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赤ちゃんが
あはあはあはと笑うだけで
みんながあたたかくなる
赤ちゃんは
らしいことは言っていないのに
みなぎっている
光をはなっているそこだけが
みな触れて
ほほが緩む
懸賞ハガキを書いていました
あなたが手術を終えるまで
プレゼントが私にたくさん届くように
しめきり日はいつなのと
あなたはいつもきいた
私がなにかに追われるように
ハガキを書くから
....
固いかわを
むいてむいてむいてしたら
なくなっちゃった
私なんてそんなもん
軽くいこうよ
顔をあげて
悪口をいう人がいる
悪口をいっていたよと教える人がいる
そんなことがあったんだってと広める人がいる
なぜか目が光っている
私もそうなのだろうか
クラス委員はけむたくて
熱血先生はう ....
男がため息をついている
背中はどんどん小さくなって
いつのまにかそこには
泣きそうな男の子がいるだけになる
男はせきばらいをひとつして
たちあがって歩いて行った
その背中はまだ少年だっ ....
あなたは秋の空だといい
だれかは今日も暑いという
あめに苦しむときも
風におびえるときも
同じ秋の空の下にいる
足りないものをうめるように
文字にしたくなる心を
あなたは読んでく ....
川は流れをかえて
小さな水たまりを残していった
そこで鳥は水をあびていた
なんども
もしかしたら魚もいたのかもしれない
水浴びをした鳥はその
綺麗な羽をおしげもなく震わせて
水を切り捨て ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい
いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
祖母の言う
ちゃんとすること
は わたしの ちゃんと
と 違うことを感じる朝
すこしさむい
歳月という文字をおもいだす
まったく言葉がでないまま
背中は語るとかね
軽くうなづき ....
障害とはなにか
障がい ただ書き方をかえてなんになる
あたりまえが
あたりまえでないこと
ただそれが
障害とよばれることに
不満があるわけでない
それを包んでいる空気がときに
いたいと ....
あるいていたい
うつむいていても
あるいていたい
なみだながしていても
あるいていたい
背中がちくちくいたくても
だれかの目にも
だれかのこえにも
おびえる夜はあるけれど
....
ちょっとだけつく嘘まやくみたい
ほんとばっかりじゃつらいよね
裏切りがきらいなあなただけど
ほんのちょっと
まじる嘘にはきづかない
やさしくごはんをよそうから
むかいあってたべまし ....
ほめてもらうって
うれしいね
ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます
私も見つけようかな
あなたのいいところ
困った顔と
浮いたからだで
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう
絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう
そして
そのひとがしんで ....
どんなに高い山に登っても
ビルにあがっても
下ばかりみてしまう
ちいさくなった車や
家をみてしまう
それなのに地上にいると
空が恋しいなんて
寝ころんでみる
白い雲は
な ....
鴨が水中でエサを探す
大丈夫かな
そう思った頃に顔を出す
すいすい泳ぎ
ついっともぐる
空も川も自在なのか
水の輪が
ひろがるひろがる
私のこころの中にも
歌詞を忘れたって
るるるでうたえる
音を忘れたって
頭の中でうたえる
こころを忘れたら?
忘れるわけがないよ
生きているって想うことだから
うたは
わたしのこころの中にある ....
この花は
私に名前をおしえない
もっと大きな
深いものことをおしえる
おしえてくれる
花を知った朝
おばあちゃんとおかあさんって
仲が悪いのかな
一緒にいるとピリピリする
すれ違うとひりひりする
おなじ部屋なのに
場所によって温度が違っている
おとこのひとには
わからないの ....
あさはか
その響きがいい
ばか
よりはいいかんじ
そんな風に置き換えてみる
あのこがしんだ
その朝に
みえない月はどこにいる
いつもと同じ空にいる
みえてる太陽はどこへゆく
いつもと同じ空へゆく
互いになにを想ってる?
気にしてる?
気にしてない?
きいてみたいけど
きいて ....
イノシシがでるんだってよ
近くの山からおりてくるらしい
親子でいるのをみたって人がいた
イノシシはこわいが
イノシシを食べるのはすきだって人がいる
イノシシはきっと
人間がこわ ....
目に焼きつけた
景色をかみしめながら
違うシーンを泳ぐ
かなしかったり
うれしかったりは
別の次元で同時進行
おなじにんげんなのに
おなじにんげんだから
蔑んだり
尊敬し ....
お母さんはこどもを怒る
いっしょうけんめい怒る
こどもは怒られる
いっしょうけんめい怒られる
こどもは泣く
お母さんは
泣かないけど
その肩はふるえている
それをとりまく
....
幸せ
という言葉がついたものを買いたくなる
そんな時刻夕暮れ
ひとりはほんとにさむい
ネット上の文字が友達
だなんて言わない言えない
でもいいじゃない電車の
窓にうつるひとにつぶ ....
お父さんは私を
殺すこともしなかった
関われなかった時間だけの
記憶はいつのまにか
なくなった
どこかにいるはずの父に
期待してしまう自分をゆるすことにする
今夜は鍋にしよう ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある
背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう
まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
あたたかい飲み物が
親切に感じる朝
みえない壁をよじのぼり
今日をこえる自分を想う
いくしかないよ
今朝咲いた花が羽のようにみえる
私の耳の穴をさわっても
なにもでてこないんだ
脳内を今日のかけらが
さらりとながれる
君の耳のかたちの
しまをめぐれば
世界ににたけしきが
耳からきざまれる
あしたへゆこう
....
正しければいいのだろうか
それぞれがすすむ
正しいと想う道は
歩きにくい他の者には
まだとべない雛を待つ親鳥
とべるきょうだいもよりそい
つかのまの待つ時を
なにごとかうたいながら
....
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