青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな
*
何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて
わたし自身でできることを考えてみる
*
....
梅の花の香りを嗅ごうと
背伸びする私を視ずに
君は宙を眺めてる
白いワイシャツ姿の
君の周りだけ
特別に星が飛んでる
君の傍で季節を感じたかったし
まだ知らない景色を
穏やかな気持 ....
小さなものたちが
それぞれに
自らの場所で躓いている
その中に僕も君もいて
むすうの僕と君が
それぞれに
自らの小さく見える
けれどもほんとうはもっと大きい場所で
同じように躓いている ....
私は目を閉じる
自分など描けず死なされた
豆粒となって 生きた 暗いシェルターの中であろう
生きた事など 私は間違いだった
少しも私としていいことなんて無かったんだ
私で ....
誰かが困っている時でも
音楽家は歌を歌うしかない
芸術家は絵を描くしかない
報道陣は報道するしかない
消防士は火を消すしかない
医者は医療行為をするしかない
科学者は頭で考えるしかない ....
空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当
地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
のどの奥を通過する透明な言葉
そしてからっぽになってしまう
だからってむやみに捨てないで
それは見えないだけで在るから
いろんな色のドリンクみたいに
きっと知らないものを含んでる
....
冬がうたた寝を始めて
目を閉じるたびに
春の匂いがする
生まれたての花弁の匂い
つめたい風に目を開けば
空はうすい水色で
か弱い雲が流れている
太陽は北風と仲たがい
春はすぐそ ....
{引用=捨て猫だった
やせっぽっちで
瞳ばかりが大きいだけの
頬ずりしたくても顔が小さすぎて
両手のひらにおさまってしまうくらいの
けれどあたたかな体温をもっていて
まるで熱のかたまりみた ....
声と言葉のパフォーマンス、PPWを主催している。(PPWについては僕のフォーラムのHPを参照してください)
また、同じ場所で服部剛さんが主宰しているぽえとりー劇場や、別の場所で催される詩の朗読会で、 ....
咀嚼した
ことばを
吐き出せないでいた
ゆうべ
君に向かって
ガラス越しにキスをした
みたいに
あ、てんしょん
知らなかったよ
飽和した
夜に浮かんだ月ひとつ
な ....
風がほどける
追いかける
光がくずれる
ふくれだす
水っぽいぬくみよ
おまえはどこにゆくのだ
ほんとうの目的地とはいつも
突然あらわれたかのようなふりをす ....
終戦(敗戦)記念日であった8月15日の西日本新聞朝刊1面の「春秋」欄に、まど・みちおの戦争協力詩の話題が書いてあった。テレビのドキュメンタリー番組を観ての感想みたいだから、観られた方もいるかもしれな ....
{画像=110307010254.jpg}
{引用=アカハチ}
....
【無為自然】
最近、写真を撮ったり絵を描いたりする。日頃からよく風景を眺め、虫や鳥や野生動物や雨や雲を注意深く観察したりして、クソ田舎で無為自然な生活を送っている。
そういう無為自然の視点 ....
批評とは、一体何なのか。批評される側の立場で考えても面白いものだ。面白くはないのはその散文の内容自体なのかもしれない。完成度の低い文を読まされていても面白くないと思うのは、この目に感じずとも明らかだ。 ....
私の大好きなコンラート・ローレンツは
例えばこうだ
ある日、庭に引っ張り出した寝椅子に
ぼろを引っかぶって昼寝していると
狼がやって来て
コンラート・ローレンツを食ってしまうのさ
「お ....
青い球体に手を突き刺して
あなたを引き抜きたい
白い球体はゆっくり東から西へ
いつもより明るい夜を巡っていく
孤独なんて簡単に乗り越えられる
と思っていたのに、私はもう潰れてしまい
そうに ....
国道16号線を走る
千葉44km
渋滞に巻き込まれる
千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく
千葉30km
千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
多くの
多くの望みを
かなぐり捨てた
手に入れたものは
あっけないほど
光り輝いた
{引用=
この手からこぼれおちたものを
もう私は覚えていない
たった一つのものがほしか ....
産まれてきてくれてありがとう/十分なはずそれでもう
膨らんでいくおなかを見て/子供の将来を夢見て
想像する育児の時間/楽しみに待つ成長の期間
でもいざ産まれると悩み増え/夫は何かと理由付け
手 ....
封筒に花をつめて贈る
もう届くはずのない海の底
砂とコンクリートで満たされた場所で
白骨化した魚類たちと眠っている
赤いポストに届けたい
気取るつもりはないけれど
想いを物に変えて何か ....
この糸のさきを
だれもが放してしまった
糸のかわりに
だれもは棒で突いてきた
棒を糸だとつかんでみても
からだは痣だらけになるばかり
この糸に風が吹くのを
じ ....
トントントンごめんください
コンコンコンごめんください
カンカンカンごめんください
キンキンキンごめんください
ドンドンドンごめんください
バンバンバンごめんください
....
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
....
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです
人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです
身体の外には未来があって
身体の中には過去があります
生まれた事 ....
私は、
有形の門を通りすぎ透けた暗さ
届かぬところへしみる幽かな終止符
行方知れずの墓
墓標は名無しの波止場
船は無人で行き交う汽笛
宙をつかんだこぶしをひらいて
手をふ ....
三月ですから
春の匂いをただよわせる風も吹き
草木の色も何となく鮮やかに見えるのです
あなたは
うまくふくこともできない口笛で
僕が知らないメロディーを
そんなものたちに聴かせるように ....
まもなく幸せになれるでしょう
と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう
フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
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