すべてのおすすめ
  よく晴れた空の下
  十数羽の烏が女の体を
  生きたまま啄ばんでいた
  幼かったわたしは
  生家の二階の部屋で
  宿題をする手をそっと止めた
  本棚に置いたラジオから ....
て何だ
ガソリンスタンドはこればっか
客に手を汚せというのかしら
石油の匂いは嫌いじゃないけど
まどっちかゆーと愛してるけど
可燃性危険物がボタボタ垂れるレバーハンドルを
何で金払ってまで ....
苦しみが二つあるのもいいものだ
一つの事だけ 思いつめていられない
じっくり向き合ってもいられない
さあさあさあ 

最大の苦しみにあうまで
練習しておこう
苦しみながら 生きる術

 ....
はとこのちえが
文字を教えてとせがんできた
あいうえお
と順番に教えていくと
「わ」のくだりで
おかしな出来事がおこった
紙から
ふわっと浮かんだ
わの文字は
ちえの両親 ....
博物館に愛の標本が並んでいる
眺めているとわかるのは
愛というものはおそろしく多様だったらしいということだ
まっすぐなのも歪んだのもある
美しいのも醜いのもある
透きとおったのも濁ったのもあ ....
洗練が鼻に付き
素朴さが胸を打つ

そんなこともある

手慣れた自己模倣で
しなやかな曲線を描く時
僕は絵筆を膝で折り
あえてごろりと横になる

だって つまらないもの

過去 ....
       夫の茶碗で朝餉を食す
       手に余る大ぶりな器に
       炊きたてご飯が湯気をたて
       バターが溶けて醤油がかおる
       虚ろに思えた ....
この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
 ....
どうしたら生きていけるの?
君の瞳(め)が死にたそうに言う
どうしたいの生きてていいの?
泣いているのに僕は心の奥で

いつもの帰り道君は
右へ曲がるのを左へ曲がって
いつも渡らない歩道 ....
いちご

私は舌を疑う

包まれたいちご 瑞々しく 飲み物いらずの 片手にいちご

甘さの加減のきいた されど棘のない 巧み搗かれた

小さな雪だるまたち

いちご

私は舌を ....
月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
マイナス30度樅の木裂けます


わたしいぬになります



でんし透明になって天使
お ぶってわたしを


おなかすいているので蜜いりりんごたべさせてください


「太陽はまさか断行する ....
誰を護るか鬼子母神
いつからなった鬼子母神
子供を喰らうか鬼子母神

ああ鬼子母神
とても淋しい名前

執着することでかろうじて神である貴方は
とても愛しい何かを喰らいながら
生きる ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと

ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと

しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと

快楽は苦しみの原料であること

子供のためと ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ

まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
潮だまりに
奇っ怪な紫色の物体をみつけた
グロテスクな
おせじにも美しいとは思えない
そいつから
私は目を離せずにいた

素通りできない塊に
捉えられてしまった

学名 アプリシア ....
女は最後は開き直るいきものであること

不細工さや子供はときに油断をさそうこと

詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない

子供はときに同情という囮に使われる

詐欺は慇懃無礼の最上 ....
愛を語ってもいいじゃない
知ったふりしてもいいじゃない

修羅場をくぐって
書物に浸って
山の禅寺で胡坐をかいて

ひとかどの人になりました
そんな振りしてもいいじゃない

たまに ....
砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ

俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる

歌ってくれ 思いのままに

君が自由をつかむ ....
からだを波のようになびかせて
白いあわだちをむかえる
いくつもの永遠が閉じこめられる

かつて少女だったすべての女性たち
かなしみを取り込んだなめらかな体に
くちづけをするとき
 ....
昼には昼の顔をして
月など知らない振る舞いを
夜には夜の服を着て
海にさからう泳ぎかた
明日には明日の「今日」が来て
なかったことなど無いように
青々とした朝が降る
     鳩子よ

     おまえが生まれたのは寒さの残る
     春と呼ぶにはまだ早い季節だった
     忙しさにかまけ、放置していたベランダで
     気づいたときに ....
  壁の向こう側に
  白球を落としてしまった
  顔をもたない父との
  キャッチボールの途中



  孫悟空のような
  星飛雄馬のような
  仮面ライダーのような
 ....
  
雪道を歩く
子どもの頃は
どんな雪道もすたすた歩けた
ふわふわの新雪が積もった道は
心躍らせ 雪を蹴散らし
わさわさ歩いた
湿った雪が積もった時は
足跡をくっきり残して歩いた
 ....
冬の落ち葉は屋根ですね
虫は春の夢をみる
柱も窓もないけれど
いのちが育つ
そのために
必要なものはそろってる
無用なものは何もない

あなたに家があるように
わたしに家があるように ....
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
                 121103


もし、この世に時間がなかったら光もないよねと
繰り返される明る過ぎる大画面の殺風景な現実
そろそろ方形のディスプレイにも飽きたね
もう造 ....
過去に戻りたいと
思ったことは
一度としてないけど
あの夜にだけは戻りたいと
時々想うことがある

そう きみと初めて寝たあの夜
ぼくらはお互いに
そんなに経験はしていなかったけど
 ....
青い傘
この手に持って
ぶらぶらぶらり

何だか何処かに気持ちが飛んでいってしまいそう

青い傘
飴を舌で転がすように
くるくるくるり

静かな空気に
ゆったり身を任せて
今を ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幼さ- 草野春心自由詩5*13-1-28
セルフ- salco自由詩7*13-1-27
天気雨- 砂木自由詩14*13-1-27
やさしいちえのわ- かんな自由詩8*13-1-27
愛の標本- 塔野夏子自由詩5*13-1-27
一貫性について- まーつん自由詩2*13-1-27
今日の空- 石田とわ自由詩9*13-1-27
プリザーブドフラワー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩14*13-1-27
症候群- そらの  ...自由詩113-1-26
姫君いちご- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-1-26
孤高の旅人- ただのみ ...自由詩21*13-1-26
いぬ- 阿ト理恵自由詩6*13-1-26
鬼子母神の肖像- 梅昆布茶自由詩813-1-26
単純な原理- 梅昆布茶自由詩613-1-26
課題「望」:喜望峰__〜〜20130126- 木原東子自由詩5*13-1-26
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
あめふらし- そらの珊 ...自由詩14*13-1-26
最近わかったこと- 梅昆布茶自由詩12*13-1-26
いいんじゃない?- まーつん自由詩5*13-1-26
- まーつん自由詩4*13-1-26
いくつもの永遠/椅子- はるな自由詩513-1-26
repeat_the_same_thing- はるな自由詩613-1-26
おまえに別れを告げさせてくれ- 石田とわ自由詩10*13-1-25
ヒーロー- 草野春心自由詩613-1-25
雪道- Lucy自由詩14*13-1-25
小さなおうち- そらの珊 ...自由詩21*13-1-25
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
時間と光- あおば自由詩9*13-1-24
深い森- HAL自由詩10*13-1-24
青い傘- 柊 蒼衣自由詩313-1-24

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