すべてのおすすめ
薄暗がりのはしで
懐かしさが、青白い銀河をささえている
女がふたり うずくまるように
時の欠片をひろっては、ひとつ ふたつ
蔵の闇の星空に ちいさくなげる

思い出たちは、ひととき
 ....
ネオン輝く夜の街
路地裏の狭い石畳に
今宵も漂い辿り着く
淡いランプに浮かび上がる
[遠い昔のバー]の扉(ドア)

ここは[遠い昔のバー]の中
スツールに掛け、手をふいて
まずは一 ....
片言の言葉でつぶやく
ナニガホシイ
雪が降っている
全ての人が願いをかける
ワタシハホシイ
でも物事は限られているから
欲しいものが巡ってくるとは限らない
二番目で我慢するんだ
それだ ....
優しいだけで十分だ 窘めを含んだ雨よ
優しすぎる
それだけで 十分だ

怒りの下らなさにだけ 煩わしさを感じる

年輪の結界に守られている
層が優しさの環になって 窘めを含んだ雨よ

 ....
{引用=へべれけなベレニケ、すっぴんのスピカ、女神の両天秤、淑女な織女}エジプトの王妃ベレニケは出征した夫の無事を祈ってその髪を神々に捧げましたがそれでも心配で心配で毎日お酒を飲まずにはいられませんで .... 茎を切り取ると
キャベツは息を引き取った

葬儀は
スーパーかコンビニ
あるいは古風に
八百屋で

買ってきた
キャベツを刻むと

青虫の
お坊さんが出てきた
 ....
冬の雪夜を仕舞っている
夏の波濤を想っている

儚い薄い殻の外
ひとむれの皐月の襤褸
うぐいす色の花粉を肢に
マルハナバチ
咲き残りの蜜を尋ねて回る
それも昨日のピリカの国へ
曇天の ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない

空は晴れている
在りのままを見ている

は貴女に語りかけることできない

凪の海
水平線を見ていると ....
くらやみのなかを
めざすところが
ここ
ちいさなあかりを
はっする
ここ
きみがたどりつこうとして
さむさあつさふりきるように
向かうのが
ここ
かえってくるということ
その ....
おれは殺風景
 がらんどうで埃濛々


 だから昼の檻に閉じ込められた
オオミズアオなんか見つけると
こんな錆びついた工具のような手をしながら
そっと 捕まえてみたくもなるものさ

 ....
いつのまにか

中心に据えられて

またいつのまにか

中心探しからは外されて

うん・・・・

ぼくは太陽のようだ

いや、太陽ほど影響力もないから

太陽の子供のようだ ....
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
車に乗り込むと会社に向かう
いつもの出勤時刻
晴れた朝は 陽ざしがまぶしい
光を避けて 道路を走る

段々と 車列がのびていく
大きな車も小さな車も車間距離は同じ
列のスピードに合わせて ....
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴で ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
似たものばかり 重なる油絵の厚み
偏ってゆくけれど 分野を分けたくない 

 乾く前に重ね塗る 皮膚呼吸に気がつく

似たものばかり 増えて 要約に飽きる
バランスの軸だけで 死角を生き反 ....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり

君のために願う

僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある、君も気づいて ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする

ぽこん

西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
 ....
  暑い夜は
  沢山の手が
  跡形無く持ち去っていった
  黒檀のヴァイオリン
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから

手に汗握るの感 ....
どっちがどうとか言うわけじゃないが
ただただ(タダタダ)「みやこ(都)」という響きが
嫌いにはなれないらしい。

三階へ続くための
二階にしようと
試みてみるまでは
それはただただ、タダ ....
アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義

快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
 ....
朝の声を小鳥が一番乗りしている
きっと屈託なく啼いている
と信じてみると
ほがらかな朝だ

はにかまないで鏡に向かって
自分を確かめる
大丈夫、かもしれない
程度の信心のままの

 ....
鳥は
飛ばなかった
その日

手紙は届けられず
果実は実らない
ペンは握られず
扉は叩かれなかった

あれから
ずい分とながい時間が経ち
しかし
雲は流れず
船は揺られな ....
ねそべってみてたら
時間に夜がつっかえてしまった
きみの胸のすき間に

抱き合えば
世界が
しんと眠る
この世は居心地が悪い

芝居小屋に立ちつくす
招かれざる大根役者のように
俺は どう振舞えばいいのかわからない

君はまるで薔薇だな
庭の生け垣に生い茂り
いつでも水や肥料に恵まれて
 ....
泳ぐ風 太陽の粉を砂鉄の様にくっつけて

煌くの

雨天に割り込んだ泳ぐ風 まるで子供

ケラケラ ケセラケラ笑う 

痛みを泳がし癒すの 子供のくせに

何を悟っているのさ

 ....
やさしいひとの笑顔がいたい
うけとめる勇気がないから
おかえしできる自信もないから

ごめんなさい

わかってる
ほんとうは
“ありがとう”っていうべきなのに

やさしいひとの幸福 ....
トラックのエレメントとオイル交換をしてもらう
33万キロも大地をかけぬけた偉大なポンコツだ
いきつけのスタンドの早川さんとちょいしもねたジョークで
あいさつして笑いあう

こんな日常もいいか ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蔵のカノン- 月乃助自由詩6*12-6-19
遠い昔のバーのスツールに腰掛けて- ……とあ ...自由詩10*12-6-19
片言の願い- 黒髪自由詩2*12-6-19
結界- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-6-19
三つの短い散文詩- 海里自由詩412-6-18
供養- 小川 葉自由詩412-6-18
六月の卵- salco自由詩12*12-6-17
貴女にはもう何も語り掛けられない- kauz ...自由詩11*12-6-17
- 美砂自由詩2*12-6-17
光が煙のように立ちこめていた- ただのみ ...自由詩17*12-6-17
太陽の子供- 吉岡ペペ ...自由詩712-6-17
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
光る車の窓- 砂木自由詩13*12-6-17
理由を捨てて- まーつん自由詩12*12-6-17
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
斬新には今は届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩8+*12-6-16
最果て- 三上あず自由詩412-6-16
雨の日に- そらの珊 ...自由詩17*12-6-16
ヴァイオリン- 草野春心自由詩712-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
松木さん- salco自由詩6+*12-6-16
来る夏の階段に- yuugao自由詩112-6-15
人よ一夜と洒落頭- faik自由詩15*12-6-15
六月の朝のスケッチ- もっぷ自由詩912-6-15
- はるな自由詩712-6-15
- はるな自由詩112-6-15
場違いな賓客- まーつん自由詩812-6-15
泳ぐ無邪気- 朝焼彩茜 ...自由詩6*12-6-14
やさしいひと- れもん自由詩3*12-6-14
古書店- 梅昆布茶自由詩20*12-6-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492