「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「 ....
『命の重みは同じ?ならあんたを殺すのも蚊を潰すのも一緒よ。』
生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので
水
と、私は答えた
それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう
再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう
今はた ....
海より遠く、寒い砂丘で
さらってきた人魚をすてた
人魚の細く長い髪は
吹き荒ぶ風にあおられ
すぐに砂まみれになった
人魚は美しく、またひどく醜かった
その姿は今、
黒く長い髪 ....
ぼくの誕生は白だった
白は何事にも弱く
ちょっとした埃でも
すぐに汚れてしまい
“まぶしい純白 ”と言われたのは
ほんの一瞬だった
ぼくは
成長とともに
すぐに
泥水をかけられた ....
五歩にも満たない足跡だけで
彼女はここから
私から失せた
あらゆるところに私はいて
靴無しでも
遠くへいける
近くへいける
心臓の側に泉が湧き出て
今からそこへ
わたしは ....
あ あ
あ あ
あ あ
あ あ あ
....
波が寄せる海から
風の吹く丘へと上がる
着るつもりだった服は皆
夜の内に焼いてしまった
毛皮をぬいでしまったから
私たちはすっかり裸
そうして裸のまま、手をつなぎ
丘をのぼる ....
「わたし あかいろがすき」
悪い癖で、また盗った。
チョークが二本とチョコレート
それが何かも分らぬうちに
それが何かを誤魔化されて
歌うくちびる
るるらりら
しょく ....
ちょこっとのきっかけで
けんかになった
ぼくは
ありったけのわるぐちをいった
ばか
おたんこなす
よわむし
げじげじ
ぷいっとそっぽをむいて
いえにかえった
ひとり ....
ポチが走ってくる
ポチが尻尾を振りながら走ってくる
ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる
ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる
ポチが乳母車を弾き飛 ....
0時はとっくに過ぎたとさ
枯葉の筋に老いを知る
彼はグレーの服ばかりを着る
そして私はシンデレラ
王子様には成り切れない
名は?みゅんひはうぜん?
嘘の上手いガラスの靴
大根足は入らない ....
夜のむすめ
生まれては
光を指して
おとうさん
火の花です
線の川です
おとうさん
夜から夜へ
伝わります
おとうさん
めざめます
ふちどりが
....
越前海月 VS 越前蟹
そもそも彼らに戦う気など、ないだろう。
…でも、仮に、もし仮に、戦ったとしたら、
べしゃ。
じゃきーん。
互角かも。
さらに合体 ....
なき母に 「帰りが遅い」と こぼす父
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる
アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね
ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
さぼてん さぼてん こうやのさぼてん
いっぽんきりのこうやのさぼてん
とげはじゆうをまもるため。
とげはそんげんをたもつため。
こどくやせつなさをここうとよみかえて
きみ ....
あの子は逝ってしまったのよ
夏の名残の陽射しが注ぐ朝の庭で
何度か苦しそうに喘いで
だけどそのうち眠るように
少しづつ少しづつ
呼吸が弱くなって
愛するみんなが見守る中で
頑 ....
{引用=
七色は 古来より咲かせて
はせりを いふなり
今は まだ
蒼いにもそまりぬ
花いちもんめ
2005.6.23"ひとりごと"より
}
ふと遠いところへ行きたくなる
通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
あの頃、君に告げられなかったことを今
***
ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ
ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
むすんで ひらいて
また むすんでひらく
輝きは どんどん増してゆく
それは分かる
何かを手にする度に 人は何かを落とすらしい
そうしてバランスをとるんだって
誰かが言ってたよ
でも ....
猫の毛がぼくを
春へと連れ戻す
紫の灯りめがけて飛ぶ虫を 笑うあなたと笑えない吾と
そんな字がやさしさにだって欲しかった 高圧電流さわるな注意
君はいう 川面に映る街は幻 私はつぶやく 恋もいっしょだ
....
すきとおる泪が
青い洞門をすべり落ちる
あなたほど自然に私をさとすものはない
美しく象形した蚕の吐糸がやさしく肌を包む
あなたは私を裸にせず裸にする
新しい息吹は真珠となり
このく ....
チョコレート色の秋が
わたしを呼んでる
甘い香りの空
あなたのような夢
やわらかな光
チョコレート色に焦がして
溶けそうな心の音に
そっと
....
ジ
ジッ と
命の 焦げる音がする
紫の
灯りに誘われて
やさしさは
銀の
電熱線だ
あなたに
触れて
私は
終わる
小さ ....
お遊戯が 原型で
手を つなぎ
輪で おどる
お昼寝の おふとんは
ふかふかの
おひさまで
おとなりの おふとんは
ふくふくの
まあるい手
まどろんで 握った手
....
まどろむ朝に スズメが鳴いてる
煩わしい日々のなか、太陽のように輝く君
芳しい香りをふりまく 朝の公園の花達
戦いの日々に さようなら
海の向こうでは 泣 ....
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