{引用=


陰りある微笑みの調べに
すべてをさらってゆく
引き潮

別れの日を思わずには
愛せなかった人の
去りゆく音階


 背後から近づく
 やさしい足音も

 広 ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
つくづく
人の身体とは水で出来ているのだ
と感じる

代謝がいいと
良く水を排し
身体はくびれ
欲し
肌は潤う

水によって
清められ
水に癒される

そうだ
命の源も  ....
苦悩の女神が
僕の手を引いて
眠れぬ夜に連れ出した

花は閉じ 草は項垂れ
月は雲の毛布に潜り込んで 高い鼾をかいていた

ブナ林を背にして 裏庭に立つと
女神は両腕を広げ 僕はその中 ....
棒が一本あったとさ

葉っぱかな

葉っぱじゃないよ カエルだよ

カエルじゃないよ ミカエルだよ

ミカエルじゃないよ カエサルだよ

カエサルじゃないよ アウグストゥスだよ
 ....
   
好きな女の子や男の子を見ると
胸の鼓動が高まり感情を知らせる
科学雑誌には心臓の機能は事細かく載っているものの
この私の気持ちについては載っていない
それでも人は「ノー」と言うから
 ....
彼女の赤は優しかった

激しさの中にある
少女の純粋
目に優しいのだ

アクリル画は
なお

ピンクを孕んだ赤だ

長い闘いの中で 手に入れた
永遠に続く
才能と力も

きっと 生まれ育った  ....
ニーラは{ルビ主人=マリック}の為に
四種のカリーを毎日作る
チキンのカリー 豆のカリー
マトンかさかな 野菜カリー
グジャラートは三人の女中に
朝昼晩を割り当てている
そうしてその日一等 ....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
詩を書いた
僕は 一体何だろう
だけど 確かではないけれど
僕は思いを綴っている


そして 会社を辞めた
僕は 今 何者だろう
そんなふうにして 渋谷の街が 今日も
涙の色に暮 ....
冗談を言えるようになりたい
枝を打ち鳴らす風のように
人を笑わせる人になりたい

愛を歌えるようになりたい
地を焼き尽くす野火のように
人の心を燃やす人になりたい

ネズミになりたい
 ....
夢も希望もない
することもない
人の為にできない
自暴自棄

私を待っている人がいる
私を必要としている人がいる
私でないとできない事がある。
私を好きな人がいる。

上を見りゃき ....
砂漠に蒔かれた種たちは
けして芽吹くことはないと
それは誰にもわからない

渇ききった大地に
足りないものはなんだろうか

水だろうか
水を与える人なのだろうか
雨を降らせる雲なのだ ....
77歳になりて

 今年5月77歳になる。72歳の時『72歳になりて』と言う一文をここに載せた。読んで下さった人がかなりいた。あれから5年、引き続き『現フォ』の同人を続けている。原稿もかなり溜まり ....
暗い森の木の根元の茂みの中
闇に光る二つの目
光の反転した森の風景の中
鹿が逃げようとするが
矢庭に飛びかかる黒い大きな影

まず獲物の内蔵を喰らう
黄緑色の内蔵を喰らう
赤い筋肉を食 ....
おじいちゃんと森で薪を拾う
僕が手当たりしだいに
背負子に放りこんでいると
そいつはまだ早いと言う

幹を離れてまもない小枝は
水分を含んで
みずみずしい
生木の範疇を出ないものは
 ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
あまぐも

垂れ下がる昼下がり

うっかり爪を引っかけたら
鈍痛を引き寄せてしまいそうな



あまがさ

濡れた匂いは嫌い

美味しくない想い出と憂鬱が
しつこ ....
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て

ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと

炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に

初音ミク ....
深夜にカッコウが鳴く

ホトトギスと同類の鳥

托卵が習性とは云え

さぞ悲しかろう

住宅地に陽光の訪れる前に

さぞ恨めしかろう

深夜の睦みが

羨ましかろう

 ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから


アリさんがね
いないとさみしい ....
五月雨の

父亡きあとの

音を聴く
母がいる時

我侭で

祖母がいる時

譲らない台所

誰が最初に教えたの



料理がうまくなるには

見よう見まねが一番で

サトウ、シオ

スッパイ過去の
 ....
鮭缶が
海を泳いでいる
よく見ると
泣いている
帰りたいのだ
ラベルを見ると
知らない国
川を遡上するといい
と教えても
遡上の意味さえ
鮭缶は忘れていた
身振り手振 ....
カリフォルニアオレンジの

レースのカーテンが開く

朝靄がかった滑走路から

無人の戦闘機が機首をあげ

オレンジに光沢した

カーテンをふりはらい

飛びたっていく
 ....
そして幕が閉じる


舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない

勇敢な騎士は土曜の朝に生ごみを出す係りらしい

美しいお姫様の鼻はとんがっていつも人を見下している


けれど一番分 ....
ぼくの時は老いてしまった

ぼくの時は錆ついてしまった

ぼくの時は過去になってしまった

ぼくの時は昔話になってしまった

ぼくの時はもうそれを知ってしまった

ぼくの時は近 ....
さあさあさあ
さあさあさあ
むらさき色の匂いがする
甘いような
空が、風が、土が、
やわらかく濡れて
空気はひとつ、きれいになるの。
歩け!走れ!動け!
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
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Forever,_everywhere,_and_for_e ...- ペポパン ...自由詩7*12-6-4
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おはようサラダ- 梅昆布茶短歌1512-6-3
なげき- ドクダミ ...自由詩412-6-3
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サシスセソ- yoyo自由詩4+12-6-2
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叱咤- HAL自由詩4*12-5-31

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