あんなに簡単だった
ブランコもすべり台も
なんだか怖い

大人になるのが
あんなに怖かったのに
いつの間にか
子どもではなくなっていた

どんなに速くても
どんなに高くても
気持 ....
おとなの字じゃないから
と口をとがらせたとき
ルーズリーフに
野花が咲いたのかと思った
息づかいのリズムで
少しだけゆれる髪と
同じようにさらさらと走るペン
の後に花が咲いたのかと
あ ....
はるかはる

とおくにさくら

いまじゃつつじ

きらきらと


はるのちかいなつは

しみじみと

のこされたままいく


えらべない

みんなおとなだ

ぼ ....
無心にならないと
人の気持ちは
わからない
自分の気持ちで
いっぱいだと
人の気持ちは
入らない
廃屋になっているのに
ばらの蔓が家中を取り巻いて
賑やかに花を咲かせているのでしょう

公園では透明な子どもたちが
鎖の浮き出たぶらんこで遊びながら
漂う香りをぱくぱく食べています

 ....
さて今日も花が咲き
往来はあざやかな灰色
卵を割る指に思いが絡まって

( )

シャツを洗い シーツを洗い くつ下を洗い
はがれ落ちる自意識をかき集めてくり返し洗い
 ....
夜が割れ
なまあたたかい風が降り
明日の朝を見せ
ふたたび閉じる


標は暗く
音は見え 川は見えず
小さな鉄の声が灯り
水に映る夜を扇ぐ


三角の紙の群れの ....
巨獣は妖精だよ あそぶの大好き
巨獣はやさしい妖精だよ みんなとあそぶのが大好き
あそぼう震えて痙攣して細動で体が拡がる
金属打ちの音とあそぶぼくらの笑い声
巨獣とぼくらとぼくらとぼくらとぼく ....
朝から部屋で臥せっていると
唐突に金剛力士がやってきて
口元を引き締めた形相で見下ろしている
それがあまりに突然の出現だったので
なんの心構えも用意もできておらず
ただただ驚愕して畏まるばか ....
台所の窓辺に
葱だけが青々と伸びている
ほかの葉っぱたちは項垂れて
もう死にますと言わんばかり
葱だけが青く真っすぐ伸びて
葱好きではないけれど
すこし 
刻んでみたくなり 
ぱらりと ....
きのうの猫のぬくもりや
おとついの雨のつめたさや

ずっと前
ぼくができたてだったころ
たくさんの小さな人が
かわるがわる座ってゆく
にぎやかさや

お腹の大きな女の人のついた
深 ....
ひだり肩越しに見る夜みかづきが
なくってもあったかいな背中

きみのひだり肩に顎を乗せて日がな一日過ごす、
感じをひらいてはもとにもどすあそび、むすんで
ひらいて、くりかえす、くつがえす、返 ....
 私は警察署に来ていた。
あれだけ面倒くさい手続きやら、身辺調査やらをクリアし、ようやく手に入れた銃と所持許可であったが、止める時はなんの造作もないものだ。
書類手続きに慣れていない新任の警察官は ....
返された履歴書の裏に描く桜  
 
ネパールのおばさんと話していると
初夏の風が吹いて
自ずとら抜き言葉になる

門扉のところで自転車にまたがっている男に
日本語ではない大声でおばさんは話しかけ
それがネパールの ....
寒い冬だから
おしくらまんじゅうをして
楽しんだ

外を舞う 雪の代わりに
笑顔 沢山 舞い踊り

迷っている 暇なんて
まるでない くらいに

服と服が 触れ合うと
摩擦力 ....
まあ、ひとつの法則を
抜け出すとして
歪ませる
他のやり方を知らないから

猫背のあいつに誘われて
脳味噌渡してみたけれど
刈り取るように
刃を入れて

残った大地に
種を埋めよ ....
そして春が来て
今年も川辺の並木に
ホタルイカの花が咲いた
日中は褐色に湿り
夜になると仄かに光った

数日でホタルイカは散ってしまう
川に落ちたものは
海にたどり着き
地面 ....
竹の子の皮には
小さな産毛が生えていて
まるで針のよう
はがすごとにちくちくする
皮の巻き方は
妊婦の腹帯のように
みっしりと折り重なっていて
はがされたとたんに
くるりと丸くなる
 ....
飲み込んだ言葉が
胸にわだかまりの
どろりとした沼を作る

沼の中で
人に見捨てられ大きくなった亀が
悠々と泳いでいる
よく見ると
子どもを食ってふくれた金魚の尾が
ひらりひらり
 ....
桜のように咲いて桜のように散った
そう言いたいのか


生きてさえいれば何度でも桜は咲くのに
敗けても焼けても国は残り桜は咲くのに


桜花よ
秘匿のために付けられたというその名
 ....
人間頭で考えたことは
あまりあてにならない
実際に体験しないと
わからない
痛い!と言われても
どのくらい痛い!かは
実際体験しないと
わからない
特に初めてのことは
そうである
 ....


初めての旅をした
魅力に富んだ表紙のついた 本の
扉を開けるように
それは 始まったわけではなかった

足を引き摺り ひと気のない
トンネルを歩くように
それは まだ終わらない ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
switch

ある箇所。拡大。線。拡大。黒。
ある箇所。
自身の


ある箇所にバーコードを見たドナー。

switch

修正液を飲み干せばいい。

s ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
玄関のチャイムが鳴って出ると
幼馴染みのおばさんが
手作りのプリンを持って立っていた
上がってすぐの急な階段には
いつの間にかサンタのプレゼントが置いてある
すぐ下の弟の部屋からは
サ ....


足音がする
 足音だけが 
北側の
庭の隅を過ぎる

犬が吠えたてる
 犬が頻りに
遠くの犬もつられて
吠える


枕もとの時計は
まだ
静かだ


浴室を出 ....
ある冬の朝、飼っていた鸚哥が死んだ。



ちいさな黄色の、頬がほのかにあかい鸚哥。どのように出会ったのか思いだせない、な
ぜ、いつからここにいるのかさえわからない、物心ついたときには当たり ....
あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
るるりらさんのおすすめリスト(6712)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブランコ- 小原あき自由詩4*17-5-6
帰る(五月雨降られ)4- AB(な ...自由詩7*17-5-5
はるかはる- 吉岡ペペ ...自由詩317-5-2
人の気持ち- ホカチャ ...自由詩117-5-2
スケッチ(五月)- 春日線香自由詩417-5-1
洗いざらし- はるな自由詩917-4-30
ひとつ_花歩- 木立 悟自由詩717-4-30
ふぁんしーあいらんど- 渡辺八畳 ...自由詩217-4-27
かまぼこ- 春日線香自由詩417-4-27
- ただのみ ...自由詩18*17-4-26
さいはて公園のベンチ- そらの珊 ...自由詩17*17-4-26
ひだり肩越しに見る夜/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*17-4-25
雪原の記憶- 山人散文(批評 ...3*17-4-22
- 水城歩俳句417-4-21
ネパールの親戚- たもつ自由詩417-4-19
擦れ違った空気の分だけ- 藤鈴呼自由詩1*17-4-18
猫鍋- 鯖缶自由詩117-4-18
そして春が来て- たもつ自由詩1117-4-14
竹の子の皮をむく- そらの珊 ...自由詩17*17-4-14
みどりの沼にひそむ- 田中修子自由詩13*17-4-14
桜花- ただのみ ...自由詩9*17-4-12
体験- ホカチャ ...自由詩2*17-4-12
さりげないソネット#2- ハァモニ ...自由詩4*17-4-12
驟雨- umineko自由詩15*17-4-11
無数のswitch触。千手観音を口寄せ。jumper。- 幽霊自由詩317-4-11
釧路- ともちゃ ...自由詩10*17-4-10
4月11日- フユナ自由詩7*17-4-9
さりげないソネット#1- ハァモニ ...自由詩3*17-4-9
______- 紅月自由詩1017-4-9
花の針- 田中修子自由詩1017-4-4

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