せかいのぜんぶ
せかいのぜんぶ
たのしいこと、なきそうなこと
つめたいこと、あたたかいこと
せかいのぜんぶ
せかいのぜんぶ
いたいこと、あまいこと
よわいこと、つよいこと
せかいのぜん ....
ふたつの果実
なんで生まれてきたんだろう
なんで生きているんだろう
くりかえし熟して
大きな赤ん坊に育ってしまった
耳の魔女がささやく
真実はひとつ
おっぱいはふたつ
膨らんで ....
笑みを絶やさずにいよう
しずむあなたの灯台となるために
ずっと絶やさずにいよう
日常に潜む「?」という文字から
背を向けてないか?
逃げようとしていないか?
いつからか、目の前に
私と等身大の氷塊が、ある。
足元に一本の斧が、置かれている。
目を凝 ....
冬は寒い
冬は日が短く、夜が長い
どこに冬がいますか
私のベランダに冬がいます
部屋の中に冬はいますか
私の部屋に冬はいません
なぜいないのですか
冬は暖房器具に弱いからです
冬の ....
掴もうとする指と
突き放そうとする腕は
どちらが速い?
駆け出そうとするつま先と
立ち止まろうとする踵は?
ねえ、教えてよ
みんなものごとの始め方ばかり
教えようとするんだ
....
{画像=120510131253.jpg}
あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった
ああ、
なんと儚い
....
詩は素
素敵と言わせたくて
素っ気ない素振りで
言葉をまさぐる
詩は素
素直じゃないから
素知らぬ素振りで
言葉をこねくる
詩は素
素顔に辿り着けない ....
111218
背
後
霊
を
信じるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー ....
ほんとうの深呼吸をしよう
北国を旅した時に泊まった宿で
火鉢の前で両手を暖めるひと時のように
ほんとうの手紙を書こう
血の通わない文字のメールを
百通送信、するよりも
旅の便 ....
辛いという思いは
すぐに増加する
だから辛いと感じたら
すぐに目を閉じて
気がつかないふりをする
そうしているうちに
新しいちっちゃな嬉しいことが起こる
そし ....
朝まだき
西へ急ぐ下弦の月をくぐりぬけ
君のふるさとはあちらにあるんだよ と 飛行機が教えてくれる
冷たい水は無言で涙を隠してくれた
優しいひかり やがてみちみちて ひろがる
苦しんでいる時
助けてくれる。
泣いている時
涙を拭いてくれる。
適切なアドバイスを
与えてくれる。
苦しみの縄から
解いてくれる。
楽しいな
愉快だな
人生楽しまなくては ....
ピースが一つ足りない、と
夜がそれを探しに向かう
朝になるとぼくは、拾ったピースを手にしたまま
夜が戻るのを待っている
*
空の遊水地で、きみが武器 ....
「七味唐辛子を壜に冬日和」という俳句読んだ。俳句のようなものは短いし、
俳画というものもあるから、看たというのがいいかもしれないが。林ノ下豆腐店という人の書いたもので、妙に作品と名前が適っている。 ....
1月 {ルビ梵天=ブラフマー}は金剛乗に還る
すると涸れ沢の畔に半裸を露わし
年若の尼が五弦の琵琶に弦を張る
きつうきつうに張るのだから
絹の撚が奏でるほどに
押えの指の血に染まる
2月 ....
飽和状態の頭の中から
言葉を紡いでいく
言葉と言葉が出会う時
私の心が表れだす
ワクワクする瞬間
自分のことをちっとも
わかっていない私が
わかろうとすること
それがその言 ....
テストです
あなたが生き残れるかどうか
今日も朝がきた
寒い朝だった
何度も経験している朝だった
静まりかえった
私の耳は
営みを探して
きょろきょろするのだった
目をつ ....
両手のひらから 掬った砂糖をこぼすように
太陽を背中にしょって 始発を待つように
便りが届く
穏やかな風が吹き
背骨がふるえる
思わせぶりを横にやること
厚みを保つ ....
今日
おおぜいの人とすれ違った
夕暮れ
みんなみんな
ベクトルがある
私とは無関係の
距離
方角
自らの影踏みで
月を踏んだ
地球が
褐色の月
息苦しさの
赤 ....
ねじれた柱が
気層を持ち上げる
白と黒と昼
互いを
知らぬ光
穏やかな日には
忘れられた言葉が近づく
思い出されないまま
たたずみ 微笑んでいる
左右 ....
優れたものは
君を入り口まで導いてくれる
だが扉を開け、その先を歩くのは
あくまでも君の仕事なのだ
終わりはすぐそこにある
君が過去を振り返れば すぐそこに
君がど ....
つぼみの色が明るくなるとき
もうすぐだよって
私が言う
みどり色がうすくなるとき
もうすぐだよって
季節の風が話している
明るい色が
はなびらから生まれるとき
私が咲く
....
12月ともなれば街はいやいやに浄化されて、今年楽しかったひとや哀しみに嗚咽したひと、苦しさからいまだに便秘気味なひとたち
」想定内に収まりますから と、わけのわからない押し売りの陰謀が一気に ....
両手いっぱいに広がって
宙を描いているひかりのすむ家
くるくるまわるものだとか
静かに揺れる物だとか
激しく飛び出すものだとかが
集まる場所
ここにキミの想いも ....
半魚人
その海には半魚人がおりました。
彼は生まれた時からひとりぼっちでした。
生物学的にあり得ない以前に
遺伝学的にあり得なかったので
地球広しと言えども、同類がなかったのです。 ....
なにもつたえあわなくても
こころをよせあっている
なにもいわなくても
いきているおと かんじている
あなたの こころ ぬくもり
さみしさ
....
ひかる夜のはじまり月の余韻に
雪のかけ橋多摩のよこやま
ゆきかうひとたちが家路につく
荷物と引きかえに流れ去る喧騒
遠く暮れるまちなみ
新参者のたばこのにおい
膝にまどろめ ....
何の為に生まれて
何をして生きるのか
答えられないなんて
そんなのは嫌だ
今を生きることで
熱いこころ燃える
だから君は行くんだ
微笑んで
そうだ!
嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んで ....
大事にしたから大事にされるわけじゃない
大事にしてほしいから大事にする
同じことだけど
どっちも罪じゃないけど
大事にされたい人の
想いが救われるといいな
その中にあたしがいて ....
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