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ピアノを弾くみたいに
君の頭を持ち上げて
満月から溢れ出した水の中で
僕らは捻くれた愛情を確かめている
音楽のすごいところは
音楽があるって事だと思うんだ
漫画のすごいところは
絵がある ....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする
花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
自分、行きとるか
真面目に働いとるか
まあ、僕の事やから
きっと転職してるんやろう
今の仕事はどないや
こっちは毎晩残業やで
残業代もらえん会社で残業や
奥さんと子供、大事してるか
今 ....
海流を眺める
油絵の具を指で擦った様な道
夜の灯りをギラリと跳ね返し
いくつもの美しいラインが交差する
背泳ぎを見ている
行く先も見えずにただ進む
後に残る軌跡は直ぐに消える
いつか ....
なんて綺麗なんだろう
銀杏は黄土と薄緑が混ざりあい
その葉が落とす影の模様
どこまでも澄んだ青空を
斜めに上る飛行機は窓さえ見え
その向こう遥か先には
半月より少し大きな白い月
僕との距 ....
半音の半分くらいズレていたと思う
そのオルガンを初めて見たとき
音の鳴らし方が分からなかった
ようやっと曲が弾ける様になった頃
引越した先にオルガンは無かった
あれは楽しい音だった
未 ....
転校をした
おかんが皆に渡せってシャーペンをくれて
終わりの会で配った
袋をあけたら裸の男の子の絵と
ちんちんぶらぶらソーセージって書いてあって
めちゃめちゃ恥ずかしくて
ばいばいも言わん ....
気圧の上がらない交差点で
空を見上げた
そこには少しの眩しさを残して
手の距離よりは遥かに遠く
銀鼠の雲が広がっている
知らない街の知らない人々が
交差点とは名ばかりで
これからも互 ....
耳を傾けるひとがいる/石川敬大さん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=207146
【耳を傾けるひとがいる】石川敬大 にポイントを入れた方々への公開質 ....
その町はいつも晴れていた
暖かな日差し、爽やかな風
青い空に、柔らかな雲
町外れの湖には
それらの全てが溶けだし
大きな森を育んでいた
青年はその湖に足を浸しながら
いつも遠い、見知らぬ ....
アダムとイブのりんご(知恵の実、実は神様はあだむとイブにくれてやるつもりだったのでは無いだろうか。しかし、そう教えられていた為に、待ち焦がれ、待てなくて、実がしっかりと熟す前に、蛇の静止を聞かず食べて ....
愛情のひとつまみ
塩をふたつまみ
今日もあなたは笑顔で笑う
夕暮れに降り出した雨は
いつしかわた飴に変わっていた
本日の降水確率は夏祭りです
割り箸を持ち歩きましょう
町を歩くと
大人も子供もみんな
甘く優しい色に包まれながら
頭の上で割 ....
心の中で呟いてみる
それは音にならない
透明な言葉
だのに君は振り向いて
どうしたのと聞いた
僕は嬉しくってさ
何でもないって言いながら
笑っちゃったんだよ
どうしたの
何でもない
たったそれ ....
君の心の中はとても青く深い海だから
僕は小さな潜水艦に乗って行こう
潜って初めて知ったよ
静かに見える海の中は
本当はとても様々で
速い流れも遅い流れもあるって事
だけれども大丈夫 ....
君の人生があり
生活があり
夢があり。
花があり
食べ物があり
あったかい風や
冷たい風があり。
春があり
夏があり
秋があり ....