わたしがおばあちゃんになるまで
あるだろうとなんとなく思ってた
レストランが
「閉店いたしました
長年のご利用をありがとうございました」
さようならのプレートが
汗ばむ夏の風にゆれてた
 ....
運命のように
そこへ落ちた種だったのか
それとも意志だったのか

雨の晴れ間
煉瓦の隙間に芽吹いた健気な
目立たない草を抜く

弱い日差しの下
幼い命を選別する
神のごとく
悪の ....
都会にはたしかに 星はないけど
変わりに美しく光るもの たくさんあるねと
君は白い息を吐きながら言った

じゃああれはなんだ
輝いてありえないギザギザに飛ぶ
君は「UFOだね」と言って
 ....
鬼の瞳を拾う。それはとても貴重なものなので大急ぎで懐にしまいこみ、何食わぬ顔で日陰に移動してまじまじと眺めてみる。灰色と薄紫色の中間の色彩はよく磨かれつつ深海を思わせる深みがあって、世界の真実がここに .... 利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ....
光を消して過ごしました
朝に揺れる光を消して過ごしました
吐かれた煙を夜から夜へ引き継いで
アベンチュリンの若葉を
湛えた私の両目が鏡の中で溺れている


揺れているものすべてを
 ....
半粘性の液がとくとくと垂れ流れている
青緑の、今は白反射な広野に透き緑な液が注がれている
心地よく伸びる地平線に赤若い太陽は沈もうとしていて
斜度の低い残光が針としてサバンナを走り抜ける
その ....
 夢のような暮らしの中で今日もまた朝を迎える。
 夜の魔力が次第に解けて、鳥たちの声が聞こえる。
 テラスに出ると庭のあちこちで色鮮やかな薔薇が咲いている。
 私は今ここに在る事に感謝する。 ....
雷を久々に聞く昼下がり激しさが増す雨が降る音

宮島で海水浴を楽しんだ神に守られ最高の気分

オリンピックの話題が耳に入ってくる楽しみばかり膨らむばかり

良い出逢い色んな出逢い引き寄せる ....
命はいつも燃えたフリをして
シャツの襟に黒い灰を残す

戦ったばかりの今日でさえも
明日から見れば練習の日だろう

夕陽とゴールが重なるまでに
どれだけの汗を流して来たのか
果てなき夢 ....
つむじまがりのへそまがり
ろくろっくびのしんせきか

すっぴんびじんはどこにいる
夜盗のはびこるこのまちで

つけまとフェイクでまどわして
やっぱりあなたはいいおんな

ついでといっ ....
ひとつの楽曲が
獣のように現れては去って往く
そんな境界で白いけむりを手繰ること

倒木の洞
爛熟の火照りから上ってくる
固く閉ざした{ルビ鞘翅=さやばね}の囁くような反射

メモ書き ....
友達にバイバイして 鍵を開けて 家に入る ただいま
先に帰ってる 妹が二人 待ってる
手を洗って おやつを食べて 宿題
学校の勉強には ついていけてる 気がする

ママから帰る時間の ライン ....
いつくしみを
ぼくに いつくしむこころを

ひとの知の火がなげこまれた
焼け野が原にも
ひとの予期よりうんとはやく
みどりが咲いたことを

 アインシュタインはおどけながら呻いている
 ....
re:re:うまれたてのはなし

さんかい命を吐き出して思ったことは
男の子は血生臭く
女の子はとにかく無臭だということ


わたしの血液から絞られるおちちを飲んで
やがて、わたしの内 ....
現実が架空の国からやってくる

喜びにあふれた街で夜を待つ

手遅れになる五秒前踊り出す

音もなく忍び寄ってくる四分音符

夕焼けのように素敵な恋をした

青い空鞄に入れて持ち歩 ....
激しい雨に降り込まれて
部屋の中でひっそり灯りをともす
君が生まれたときもこんな雨だったか
僕が死ぬときもこんな雨なのか
雨水は生きていて
都市に自然の生命を注ぎ続ける
君は雨が好きか
 ....
ひとは弱い
だから強がる

ひとは弱い
だから逃げる

ひとは弱い
だから苦しむ

ひとは弱い
だから後悔する

ひとは弱い
だから涙する

ひとは弱い
だから歯を食い ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる

きみのとうさ ....
詩から遠く離れて、みなもすなる生活というものをしてみれば、日本語は予測可能なものになっていくし、なって行かざるを得なかった。予測不能な山茶花オクリさんの詩を僕は愛し、愛しながら敬愛し、敬愛しながら敬遠 .... 僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
虚ろな場所へ行って悲しみばかりの杖を立てたい
自分って汚い
というか自分の汚いところを知っている
それはただ心の汚れ
落としたい
本当はそんなに生易しくない
僕なんかが汚れようと汚れまいと ....
訪れるもののない中庭に
光が射しては揺れる草
縄で書かれた文字の上
固く転がる鳥たちの声


香りの白さに照らされて
夜が隅々まで見えるのに
それでも窓を閉じてしまう
見えな ....
愛はみずうみ、湖底の起伏をすみずみまで満たすもの。欠落やひび、果てのない深淵さえも無限に満たしていく。魚たちは浅く深く光を伝達し、水草は緑色に微笑んでいる。僕は僕という風景の連なりを君に映写した。 .... 空と海の色が同じになると
星が綺麗に見えるから好きだ

孤独な人が失くした明日を
ポケットに入れて渡せたらいい

心で感じる自由がなければ
優しくすることはできないよね
虫一匹の命が重 ....
解放の日の記念にミネストローネをつくりたかったんだ

なにからの解放だってきかれても
僕にもよくわからないんだが

とにかく野菜は自然主義者で
そのおだやかな主張を胃袋におさめたならば ....
想像することと嘘をつくことは
とても似ている

ときには一緒の場合だってある
愛がどちらの顔も持っているように
 
 森の小径でだれかの影法師が泣いている。
 よそゆきの仮面を外し、裸の心が揺れている。
 曝け出す事を善しとするならば、
 私たちはだれにどこまで曝け出せば良いのだろう?

 露台の椅 ....
ぽたり

心の壁の左下の
しみったれた蛇口は
しまりが悪くて
思い出したように
言葉が滴り落ちる

気紛れに
小さな器で受け止めて
液晶の畑に撒いてみるけれど
発芽するのは
 ....
俺の無機質を食う
お前の無機質を食う
俺の無機質はスイートで
お前の無機質はデリートだ
俺は気に入らないものには手も付けないが
お前はまずいものでも残せない性分だ
ずっとそうだった ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クローズド- 田中修子自由詩9*18-7-15
どこかから飛んできた- Lucy自由詩9*18-7-13
ユーエフオー- 青星円自由詩218-7-12
鬼の瞳- 春日線香自由詩318-7-9
利き手- 間村長自由詩13*18-7-8
過_覚_- 渚鳥自由詩10*18-7-7
サバンナの光と液- 渡辺八畳 ...自由詩418-7-2
アトリエの休日- ヒヤシン ...自由詩9*18-6-30
- 夏川ゆう短歌318-6-26
ホイッスル- ミナト ...自由詩118-6-24
へそまがり- 梅昆布茶自由詩718-6-24
覚悟して往きましょう- ただのみ ...自由詩8*18-6-23
いつもママと私と妹- マルチー自由詩518-6-21
永遠の雨- 田中修子自由詩16*18-6-21
re:re:うまれたてのはなし- ゆるこ自由詩418-6-20
架空の現実- 水宮うみ川柳1*18-6-19
降り込まれて- 葉leaf自由詩318-6-17
弱さ- HAL自由詩9*18-6-12
きみのとなりにユーレイのように- 田中修子自由詩18*18-6-10
気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)- 渡邉建志散文(批評 ...218-6-9
さよなら- たもつ自由詩2518-6-8
何が汚濁か- 黒髪自由詩1*18-6-6
ゆらぎ_ひとり- 木立 悟自由詩518-6-5
みずうみ- 葉leaf自由詩418-6-5
夜ノ声- ミナト ...自由詩418-6-4
ミネストローネのうた- 梅昆布茶自由詩1218-6-4
想像と嘘と愛- HAL自由詩6*18-6-3
クラリネット- ヒヤシン ...自由詩9*18-6-2
蛇口- nonya自由詩17*18-6-1
Inorganic(性質など関係ない)- ホロウ・ ...自由詩8*18-5-31

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