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盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった

こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない

 ....
ひまわりを見つめると
いつも
太陽を背にしてる

もう一年経ったんだ
あの時もひまわりはまだ咲き残っていた
あの時は太陽で後頭部が焼けるように熱くて
流した涙も熱かった

記憶は儚い ....
Jazzだ
地べたにブルーノートが散らばっている

フェロモンでマークした道から外れる蟻
ほとんどの蟻はフェロモンの道から外れないけど
中には道を外れるフェロモンに鈍感な奴もいる
ウロウロ ....
工場の裏に生えた草を抜いていて思った
この国は何て豊かな国なのかと
何もしなくてもこんなに沢山自然に草が生える
知らない名の草が生える
1ヶ月でこんなに生えるなんて凄い生命力
しゃがんで ....
汗をかいた

汗で目がしみる

生物として
人として
うれしい

曇っていても
太陽を感じる

風が吹かなくても
体温を感じる

くよくよするな
汗をかけ

ひか ....
オオヨシキリは
カッコウに托卵され
自分たちの子供を殺されて
なぜ自分より体の大きいカッコウの雛を
疑わないのか

実は
オオヨシキリは
途中で気が付いているのではないかと思う
 ....
  外に出ると
  風が
  大いなる質問を運んできた


信じることと疑うことはどちらが大切なの


なぜ人は鳥を信じるの

  

  なぜ人は人を信じていたいの
 ....
リビングの照明カバーの中に黒い小さいものがある
多分小さい虫の死骸
当分蛍光灯を交換しなくていいように
LEDの照明にしたのに
1年も経てばこんな状況

何でお前ら
明かりを求め迷い込む ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた

何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化

どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日

どうしたんだ?

  洗濯 掃除 ご飯の支度 
  全部やるから ここにいさせて
   ....
【区別】

女と男

障害者と健常者

労働者と経営者

1×ー1とー1×1

老人と若者

貧しい者と富める者




【差別】

男と女

健常者と障害者 ....
飛べ

たとえ行き先が分からなくとも
着地地点が見えなくても
いまここに求めるものがないのなら

飛べ

逃げるんじゃない
避けるんじゃない
新たに挑戦するために


飛べ
 ....
螺鈿細工は複雑な表面構造が生んだ
いくつもの光が干渉して美しく輝く

池に落ちるいくつもの雨粒の波紋は複雑に
ぶつかり合い互いに干渉して広がり解け合う

この世は複雑に絡み合い
干渉 ....
息を吸いながら力の限り叫ぶ

この
邪悪な怒りを吸いながら
叫ぶ

この
涙を吸いながら
叫ぶ

この
鼻水を吸いながら
叫ぶ

この
叫び声を吸いながら
叫ぶ
 ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました

小さな点は振動し
私の心はふるえました

ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
近頃めっきり夢が減ってきたので
巷の貘達は仕方なく
現実を食べるようになりました

現実を食べるようになって
貘達は急に怒りっぽくなったり
不機嫌になったり
涙ぐむようになりました

 ....
「小さく生まれてこないでね

お母さんのおなかの中に
しっかり40週間いるんだよ」



<お母さんたちへ>
おなかの中の赤ちゃんたちは
とても賢い
お母さんの栄養が少ない ....
安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です

勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係

そして
景品 ....
散歩の時は
富士山が見える路地を探す

なんとなく
富士山にいつでも見られたい
気分で

今日は
いつもの しらす街道

生しらすは とてもおいしい

富士山はしらすを見ている

しらす達はすでに絶命 ....

何かの本で読んだ記憶

「大海原」を
アイヌ語では
「シャーンルルー」という

でも
いくら調べても
そんな事実は出てこない

出てくるのは

海は
シャーンルルー
 ....
我家の軒下にやってきた 
つがいのツバメ

気がつくと
いつの間にか
1羽だけになっていた

それから
ずっと
一羽のツバメは
巣の中で
じっと外を見つめていた

あたりを警 ....
何もない
暗黒の世界に
単なる偶然からひとつの何かが生まれた
他に何もない世界だから
誰もそれを認知することができない

何だかわからないそのものを
僕は想像する
想像している

 ....
るるりらさんのichirouさんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この社会の有り様- ichirou自由詩13*14-8-31
ひまわり- ichirou自由詩15*14-8-30
地べたのブルーノート- ichirou自由詩16*14-8-29
草茂る国- ichirou自由詩17*14-7-26
もうしばらく汗で目がしみていたい- ichirou自由詩10*14-6-20
オオヨシキリ- ichirou自由詩6*14-6-9
大いなる質問- ichirou自由詩7*14-6-8
照明カバーの中の黒い小さいものを見て想う- ichirou自由詩19*14-5-12
どうでもいいことについて- ichirou自由詩11*14-5-6
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
掛け布団- ichirou自由詩20*14-3-19
区別と差別- ichirou自由詩8+*14-3-12
飛べ- ichirou自由詩5*14-3-10
干渉- ichirou自由詩7*14-3-9
息を吸いながら力の限り叫ぶ- ichirou自由詩8*14-2-22
もしかすると_生きていることは孤独じゃないかもしれない- ichirou自由詩19+*14-1-13
心の中の小さな点- ichirou自由詩14*14-1-13
現実を食べる貘- ichirou自由詩8*13-12-25
日本の赤ちゃんたちへ_小さく生まれてこないでね- ichirou自由詩10*13-12-23
安全ピンが指に刺さりました- ichirou自由詩15*13-12-18
しらす目線で富士山を見る- ichirou携帯写真+ ...5*13-12-17
海にいる僕はいま_シャーンルルー_している- ichirou自由詩9*13-12-1
震えが止まらない- ichirou自由詩613-11-16
白の誕生- ichirou自由詩313-11-10

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