ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた
大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
....
様々に
想い
小瓶に溶かした毎日を
忘れない
僕達の留まる時間は瞬きの速さのうち
着飾った混乱の中に一筆を記して
また
あしたの色を探して
....
帰宅する
幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ
自分の父母は随分 ....
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ....
それはなかったことにして
ではなく ないことにして
これもなかったものと泣き
いや ないものと叫びたいだけで
火の粉が夜空を浮遊する
仰ぎ見るわたしの口 ....
眠れ
眠れ
いまは
亡き者よ
眠れ
遠くへ
遠くへ
行って
そこで
眠れ
もう
帰る
ことの
ない
遠くで
眠れ
眠れ
....
はるののでツクシをつんでいるとき
かんぼくのあいだを とおりすぎるかげ
そいつはイタチだ
かんぼくのなかをのぞくと
なくしたスーパーボールや
ミニカーがみつかるにちがいない
イタチのこ ....
こんばんわ。
君が今起きたばかりだとしてもそんなことはどうでもいい。
改めて自己紹介をすると俺は「はら☆わた」というバンドのボーカルであり,
「天国」というプロジェクトの主宰であるイマオカモ ....
見知らぬ男たちに追われる夢
叫んでも叫んでも届かない夢
歯が何本もぼろぼろ抜ける夢
昔の友が今を共にしている夢
夢だと気づいて目が覚める夢
覚めても覚めてもまだ夢な夢
夢にうんざりして起床 ....
そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ....
現代詩フォーラムという場所に限定していえば、ここに投稿されるいわゆるネット詩と呼ばれているものは膨大な数が毎日投稿されている。
タイムラインはよどみなく更新される。一日開かないだけで、ひとつの詩は一 ....
よく晴れた朝
新しい職場へ向かう
昨日の特訓で疲れているけど
今日も頑張れる
覚えなくてはならないことがありすぎて
頭がぱんぱんになる
あまり眠れなかったけど
ちょうどいい緊張感だ
....
今年も春が巡ってくる。年度替わりの時期でもある。一つの区切りではあるので、年度を振り返ろうとしたら、ここ数年の振り返りとなり、出版された詩集を数多く読んできたわけではないと不勉強さに気づく。それでも ....
初めておばさんと呼ばれたのは
娘を保育園に預けて働き始めた頃だった
仕事が終わって迎えにいくと
小さな子どもたちが
今度は自分の親の番かと
わくわくしながら遊んでいる
時間外保育の部屋 ....
表通りはこんなにも穏やかなのに
私の心は悲しみの連鎖に怯えている。
残された時の歩みの中で、
一体何が出来ると言うのだろう。
愛する木々のさざめき、予感の連続。
ひと月。永遠のひと月 ....
不自然な学校のほうが
自然学校よりも
自然がよく解る
ブラック企業のほうが
ホワイト企業よりも
経済がよく解る
クチコミのほうが
マスコミよりも
世間がよく解る
だけど
....
「会社が潰れるかもしれない…」
夫が青白い顔でポツリと言う
「そう。じゃあ、じたばたしても仕方ないわね」
私は、パッションフルーツ入りの
プレミアムヨーグルトを食べながら答える
視線はス ....
ピアノを弾くみたいに
君の頭を持ち上げて
満月から溢れ出した水の中で
僕らは捻くれた愛情を確かめている
音楽のすごいところは
音楽があるって事だと思うんだ
漫画のすごいところは
絵がある ....
夫と息子がいる浴室に行くと
かつおぶしの匂いがした
親子で前世はかつおぶしか
鰹として泳ぎまくり
死んだ後はかつおぶしになって
お味噌汁になったのか
死後も価値があるなんて
かつおぶしは ....
夜のキャベツに メガネをかけて
ながめるよ おほしさま
きらきらひかるよ
夜のキャベツに フォークをさして
かかげるよ おつきさま
いつかあげるよ
夜のキャベツに 鍵盤のせて
か ....
わたい、もやしはきらいや。
病室のベッドのうえで
母がぽつりと言う
六十年も付き合ってきて
母の好き嫌いをひとつも知らなかった
そんな息子だ
お父ちゃんがな、腹切ったときに出て ....
C51の動輪光る
平和ニッポンの裏口を
急いで回る
こっそり回る
素早く回る
古ぼけた寝台車
古ぼけた3等車
金持ちの2等車
ひととおり引き連れて
今日も上野をこっそり出てゆく
煙 ....
詩を読みたい。それはどのような心の状態だろう。詩人はきっと詩を読みたがってはいない。ひどい言い方かもしれないし、根拠はない。間違いかもしれない。詩人が何を読みたがっているのか、私がそれに興味がないだ ....
突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日
どうしたんだ?
洗濯 掃除 ご飯の支度
全部やるから ここにいさせて
....
直線と曲線が折り重なり春がきました。そこは麒麟なんじゃない、キリンなんじゃない、きりんなんじゃない、夜のそこはまだ冷えるから
冷えたそこから声がする
長い長いきりんの首のそこから
聞いたこと ....
まるでテリーヌのようだよ
あらたまった声音でもって
そんなこと言われても困る。
僕はテリーヌっぽくはない。
と、強がってはみるものの
実はテリーヌ顔かもしれぬ。
テリーヌ丸出しかもしれ ....
蟄虫啓戸
すごもりのむしとをひらく
ギィっと
闇に穴が開くと
部屋は一瞬で眩しさに満たされた
クラっと
意識が旋回して
しばらく身動きが出来なかった
何の理由も告げ ....
140318
のろまなびるまなどという呟きが聞こえるので思考を中断、先へ進む
遂行するのはノルマ
のろまな奴では達成できないからその後ろには懲罰が手ぐすねを引い ....
春愁の好む餌撒き待ち伏せる
春ですがご自愛くださいふみの〆
花散らす風ではなくて春一番
どこからか
たしかに
沈丁花の匂いがする
どこからか
たしかに
満月の夜のした
真昼の駐車場のむこう
失意にあらたな日常が
入り込んでくる
....
るるりらさんのおすすめリスト
(6759)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
影の春
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nonya
自由詩
20*
14-3-27
薔薇色の世界
-
オリーヴ
携帯写真+ ...
2
14-3-27
不安−詩想との訣別
-
……とあ ...
自由詩
17*
14-3-27
廻る軌跡
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
14-3-27
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品
-
芦沢 恵
自由詩
24*
14-3-26
三月の子守唄
-
岡部淳太 ...
自由詩
8
14-3-26
イタチ
-
イナエ
自由詩
18*
14-3-26
HOW_TO_天国/天国主義のすゝめ。
-
モンロウ
散文(批評 ...
1
14-3-26
悪夢
-
森川美咲
自由詩
4*
14-3-25
禁断の北大路京介引用詩
-
左屋百色
自由詩
14*
14-3-25
【HHM2参加作品】「旅立つということについて」小林青ヰ
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
8*
14-3-25
バイオリンを弾く猫の絵のついたマグカップ
-
Lucy
自由詩
21*
14-3-25
【HHM2参加作品】「沈黙」を聞き、「いま」を読む_—_縞田 ...
-
N.K.
散文(批評 ...
3*
14-3-24
【_おばさんラプソディー_】
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泡沫恋歌
自由詩
21*
14-3-24
岩手の父へ
-
ヒヤシン ...
自由詩
11*
14-3-24
不自然学校
-
イオン
自由詩
8*
14-3-23
プレミアムヨーグルトを今日も買いに
-
夏美かを ...
自由詩
30*
14-3-23
表面張力(未詩・独白)
-
プル式
自由詩
2*
14-3-22
かつおぶし
-
小原あき
自由詩
5*
14-3-21
夜のキャベツ
-
御飯でき ...
自由詩
4
14-3-21
もやし炒め
-
たま
自由詩
30+*
14-3-21
急行青葉号
-
あおば
自由詩
8*
14-3-20
【HHM2参加作品】詩の入り口に立つためにー『母乳』ちんすこ ...
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深水遊脚
散文(批評 ...
10*
14-3-20
掛け布団
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ichirou
自由詩
19*
14-3-19
きりん/リレー詩
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こうだた ...
自由詩
5*
14-3-18
テリーヌのミステリー
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ブルース ...
自由詩
3*
14-3-18
蟄虫啓戸
-
nonya
自由詩
17*
14-3-18
義務とノルマ
-
あおば
自由詩
5*
14-3-18
「春三題」2
-
もっぷ
俳句
2
14-3-18
花の匂い
-
吉岡ペペ ...
自由詩
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