空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当

地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
    見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
のどの奥を通過する透明な言葉
そしてからっぽになってしまう

だからってむやみに捨てないで
それは見えないだけで在るから

いろんな色のドリンクみたいに
きっと知らないものを含んでる
 ....
冬がうたた寝を始めて
目を閉じるたびに
春の匂いがする
生まれたての花弁の匂い

つめたい風に目を開けば
空はうすい水色で
か弱い雲が流れている
太陽は北風と仲たがい

春はすぐそ ....
{引用=捨て猫だった
やせっぽっちで
瞳ばかりが大きいだけの
頬ずりしたくても顔が小さすぎて
両手のひらにおさまってしまうくらいの
けれどあたたかな体温をもっていて
まるで熱のかたまりみた ....
声と言葉のパフォーマンス、PPWを主催している。(PPWについては僕のフォーラムのHPを参照してください)
また、同じ場所で服部剛さんが主宰しているぽえとりー劇場や、別の場所で催される詩の朗読会で、 ....
咀嚼した
ことばを
吐き出せないでいた
ゆうべ
君に向かって
ガラス越しにキスをした
みたいに


あ、てんしょん


知らなかったよ
飽和した
夜に浮かんだ月ひとつ
な ....
風がほどける

追いかける

光がくずれる

ふくれだす

水っぽいぬくみよ

おまえはどこにゆくのだ


ほんとうの目的地とはいつも

突然あらわれたかのようなふりをす ....
 終戦(敗戦)記念日であった8月15日の西日本新聞朝刊1面の「春秋」欄に、まど・みちおの戦争協力詩の話題が書いてあった。テレビのドキュメンタリー番組を観ての感想みたいだから、観られた方もいるかもしれな .... {画像=110307010254.jpg}
{引用=アカハチ}
 ....
【無為自然】

 最近、写真を撮ったり絵を描いたりする。日頃からよく風景を眺め、虫や鳥や野生動物や雨や雲を注意深く観察したりして、クソ田舎で無為自然な生活を送っている。
 そういう無為自然の視点 ....
批評とは、一体何なのか。批評される側の立場で考えても面白いものだ。面白くはないのはその散文の内容自体なのかもしれない。完成度の低い文を読まされていても面白くないと思うのは、この目に感じずとも明らかだ。 .... 私の大好きなコンラート・ローレンツは
例えばこうだ
ある日、庭に引っ張り出した寝椅子に
ぼろを引っかぶって昼寝していると
狼がやって来て
コンラート・ローレンツを食ってしまうのさ

「お ....
青い球体に手を突き刺して
あなたを引き抜きたい
白い球体はゆっくり東から西へ
いつもより明るい夜を巡っていく
孤独なんて簡単に乗り越えられる
と思っていたのに、私はもう潰れてしまい
そうに ....
 
 
国道16号線を走る

千葉44km
渋滞に巻き込まれる

千葉42km
千葉40km
ゆっくりと近づいていく

千葉30km

千葉4km
もう少しだ
そう思って ....
多くの
多くの望みを
かなぐり捨てた

手に入れたものは
あっけないほど
光り輝いた

{引用=
この手からこぼれおちたものを
もう私は覚えていない

たった一つのものがほしか ....
産まれてきてくれてありがとう/十分なはずそれでもう
膨らんでいくおなかを見て/子供の将来を夢見て
想像する育児の時間/楽しみに待つ成長の期間
でもいざ産まれると悩み増え/夫は何かと理由付け
手 ....
封筒に花をつめて贈る
もう届くはずのない海の底
砂とコンクリートで満たされた場所で
白骨化した魚類たちと眠っている
赤いポストに届けたい

気取るつもりはないけれど
想いを物に変えて何か ....
この糸のさきを

だれもが放してしまった

糸のかわりに

だれもは棒で突いてきた

棒を糸だとつかんでみても

からだは痣だらけになるばかり

この糸に風が吹くのを

じ ....
トントントンごめんください

コンコンコンごめんください

カンカンカンごめんください

キンキンキンごめんください

ドンドンドンごめんください

バンバンバンごめんください
 ....
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
 ....
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです

人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです

身体の外には未来があって
身体の中には過去があります

生まれた事 ....
私は、
有形の門を通りすぎ透けた暗さ
届かぬところへしみる幽かな終止符
行方知れずの墓
墓標は名無しの波止場
船は無人で行き交う汽笛
宙をつかんだこぶしをひらいて
手をふ ....
三月ですから
春の匂いをただよわせる風も吹き
草木の色も何となく鮮やかに見えるのです

あなたは
うまくふくこともできない口笛で
僕が知らないメロディーを
そんなものたちに聴かせるように ....
まもなく幸せになれるでしょう

と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう

フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
配給された その竹槍で 何が 刺せるのですか
高射砲の弾丸も届かない
遥か 雲の上 から 無差別に 奴等は爆弾を投下したのです

あなたのヨイトマケで どれくらい深い 穴が掘れましたか
その ....
かわいい、こどもみたいなかなしさ。
いつかは別れると思ってた。
でも全部わたしになった。過ぎ去ってはじめて、わたしになった。
だからもう一度出会えるよ。新しくじゃなくて、続きじゃなくて、ただ ....
僕の中で何かが決壊するとともに
完全に終わった
真夜中は爆発して
ウルトラマリンの朝が始まる
その青さったらなくて
スコールのように
目にじゃばじゃば入ってくるんだもの

原色の獰猛な ....
行き詰まり 
カッターの刃を一つ折る 
新らしい刃で新しく切る


カッターの刃を一つ折り
切れ味の蘇るように 
なりたけれども


カッターの刃を折る音に
込められた緊張感を求 ....
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
るるりらさんのおすすめリスト(6754)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あおばずくー閃光の欠片2ー- ……とあ ...自由詩711-3-13
ペットボトルみたいに- ベンジャ ...自由詩4*11-3-12
冬眠を憐れむためのうた- 木屋 亞 ...自由詩1*11-3-10
なかないいのち- ベンジャ ...自由詩511-3-9
【批評祭参加作品】朗読についていくつか- rabbitfighte ...散文(批評 ...9*11-3-8
アテンション_プリーズ- かんな自由詩4*11-3-8
春の歌- 吉岡ペペ ...自由詩311-3-7
【批評祭参加作品】まど・みちおの戦争協力詩- 石川敬大散文(批評 ...6+*11-3-7
合作「冬虫夏草」- 楽恵自由詩17+*11-3-7
【批評祭参加作品】詩を特別だと思ってる人たちへ- 相田 九 ...散文(批評 ...11*11-3-6
【批評祭参加作品】自分の「批評」について- 番田 散文(批評 ...4+*11-3-6
コンラート・ローレンツ- salco自由詩8*11-3-5
青い孤独- within自由詩8*11-3-4
目的地- たもつ自由詩411-3-4
羨望- 三上あず自由詩3*11-3-3
虐待する奴を迫害する_(ラップ詩です)- SEKAI NO RET ...自由詩2*11-3-2
なんという幸運- 木屋 亞 ...自由詩4*11-3-2
この糸のさきを- 吉岡ペペ ...自由詩711-3-2
トントントンごめんください- 紀ノ川つ ...自由詩5*11-3-2
制服を脱ぐとき- 山岸美香自由詩6*11-3-1
なんという幸運- 小川 葉自由詩4*11-3-1
死なない蛸の殺し方- 村上 和自由詩911-3-1
- こしごえ自由詩5*11-3-1
雨模様- ベンジャ ...自由詩6*11-3-1
まもなくのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-2-28
벚꽃_/_****'03- 小野 一 ...自由詩6*11-2-27
好きだよ- はるな自由詩411-2-26
2012- 真山義一 ...自由詩2111-2-26
【カッター】- つむじま ...短歌2*11-2-25
逃がさない- within自由詩9*11-2-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226