むずかしい詩は
よく理解できないよぅ
きみが噛みくだいて
風邪をひいたぼくに
くち移ししてくれた
かたかった肉みたいに
やわらかい詩なら
ぼくは嬉しくなってしまう

目玉からげろをは ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
これからも温かい土の中で幸せにくらしていきたいね 言葉の雨が今日も降っている

みんな傘をさしたり
ワイパーを動かしたり
カッパを着たり

いろんな方法でしのいでいる
直接受けてしまうならきっと病気になってしまうから

あんな事を言 ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
あなたへの想いを
ひとつづつ言葉に
置き換えていく

この透明な時間だけが
かろうじてわたしの
毎日を支えている
おなかが出てきて おやじになっても
俺のこと好き?
って聞くあなたは

お前が太るのはダメ。
と言う
エゴなやつさ。

そんなあなたは
なにも言わずに
姿を消して

あたしは
 ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら ....   
  
  
  
  世の中に
  
  
  けして屈しないと誓う者は
  
  
  人生を、語れ。
  
  
  
    
  尊さが
  
  
 ....
  「純粋とはこの世でひとつの病気です」

            (吉原幸子詩集オンディーヌより)



吉原幸子の詩を語ろうとするとき、僕はよく「病的な」という言葉を使う。
その美し ....
パチ パチ (拍手の音)
パチ/ オキテヨ

新しい世界はいつだって、制服を着てやってくる
下ろしたての制服に袖を通し
黴の匂いを嗅いだ

ボタンの悲鳴
にゅ、ぷるん にゅ、ぷるん
 ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの

みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて

しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
クマになりたい
ぬいぐるみのクマに
ちょっとツルツルした
手ざわりのいい布地で
中味は綿
ただの綿
コットン100%
内臓も骨もいらない
脳もいらない
心もいらない
そんなクマに
 ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
ぴんと張った背中を
つむじ風が
らせん状に、なでて
どうしてか
しのび足でわたってゆく
ので
今いる場所がほんとうは
うすい
一枚の氷の上なのだと
冬が深まるごとに、気づく


 ....
昔はやった多機能筆箱、○○戦隊シリーズ

押すと、えんぴつが飛び出す仕掛けがあったり
小さすぎる消しゴム収納があったり
あぁ 電卓の電池は切れている

いろいろいじくっていたら
まだ押し ....
登校拒否をしようとしたのに
何年も前に卒業していたことを思い出した

しかたないので出社拒否をしようとしたら
数ヶ月前に退職していたことを思い出した

やけになって生きることを拒否しようと ....
僕はブーメランを期待して
君にくさいセリフを言ったのだけど

ちっとも返事が返ってこない

心配して見に行ったら

しまった
君はイチコロでまいっていたらしい
正確には「フィカス・ベンジャミナ」といいます

日光を好むので窓際に置いてあげてください

冬場は室内に置いてあげてください

水をあげすぎると枯れてしまいます

たまに肥料をあげてく ....
平らな地面で
あなたのほうに転がって行ったら
笑われてしまう
海に架かる
一番長い橋に向かう電車
無人駅で降りると
星空に冷やされた風が肩をすり抜ける

頬がほてってくるようで
駅からずいぶん遠くまで歩いた
通学路を思い出す

一度だけ手を繋い ....
たぶんみんな知っている
本当は女のアレの中に男のアレが入っていないことや
男のアレに添えた手の裏側に白い液体入りのスポイトが隠されていること
つまり薄いに越したことはないけれども
丸見えを望ん ....
 


 結局僕らは、手を繋ぐことも恐れていたから、きっと、人間なんて外枠は、どうでもよかったんだね。感覚で繋がる、思いは繋がっている。「繋がる」なんて言葉の嘘を、僕らはとうに見破っていた。不器 ....
シュガーポットに指を突き立て
どんなに
左右を探っても

あなたにはわからない
甘さも
闇も

そんなふうに

たぶんあなたは間違っている
とらえる場所を
こころを

さら ....
なまこだって恋をするんだろう
からだをくねらせて寄り添ったりするんだろう

どちらがおしりでどちらが頭か
わからないけどきっとキスだってするんだろう

海草のすき間に溶けゆくような
ひど ....
ある種の魚は流線形で
泳いでいないと溺れるらしい
そのために
むなびれも
尾びれも
つやつやと 光る

人魚は奇形だと誰かがいう
交差する足がないので
ソファーは苦手
ぺとり、と
 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
真っ青に晴れた空
ソラソラソラ
頭の中はみだら
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やわらかい_にく- 虹村 凌自由詩6*05-4-21
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
二世帯住宅- ポンテク携帯写真+ ...4*05-4-20
雨宿り- ポンテク自由詩3*05-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
栄養剤- フォマル ...未詩・独白4*05-4-18
お肉屋さん- とうどう ...自由詩8*05-4-17
四月になればあなたは- ベンジャ ...自由詩22*05-3-28
詩人の罪- 岡部淳太 ...散文(批評 ...40*05-3-25
【_詩人_】- 豊嶋祐匠自由詩3*05-3-18
吉原幸子(その「病」について)- ベンジャ ...散文(批評 ...505-3-10
新世界- 英水自由詩205-3-8
なないろのクレヨン- LEO自由詩10*05-2-17
クマになりたい- 大覚アキ ...自由詩2*05-2-12
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
はるまち- 望月 ゆ ...自由詩6*05-2-5
多機能筆箱- ベンジャ ...自由詩6*05-1-7
拒否する- ベンジャ ...自由詩9*05-1-6
ブーメラン- ベンジャ ...自由詩13*04-12-23
「ベンジャミン」の育て方- ベンジャ ...自由詩6*04-12-17
車輪人間- RT自由詩13*04-12-10
朝もや・信貴山- たりぽん ...未詩・独白704-12-6
モザイク- 古溝真一 ...自由詩1704-12-5
コバルトブルー99%- ピッピ自由詩1804-11-14
私の欲しいのは指じゃない- umineko自由詩604-10-31
なまこの恋- umineko自由詩604-10-29
流線形のさかなのそら- umineko自由詩704-10-15
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
- ナバナ自由詩204-8-21

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