私の気づかない私は
瑞海




私の気づかない私は
いつも心の中で
感情をむきだしにしている
地団駄踏んでいる
いろいろなものを
放り投げては拾っている

私の気づかない私は
いつの間にか
君を怖がっている
手探りの関係に
不安を抱いている

少し肌に触れてみたいと思う
でも傷つけてしまったり
傷ついてしまうことを
覚えている

人の心は脆いことを
一番知っている
この傷は
多分ずっと癒えない
あの言葉は
多分ずっと言えない

君には関係ないからと
口を閉ざし笑っている
そんな自分を
何度も気持ち悪いと思った

きっときっと
私の気づかない私は
いつしか君を傷つける
また同じことを繰り返す

私の気づかない私は
もう私をのんでいる
もう染められている
私の気づかない私に


自由詩 私の気づかない私は Copyright 瑞海 2015-08-11 21:32:44
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