すべてのおすすめ
堕ち続ける夢をみるのはこれがはじめてでもない
ときどき浮遊する夢もみるが
たいがいは堕ちている

奈落に底が在るとしたらいつそこにたどりつけるのか

それとも俺は横方向に無限に移動している ....
なにもしていない。
けれどこの手は何かを求めている。
白昼夢のなかで、
この右手は、
人混みを漁る。

ぶつかった誰かの
心臓に手をのばし ....
風邪をひきましたの。

大したことありませんのよ、
咳が出て、頭痛がして、気持ち悪くて、吐き気がして、体が重くて、全身が熱いだけですの。

お食事ですか?
摂りましたわ、プリンを一個。
 ....
熱中症の危険があるから八月のゴルフは避けられている

だから八月のゴルフは安い

よって会社の金でできない理由があるようなゴルフコンペは八月に集中する

会社の金でできないゴルフコンペには ....
今日も今日とて朝日は昇る 太陽光はパネらない テレビのない部屋休日ならばいつもと同じ葉月の十五 わたしの目下の悩みの種は電源入らぬ化石のG4 音楽さえ聴けなくなってiPhoneだけが頼りなんです

 ....
熱い日ざしが 爽やかに木の葉を青く染める
夏休みになって 少し賑やかになった
迷惑なような 嬉しいような顔
普段は老人ばかりの 閲覧室の空気

戦争中のことを書いた本を広げて
いつかの ....
ユニットバスの水平さの隅で 
私は猫の目になる前の棒っ切れ
コンドームたちの密会を
五秒の使用と三分で決定させる 
男と女の待ち合わせ

不在の子の存在を 赤い視線で映してみせて ....
あなたのいいたいことはわかる。
何が必要なのかもわかる。
けれど必要なものばかりを探しまわると、
本当に必要なものがみえなくなる。
あなたのいいたいことはわかる。
なにがたのしみな ....
あたしはねわかってるんだよおまえさんが腹の底で何を企んでいるかなんて
綺麗事ばかり並べたて親切そうな表情でああ言えばこういう
はぐらかし話をすり替え丸めこむ
丸めこんだらこっちのもんだと思ってる ....
あたりは仄暗い

無数の墓標たちが漂っている

言葉たちが 沈黙の淵へと沈み溶けてゆく

悼み 祈り 鎮め

どんな言葉も私は選び掬い取れない

ただ この沈黙の淵から

いつ ....
冬で寒くても
関係なく美味しい
様々な種類のアイスクリーム

カロリーのことは考えず
たくさん食べたくなってしまう

アイスクリームは
夏だけのものではない
どの季節でも食べたくなる ....
 散財につぐ散財でまったく有り金がなくなった。
 ギターすら売っちまった。
 あとにはおんぼろの車と愛すべき彼女だけが残った。
 友達への借金も残ったままだ。

 そんなある日彼女を連れて海 ....
 時の流れの中で死が私に追いついている。
 断崖絶壁の孤高の歩みを禿げ鷲のように天高くから狙いを定めている。
 動悸が激しくなる、呼吸が出来ない。
 夜が私の運命を量りにかけている。
 
 ....
誰かがいなくなっても
昨日と同じように日は昇る。

誰かがいなくなっても
手の中にあるチョコレートは
ほんの数秒で元の形を無くし
水に流され消えて行く。

もうすぐいなくなる誰かを待ち ....
幼稚園の先生2人が
それぞれ割り箸の片方を持って
かかがみこんで
真面目にほじほじ
地面をほじくりかえしている
手慣れた手つきで
ほじほじと
これも仕事のうちと
ルーチンワークのごとく ....
江戸の町に風がふく。

風がふいたら桶屋がもうかる。

そんなメカニズム。

すぐやるひとは仕事がはやい。

準備を欠かさないひとは運がいい。

そんなメカニズム。

仕事がで ....
光で埋め尽くされて行く影
影で埋め尽くされて行く光

詩で埋め尽くされて行く空白
空白で埋め尽くされて行く詩

沈黙で埋め尽くされて行く会話
会話で埋め尽くされて行く沈黙

過去で埋 ....
また明日
と別れたゆきちゃんと
夜中にあいました
夕方、
星空、
寝てたら来る次の日は
まっさらな明日のはずだった
新しい明日のはずだった


夕方、
星空、
爆弾、
爆弾
 ....
一本の消えた蝋燭を残して、
あの人は消えた。
残ったものは蝋燭と、
色褪せた指輪たち。
あの人は完全に脱け殻になった。
あの人は完全に写真や切手になった。

私は今を探して  ....
           150814
玄関前で御免と大声を放つ
限界前の軋み音に似ていて
どこか危険性を帯びていて
女中は急いで迎えに出た
女中の居ない家では奥方
奥方が居ない時は年嵩の子供 ....
あみ戸をほんの少しだけ開けておく。
すかさず外にいる犬がやってきて、
そのすきまのそばで入りたそうにしている。
すきまを少し広げる。
あたまがひっかかる。
犬はあきらめる。
ネコなら手で開 ....
一枚一枚、
皮膚を削る。
削り落ちた皮膚はことばになり、
わたしというあなたの淵へ落ちていく。

あいすることも
ものを書くということも
すべての始まりは哀しみだ。

 ....
きみの皮を剥ぐように
愛を謳った
きみの骨を食むように
愛でていた
それが恋だと思ってた
それが愛だと押し付けた
ボロボロになった
きみは
笑いながら泣いて
泣いて
わたしの足と
 ....
とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
 ( しんでしまう

夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの ....
惜しむほどには熟れていなかった
玉虫色の果実は真空の夏に閉じ込められている
暗い闇を掘り進めた結果が
闇そのものに対する妥協
肩に置かれた白骨のカルマを
慰めに思う程 足場を失っていた

 ....
遠い夏は旅の果てにある 汽車が鉄橋を渡って
青い駅に着いたら スカートを翻し
湧き上がる雲を見上げて 目を細める
見慣れた飛行機雲が 交差する


引込み線には 背の高い雑草が風に揺れ ....
うつ伏せになって
ゆるりと夜長
右足の先っちょで
左足のふくらはぎを撫でていると
私のしっぽはいつものように
健気に優しいのだなと
まどろみ身体をうんと伸ばし
今度は左足の先っちょで
 ....
海の向こうに
蜃気楼が見えたら
熱帯夜の中で
君の香りがしたら
お水の中に
海月が泳いだら

もう夏の終わり

あの日に
買った金魚は
傷だらけで元気がない
掬い上げた ....
楽しみましょうよ
今のうち
自分の足で歩けるうちに

林檎の果実の熟さぬうちに

自分の言葉で話せるうちに

自分の頭で考えて自分の声で歌えるうちに

怒りましょうよ今のうち
自 ....
戦火を避けて祖父の家に疎開していたぼくの
ノートや教科書と一緒に
街にあった家が焼け落ちた翌日 
父は硝煙クサイ鉄の筒を持ち帰ったが
それ以来 街の家のことは口にしなかった

道を挟んだ隣 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奈落- 梅昆布茶自由詩1015-8-16
火花- あおい満 ...自由詩1115-8-16
お見舞いに行った- 愛心自由詩515-8-16
八月のゴルフ- 吉岡ペペ ...自由詩415-8-15
太陽光ぱねらない/即興ゴルコンダ(仮)投稿.63- こうだた ...自由詩3*15-8-15
木曜日の図書館- 藤原絵理 ...自由詩515-8-15
判定- 為平 澪自由詩1215-8-15
あなたのいいたいことは- あおい満 ...自由詩6*15-8-15
訪問者- Lucy自由詩15*15-8-15
漂う墓標- 塔野夏子自由詩6*15-8-15
アイスクリーム- 夏川ゆう自由詩115-8-15
メモリーモーテル- ヒヤシン ...自由詩5*15-8-15
ある夜に- ヒヤシン ...自由詩2*15-8-15
もうすぐ。- 梓ゆい自由詩3*15-8-15
これも仕事のうち- 灰泥軽茶自由詩415-8-15
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩115-8-14
翼に鉛のピアス- ただのみ ...自由詩17*15-8-14
また明日- フユナ自由詩415-8-14
あの人- あおい満 ...自由詩515-8-14
軋み音- あおば自由詩2*15-8-14
夏休みの日記より。- そらの珊 ...自由詩17*15-8-14
未知のことば- あおい満 ...自由詩5*15-8-14
きみをあいすること/きみをあいすること- そらの  ...自由詩2*15-8-14
花氷- 草野大悟 ...自由詩415-8-14
時として、歌- 由木名緒 ...自由詩15*15-8-13
入道雲- 藤原絵理 ...自由詩915-8-13
私のしっぽ- 灰泥軽茶自由詩315-8-13
残片- 瑞海自由詩7*15-8-13
楽しみましょう- Lucy自由詩10*15-8-13
あの頃はもう…- イナエ自由詩8*15-8-13

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