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ぬるま湯を飲む時はお湯に水を混ぜる子でした。
横縞のモノクロを縦縞にして着たがる子でした。
今よりもっと冷夏の目で見つめていた昆虫の祈りは、
今ではもっと寒冷の手で乾いた死骸を潰します。

 ....
きっと誰しもの心にねこはいる。
ふ、とそのやわらかい毛並みに触れることがあるだろう。
ふ、とひらがなではなしをしたくなることがあるだろう。

きっと誰しもがねこになりたい。
ねこはあなたを見 ....
100円にも満たないスープを作ってみたら なるほどお湯より温かい

震えているのは会いたいからではなく 家人のいないからこその遊び

冷たい耳を塞いでみると地鳴りのような音がして 血の乾いたさ ....
舌を出す君は子供みたいに言葉にならない声を吐く。
触れ合う皮膚の温さが心地好くて握る指にも力がこもるよ。
波立つシーツに包まれ懐かしい場所に還るように。
二人このまま朝が来るまで沈もうか。
大 ....
手紙はシャーペンで書いてはいけないという暗黙のルールを知らなかった私は、
苺やら牛乳瓶の形に折られた器用な手紙に四つ折りのノートの切れ端を返すような女子だった。
生徒手帳の禁止事項よりも大切な法律 ....
幼い頃は持て囃され甘い菓子で育った。
少年の時は真っ白な繭が僕を守り養った。
やがて呼吸も自由に羽を広げる頃、
誰もが欲しがる平等を平然と飛び越える翅。
指折り数えた確率は出会った瞬間に吹き飛 ....
お給料が入ったから貴方の好きな煙草を買った。
仕事嫌いな貴方でなく肺のきれいな私のため。
友人に愛を告げられたから好きだったあいつに電話をかけた。
君は誰だと問われた挙げ句無言の後に電話は切れた ....
るるりらさんの東雲 李葉さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
[逆さ水]- 東雲 李 ...自由詩513-11-26
地球上のすべてのねこへ- 東雲 李 ...自由詩413-11-1
[たんかたたん]- 東雲 李 ...短歌111-3-23
『耽溺の海』- 東雲 李 ...自由詩3*10-9-6
『海の中の蛙』- 東雲 李 ...自由詩5*10-5-11
『鱗翅目』- 東雲 李 ...自由詩3*09-11-29
[各駅停車]- 東雲 李 ...自由詩2*08-5-29

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