたおかっぱ
のうなじ、森の小径で縫うようにうつろう黄色いニ匹の蝶々、また ....
褒められた事が今になって
子供の頃に描いた似顔絵から出てくる。

不恰好に歪んだ眼鏡と
右と左で大きさが違う目。

一生懸命かきました。
と6月18日・お父さんありがとう。
の横に書か ....
北へ

 南へ行こうと思う
 さよならと
 背を向けて



        梅林

         もう一度振り返ると
         梅の花にも似合わぬ
        ....
勝つ気でいたのに
決まろうとすると
空気のような蜃気楼が
鵜に乗せて
私を柚子湯に入れる
付けんとか言っておきながら
付けてくる神は
田圃を沢山所有して居て
詩を読みながら
日の出を ....
春一番が吹くと
春の香りが満ち溢れてくる

木々の新芽の匂い
花の甘い蜜の匂い
それらに釣られて出てくる動物の匂い
また遠く、南海の潮の匂い
春の香りは
暖かい潮風に乗った生きものの匂 ....
カフェ店内の化粧室から

戻ってきたクラスメイトに

『あれ?まさし君来てたんだ…

志望校一緒だよね、がんばろね!』

と話しかけられ、

「外からガラス越しに君の

アディ ....
独りきり
部屋の明かり
影揺れて

貴方を思い
徒然に
日記にしるし
夢枕

涙こぼし
泣き濡れて
春の便りを
待つ女
もう死にたいつらい呟くトークみて相槌充電スポットさがす


コンセント空かず咄嗟に御手洗3パーセント入れエコメロディ


聞き流すだけの返信中味なし裏では必死電源確保


五軒目 ....
父が育てたジャガイモをふかして食べた。
潰したジャガイモに
マヨネーズとハムを混ぜ込んで。

腹が膨れて横になっていたら
父が畑から帰ってきた。
シャワーを浴びた後
気持ちよさそうに頭を ....
最後に流した涙のような
光る透明のしずく。
掌で弾けとび
残した思い出を身体の中へと埋め込んでいった。

真横を見れば
綺麗に咲くあなたの愛した花。
春一番に吹かれても
しっかりと花び ....
声をかけるとむすめが転がってくる。はしるみたいにして。
この神社の参道は長い、すべての鳥居をくぐろうとすると四十分はかかる。むすめの足だと九十分はかかるかもしれない(そのまえに疲れて動かなくなってし ....
昔の人々の生きた証が僕らを繋げたように、
僕の生きた証も、未来の誰かを繋げられるといいな
その証は糸になって、耳を澄ました君にこの声が届く
君の「おはよう」で目覚め、僕は猫みたいにあくびをする
柔らかさというものは、あるときは光、またあるときは闇の形をとっていて、君の「おはよう」も「おやすみ」もなにかの奇跡みたいにふわふわしている
君 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 水菜自由詩617-3-2
懸賞ハガキ- 朧月自由詩317-3-1
原人- しずる自由詩6*17-3-1
悲しみの展開図- ただのみ ...自由詩18*17-3-1
少年- 呼無木自由詩217-3-1
渡り鳥- 小川 葉自由詩5*17-2-28
最終連から始まる詩片のような残音- 長崎哲也自由詩20*17-2-28
八番目の地球- さわ田マ ...自由詩11*17-2-28
春野かおりちゃん- 長崎哲也自由詩5*17-2-28
見えない星- 水宮うみ自由詩5*17-2-27
エピローグ4月_プロローグ2月_- komasen333自由詩1*17-2-25
学校川柳2- ホカチャ ...自由詩217-2-25
マシュマロ- そらの珊 ...自由詩12+*17-2-24
迷子の後で- 梓ゆい自由詩217-2-24
さんわのあひるよんわのあひる- AB(な ...自由詩5*17-2-23
昧爽- 青の群れ自由詩417-2-22
ひかり_言葉- 木立 悟自由詩417-2-22
陽だまり- 本田憲嵩自由詩12+*17-2-22
クレヨンの記憶- 梓ゆい自由詩317-2-21
フラグメンツ__雪どけ- AB(な ...自由詩617-2-20
太陽- 間村長自由詩13*17-2-20
はるのかおり- 長崎哲也自由詩9*17-2-20
受験シーズン2017- しょだま ...自由詩5*17-2-20
独り- 星丘涙自由詩3*17-2-19
充電姫- 深水遊脚短歌4*17-2-19
畑作り- 梓ゆい自由詩217-2-19
夢のあと- 梓ゆい自由詩117-2-19
参道- はるな散文(批評 ...317-2-18
糸電話- 水宮うみ自由詩1+*17-2-18
君は宝物- 水宮うみ自由詩5*17-2-18

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