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きみはいつも、
真正面からは現れない。
肌寒い風の吹く如月の、
白樺の間から手を伸ばして、
私の背中を包み込む。
それは時に冷たくあたたかい。

きみが透明な糸を指に通して、
あやとり ....
あなたが笑っている
あの頃とちっとも変わらない笑顔で
透明な手が拍手している
わたしの胸が温かくなる

あなたが俯いている
心無い言葉の礫に打ちひしがれて
透明な手が拒んでいる
わ ....
田舎とも言えないありふれた田舎で
あなたはひとりぼっち
自分のありふれた形に
泣きそうになってる
崩れた土たち
あなたがトンネルを掘ったせい
水をかけすぎたの
ぐずぐずになってしまった
 ....
吐く息で散り 
舞う 雪の朝に
傷口のファスナーは下ろしたまま
眼差す問いが鷲づかみにした
瞑る心臓 跳ねる魚
口いっぱいに頬張って
ダシテ マタ クリカエシテ
僕は確実にろうそくより青 ....
心臓の鼓動とともに
コトリ、と、音をたてるエス

立場のアレコレを考える自我

善悪の規範、超自我

いま
どれもが
ひしめきあって
現実で
生きようとしている

愛 ....
いつのまにかあった家
気づけば幾年
窓も褪せる
ひびにテープ
天井から埃の糸
忍び込む猫
減る家族
積もる思い出
柱は底から朽ち
素通りしていく
人も風も時も
残ったものは
何 ....
呼ぶ声の向こう側には
私はいない。
呼ぶ声の内側に私がいる。
声の内側は、
鮮やかな肉で、
血を吹きながら擦りきれている。

擦りきれた肉の隙間に入る風は、
冷たく心地よい。
無関 ....
風を知らない無知な私を、
笑う子どもがいる。
子どもは殖えていく。
げらげらからから、
騒ぐ鰐の口になって、
私を咀嚼する。
咀嚼されながら私は、
私から反時計回りにまわる
星の輝きを ....
 目の前にある現実を受け入れた時、
 世界がほんの少し明るく見えた。

 人の数だけ存在する悲しみを受け止めた時、
 ほんの少し自分の成長を実感した。

 苦しみを何でもないと思えた時 ....
静かな夜
波の音が響く夜
月がよく見える夜

あなたと強く抱き合う
気持ちを一つにしたくて抱き合う

明るい今を抱き締めて
明るいあなたの光が眩い

幸せの波が今を満たしている
 ....
旅人が蜃気楼に眼を奪われるとき
北極の海を渡る鯨の親子は水平線を越えた
ちから尽きて風が砂粒を運ぶ
まぼろしと磨きあげられた凸面鏡(レンズ)
囁きが星座を紡ぎ舵をきる
真夜中の帆先をみ ....
             160128

鬼の豆は大豆である
ダイズを焙烙で炒って
少し焦げ目が出来たかなと
感じた頃合いに火から下ろす
こりこりしてとても美味しい
鬼に食わすなんてもっ ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
火がないのに
いつでも
沸きたてのお湯が出てくる
昔、むかし
食卓の上に
魔法瓶という魔法があった

ただいまと
帰ってくる
冬のこどもたちのために
とても温かい飲み物が
瞬時に ....
私の心のさざなみは
骨となったのちにも止むことはない
(たとえば)
十六年前の路傍のつゆ草がいま
そう 決めたようです
人間とは

これに答えられる人は詩人

どうして書いてるの?

これに答えられる人も詩人

つまらない質問だね

書いても書かされても
言葉は言葉だから

人は詩人とは ....
厳しい雪が 溶けだした日 外で元気な 僕の友達は 自転車に乗って笑っている 川の方へ行くのだろう
僕の心の氷も溶かされる 人皆走り出していく それぞれが散り散りになる 放たれていく
厳しい季節に  ....
越えられない 許されてもいない
つるんとした壁を 軽々とひと羽ばたきで
容鳥は笑顔で越えていく 見たこともない
世界へ 想像の中にしかない静かな森へ


平穏な壁の中は 灰色の焦燥に
 ....
希望を乗せて放り上げられた球は
回転しながら
高く 上がり
ゆっ くりと
静・止 
  落・下  す    る


引力に負けてあえなく
抱かれてしまう
理想・思想・夢想
小さな ....
あまりにも悔しくって
青空の端に噛みついたら
前歯が少し浮いただけのこと
決して笑ったんじゃないよ

蹴ろうと思った空缶を
君が先に蹴っちゃったから
握り締めていた拳を開いて
左右 ....
きみは、ぼくの、愛の痛み
そして誰も知らない言葉だった


忘れたことのない言葉だった でももう遠い
舌の上に転がしても 口にすることさえ遙かで


雪が降る、雪が降る、ぼくのさびしい ....
炊いて二日を過ぎれば焼き飯にします。
それにも飽きてくれば残りもので雑炊に炊き込みます。
詩は雑炊のようなものだと僕は思います。
出汁にしっかりとした味付けさえあれば具材など要らない。
 ....
夕焼けがにじむ
夜になれば身体の芯まで冷えてくる
焼酎の湯を沸かし買ってきたアルミの鍋に火をかける
このところ一人用の鍋ばかりつついている
アルミは潰せるので簡単だがプラスチックやト ....
おめでとうと言いたいから
結婚してくれ
ホテルの結婚式って
うさんくさくて嫌いだけど
たぶんきみは
日本人のくせにドレスが似合うよ

さようならとは言ったものの
思い出してはほしいな
 ....
起きるための
エネルギー
夢見の果てに
疲労して

生きることへの
アレルギー
この世の毒気に
免疫乱れて


心見る身の
シニシズム
隠れた本当のこと
見さだめて ....
今日はホテルに缶詰めぐらい言葉が雨注
今時の若者は缶切りつかえないって宇宙
今夜はご馳走だからみんな帰ってよ雨中
今更聞けない最期の言葉はかなたに宇宙
今ホームランみたい解放され右中(間)
 ....
拾った缶詰に
「宇宙」とラベルが貼られてて
持って帰って
缶切りでキコキコ開けた

空っぽだった

別にがっかりはしなかった
きっと誰かが
いつかの宇宙を
閉じ込めておきたかっただ ....
朝が
気持ちいいことも

夜が
切ないことも

ぜんぶ知ってる

生きていると
知りたくないことも
知ってしまうものだ
電気が走れば怯える鼠たち
眠っていたはずの溶岩も溢れ出て
重い空は赤く染まる
雲に隠れて浮かぶ月がパックリと半分に割れ
棘のある蔓に絡まり裸の女が地上に降りてきた
綿は白い露を滴らせ雨 ....
いいなあと思うのは
いつもつまらない地味なもの
特別じゃないありふれたもの

あなたの声や
地面に映った夏の葉影や
洗濯されてぶら下がってるチェックのシャツや
音のない雪の夜

生き ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- あおい満 ...自由詩7*16-1-31
透明な手- nonya自由詩21*16-1-31
都会に住んでいます- かの自由詩116-1-31
抱かれて抱いて- ただのみ ...自由詩19*16-1-30
エス・自我・超自我- はなもと ...自由詩216-1-30
ie- 木屋 亞 ...自由詩1+*16-1-30
- あおい満 ...自由詩516-1-30
- あおい満 ...自由詩416-1-30
ほんの少しで全て良し。- ヒヤシン ...自由詩6*16-1-30
抱き合う- 夏川ゆう自由詩216-1-30
惑星- アラガイ ...自由詩13*16-1-29
鬼の豆ください- あおば自由詩9*16-1-28
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
おとぎばなし- そらの珊 ...自由詩2316-1-28
二十歳- もっぷ自由詩316-1-28
人詩人- アラガイ ...自由詩6*16-1-28
雪の精がくれた友達たち- 黒髪自由詩3*16-1-27
天秤- 藤原絵理 ...自由詩6*16-1-27
肉脈の惑星- ただのみ ...自由詩17*16-1-27
消耗品- nonya自由詩15*16-1-27
雪が降る、一月に言葉は- 石瀬琳々自由詩5*16-1-27
雑炊- アラガイ ...自由詩4*16-1-27
- アラガイ ...自由詩6*16-1-27
俺のことを夢に見てくれ- ユッカ自由詩316-1-26
ナルシストの生- シホ.N自由詩516-1-26
宇宙の缶詰/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩2*16-1-26
宇宙の缶詰- 小原あき自由詩6*16-1-26
成虫- ガト自由詩3*16-1-26
懐中電灯- アラガイ ...自由詩7*16-1-26
陽射し- ガト自由詩8*16-1-26

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