すべてのおすすめ
僕は一日、働いて
妻は入院中の周を日がな看病した後
落ちあった、ファミリーレストランの、夕の食卓。

「今日は俺が運転するから、たまには飲みなよ」
「え、ほんとう?」

つい先ほどまでは ....
雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
季節外れだと思いながらも
地元で行われる
小規模な花火大会を楽しむ

空気が澄んでいて綺麗に見える花火

寒さより美しい花火が優っている

厚着姿が印象的な夜
強い北風が何度も吹き抜 ....
並んで歩く父と子が夕暮れの街を通り抜ける

父は子を見下ろしながら
子は夕陽を見上げながら

父は子供の頬を撫で
時折優しく指を沈める
その人差し指に伝わる
底がないような柔らかさと、 ....
雪はライトに照らされて

数千万の点の直線になる

雨よりストップモーションで

風より自由はないようで

そんな光景を外に置きながら

ひとり畳のうえでうたた寝をする


 ....
まず、膝を使わないこと

都のお姫様になったように

地を這うように摺り足で進むこと

けれど、決して出すぎずに

つまさきに少し力を込めながら

出る杭が打たれないようにすること ....
しかくい青さに煮出されるみたいにして泳いでいたあの子がいまはほんとうに
ま緑色になってしまった、泳ぎはかわらないが
ちらちらと遠くみえるのはかなしみだけであった
あんなに、なんども
きれい ....
変幻自在なあやしさを
とにかく、すぐにも
体得したいね

敵があるのが仕方ないなら
そうしてかわしたいものだね


矢継ぎ早に寄せる白目には
理路整然と語るしかないね

 ....
撮られてホラー 丘をのぼってまたひとりになったならそこには
すがすがしい空気の夕暮れが凛としてあるのだ

街の喧騒が遠くでささやくように聞こえても
揺るがずにきちんとたたずんでいるものに逢いたかった

自 ....
声を聞きたくないときにかぎって電話は鳴る。
どうやらきみは、わたしをカウンセラーか何かと勘違いしていて、
一心につくせば必ず、労働に見合った甘いお菓子をくれるとでも思っているようだ。
そんなわか ....
雪祭りで賑わう
地下街をあるいていた

柱の影から目の前に現れた人物が一瞬父かと思った
現実の父より
かなり若いし
実際の父は
病院のベッドで
寝たきりだと
すぐに気づいた

似 ....
ドキドキするよ
あなたに包まれる
夢を見て

ぼくはいつも
上手にさよなら
できなくて

終わりを知ってるのに
知らぬふりのまま
ラインを越えた

もう少し丁寧に
時 ....
一滴の 揺らぎが訪れ
一斉に 稲の花ほころび
宇宙は それらを わがこととし
ひとつのこらず 見とどけ

そのちいさな いとなみの
いちぶ始終を よろこんだ
霧に つつま ....
静けさに目ざめた朝
千本格子に寄って眺める
まろくぼやけた夕べの足跡
やはらかに雪肌が吸ひ込む
とほい魚売りの声

せめておぼろな冬の陽が
見まがふばかりに華やぐやう
乾ひたくちび ....
あなたは空を探す
世間体の要塞に閉じ込められて
強固な偏見の鍵をかけられても
逃げ出す知恵を巡らせる前に
小さな明かり取りの窓を見上げて
あなたは空を探そうとする

あなたは空を探す ....
祈りや想いが届かないなんて

思ったことなど

一度も

ない

 天然の生粋の心に鎧はない
 されど 裸で 晒す 無能もない
 武器を時に操るマジシャン如く
 智慧と悪知恵の二 ....
夜の黒い光を浴びながら
僕は街を歩いている
背後から人の気配がする
ナイフを持っている
いっきに近づいてくる
走るべきだろうか

夜の黒い光が覆っている
街を僕は歩いている
背後に二 ....
砂の城は
潮風にだけ開かれている

砂の城は
形あるものを招きはしない

そのことに
気づいたものたちは
ゆっくり砂へと戻りはじめる

そして
それらの隙間へ
およぶ視線た ....
最近はコロッケを作っていません
何故なら息子が肉を食べたがるから
「今日のお弁当肉が少なかった」
などと言います
16歳になった息子は
172センチ45キロというかかしっぷり
肉はどこへ行 ....
昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた

ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
 ....
ぬかったわ
ふるぼこではないか
ぼっこぼこではないか
荒廃した この さもしい自分は
一体どうしたら いいんだ。


いやまて これは
文字の羅列をなぞる指先



田田田田
 ....
安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる   春、ひとすじの川が
  豊かな緑に彩どられるころ
  薄い衣をまとっていくといい
  きみは女なのだから



  岸のむこう側では
  きれいなかたちをした石が
  見 ....
芥川龍之介とマリリン・モンローは
 
 一、生母の狂気遺伝にぼんやり怯えていた
 一、心身疲弊と神経症状に苛まれていた
 一、常用眠剤プラスαで眠り死んだ


傑出の質量はあたかも
恒 ....
冬に溶けていた
欠片が
今、きらきらと
夜に降る
氷の棘でした

ひとつはカイの目の中に
ひとつはカイの心臓に

結晶というものは
なんて
おそろしいものでしょう

この世に ....
声が聞こえる

耳のおくで聞いている

あたたかくて

なつかしくて首傾げる

声が聞こえる


じぶんをコントロールできたなら

まわりもコントロールできるかも

じぶ ....
2月3日 午後8時
そうだ、今日は節分ではないか!
豆まきをやらねば、と突然思いつき
子供達を呼ぶ

「ねえ、豆撒きやるよ〜。おいで〜。」
「豆撒きってなあに?」
「節分の豆撒きだよ。」 ....
嫌いなものになろうと
おもう

嫌いなものになれたなら
嫌わずに済むとおもう
もう、きっと

好きに
なり始めるとおもう
ようやっと

嫌いなものになろうと
おもう
 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歪んだコップ- 服部 剛自由詩11*14-2-8
不死鳥- ただのみ ...自由詩30*14-2-8
降り積もるもの- nonya自由詩21*14-2-8
十二月の花火- 夏川ゆう自由詩214-2-8
斜陽- マチネ自由詩714-2-8
雪の光景- 吉岡ペペ ...自由詩814-2-8
雪道の歩き方- フユナ自由詩9*14-2-7
水槽- はるな自由詩714-2-7
夢だもの- 千波 一 ...自由詩414-2-7
撮られてホラー- 北大路京 ...自由詩214-2-7
丘をのぼる- 梅昆布茶自由詩2014-2-6
きみはハズレ- ユッカ自由詩5+14-2-6
雪祭り- Lucy自由詩19*14-2-6
あなたを捜す- シホ.N自由詩214-2-6
- るるりら自由詩20*14-2-6
- 藤原絵理 ...自由詩5*14-2-5
空を探す- nonya自由詩21*14-2-5
祈りや想いの片目瞑り- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-2-5
WALKING- 和田カマ ...自由詩3*14-2-5
砂の城- 千波 一 ...自由詩214-2-5
コロッケ_その3- ふるる自由詩9*14-2-5
【ミセス_M】詩サークル「群青」の一月のお題「霧」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩15*14-2-5
ぬくい- るるりら自由詩9*14-2-5
安売りのプリンを大量に買い込んでもうちょっと生きる- 北大路京 ...自由詩414-2-5
薄い衣- 草野春心自由詩8*14-2-5
我鬼窟主人と飢餓靴女- salco自由詩714-2-4
氷の棘- そらの珊 ...自由詩18*14-2-4
声が聞こえる- 吉岡ペペ ...自由詩114-2-4
節分_in_アメリカ- 夏美かを ...自由詩26*14-2-4
嫌いなもの- 千波 一 ...自由詩114-2-3

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