すべてのおすすめ
そこは
傷をえぐる場所だった
幼少の
専業主婦だったころの
それでいて
基本作業の繰り返し
楽しみが
苦痛に変わり
時間だけに追われた

もう過去の話

いま
本当に
辛い ....
秋が盛りの喫茶店で、私は深い瞑想に入る。
祈りをやめたわけではなかった。
カップの中の液体が限りなく黒に近い赤色をしていることに気がつくと
私の中の怒りはどこか闇へと沈んでいった。

窓 ....
「この手術は何しろ心臓をいじるのだから
 一00パーセント安全だとは言えない
 まあ 三パーセントほどの危険でしょう

 《ディスプレイでは
  心臓を取り巻いた毛細管が
  赤いイトメの ....
眉上ちゃんは
モンブランが好きだ

この前近くの美術館の
帰りに寄ったケーキ屋で知った

“パスタみたいで可愛いよね”


眉上ちゃんは
よく質問をする

物理の授業中 ....
 群青色の空高く 浮かんだ月は艶かしくて
 女体の中心を穿つ臍のようだ。
 月に向かって両手を重ね
 ゆっくり優しく愛撫する。

 時間をかけて湿った月の柔肌を
 私はもう愛さない。
 ....
思わず
素で
わらってしまったから
羨まれてしまい
暮れる日

イメージが
こぼれだす
幸せいろの言葉で

本当に
羨んでいるのは
わたしだと言うのに

ねえ
 ....
地軸のかたむきが季節をもたらすように
こころのかたむきは炎のまわりを公転し
くるくると自転し陰翳を刻みつづける

同乗したドライバー仲間と
仕事は5月と10月がいちばんいいね
あとは暑いと ....
たかが検査 とは言え一晩入院
担当医は 大腸からの検針で麻酔無しだというが
ネットの口コミ体験談は どれを見ても大変そうだ
あるものは手術だといい あるものは 銃で撃つのだという
さらには 神 ....
子供のころ
父の話を聴く時は正座をさせられた
兄弟で並んで正座した
肩こりの父親の肩をもむ時も正座していた


母方の親戚の葬儀の時
肩が凝ったと言い出した父を
正座をして身体を揉んだ ....
冴え渡る青一色のそら
家々の屋根は
くっきりと尖り

わずかに色合いの違う木の葉も
それぞれに自己主張する

一枚一枚のさようならが
鮮やかに翩る
秋の日の真昼
ふゆうするkawaiiを集めるには
どれぐらいおおきい虫取り網が必要なのでしょう
商店街をうおうさおうしていても
それらしいものはみつからなくてなんだか
ゆいいつの収穫といえば今
目の前の店 ....
君は 山が焼けてゆくの
美しいと思ったことないかい?
緑と赤は補色同士なんだよ
混ざったら黒になるんだよ
今までの世界は
少し手を加えることで一変する

僕がどうしてこんなこと
ずうっ ....
たまに空気が重たくなったり
軽くなったりする感覚がある
重たいときは地面に埋まりそうなほど
軽いときはどこまでも飛んで行けそうなほど

空気がもっと重たくなって下に下に
埋まってしまったら ....
かぜが
ここよここよと
ささやいている

こっちだこっちだと
よんでいる

どこ?

ぼとぼと
がさがさ
どんぐりが落ちるたびに
音が
響きわたる

響きが増殖して
沢 ....
どうして そうできないのと
問われ俯くばかりのゆうべ
手渡してくれるしあわせマップ
そうできたら「  」に近道

ごめんなさいってしあわせマップを
焼べながらみる隣りの芝生
うらやましい ....
シャボン玉型に春を切り取った
樹脂製のペーパーウェイト
丸ごと閉じ込めたタンポポの綿毛は
吹けば飛んでゆきそうで
留められた時の重み掌に感じながら
透かして見た十月の光が
四月の温もりを帯 ....
反転、闇



いたみに
全身を浸すように
すべてを無にして
荒廃の中
呆然と立ち尽くしたい

過去の傷がわたしを呼ぶ

きぼう
きぼう
きぼう
眩しさにまみれて
築き ....
もうひとりの自分をずっとさがしている
真ん中あたりで欠けてしまった
この身体にしっくり来る相手を
心の凹みと出っ張りにピタッとはまる人を
その人には愛をこめて「きみ」と呼びたい

いつの間 ....
世界一穢れた穢れなき君 どうしようもない苦悩を抱えて
気付いた時には愛がこんなにも空っぽになっていて
このまま生きていくんでしょうと呟くあぁ可哀想
白ワインのグラスに 逆さまに
10月の雨に濡れた ムフタール通りが
もの憂げな 縮れ毛のきみの 髪の色と
愛した少年の 産毛の耀きが 悲しく重なる


こちらの世界に 繋ぎ止める すべ ....
前は子供なんてぜんぜん好きじゃなかったけど最近は他人の子供見てかわいいって思うのね、だって未来の塊みたいでしょ。

そんなふうに力説する人とランチを食べた

生物がなぜ子孫を残すようにプログラ ....
くちいっぱいにヒマワリの種頬張ってハムスターになる 学校帰りの女の子がふたり
ひとりはピンクのパール系ランドセル
ひとりは水色でステッチが入っている
驚くほど洒落たかわいい服を着て
(これは昭和の感覚 たぶん)
さえずりは巣の中の雲雀の卵のあ ....
ぼくは生きてゆく

ひとの向こうにあるもののために

それがいちばん永続的に

賢明なのだと思う


ぼくが地球なら

浴びる光を待っている

ぼくの個性は

跳ね返す光 ....
「どん底にあって
何か空白を
埋めるものが
欲しかった」

(KOHKOKU/2009/April/Vol.378/9頁)

夢みていた
こと、に、
手を伸ばして
目標にしてきた
 ....
絶滅危惧種のような気分のときは
おもわず星を探している

頭の中が明瞭に区分けされないまま
時計の針は行ったり来たり

姿の見えない人々は
あちこちでちいさな吐息をもらす

拡散する ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう

探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
走るスニーカーの音、砂利がこすれる、膨張収縮膨張収縮くりかえす肺、夜の街
走り抜ける車道、電灯を避ける影、目がくらむハイビーム
からから充血する目から、ずんとひりつく鼻の奥から、発信されるメッセー ....
家の近くにある
大きな池がある広い公園
手漕ぎボート乗り場がある

気持ちを新しく切り替えたい時
独りで公園内を散策する

子供も大人も楽しめるような公園

手漕ぎボートに乗って
 ....
なんだかむしゃくしゃしてしまって

ごめんね
そんな風にするつもりは
全くなかったんだよ

僕のハサミが
丁度君の心臓の裏に刺さったから
スイッチが入ったと思ったんだよね
扉を開 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14694)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お疲れさま、だね。- はなもと ...自由詩214-10-21
マゾヒスト- ヒヤシン ...自由詩5*14-10-21
一〇〇パーセントの死を先延ばしできる確率は?- イナエ自由詩7*14-10-21
眉上ちゃん_その2- 瑞海自由詩7*14-10-20
月の夜- ヒヤシン ...自由詩8*14-10-20
寄りかかるだけでなく、それぞれに立つ足に暮れる日- はなもと ...自由詩414-10-20
ある四季- 梅昆布茶自由詩1614-10-20
前立腺針生検- イナエ自由詩7*14-10-20
正座__/__想い出した情景- beebee自由詩2414-10-20
透明度- Lucy自由詩17*14-10-20
kawaii(so)- Seia自由詩314-10-19
赤の前夜- 瑞海自由詩3*14-10-19
上下- リィ自由詩1*14-10-19
山の秋- Lucy自由詩13*14-10-19
幸福駅ってあるんだね- もっぷ自由詩314-10-19
風のはじまりをあなたは知っていますか?/即興ゴルコンダ(仮) ...- こうだた ...自由詩6*14-10-19
反転、闇- はなもと ...自由詩614-10-19
きみのすべてよ応答せよ(リライト)- 木屋 亞 ...自由詩4*14-10-19
穢れなき- 陽向自由詩5*14-10-19
エルレーヌ追想- 藤原絵理 ...自由詩6*14-10-18
きみのすべてよ応答せよ/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩8*14-10-18
くちいっぱいにヒマワリの種頬張ってハムスターになる- 北大路京 ...自由詩314-10-18
並木に沿って小さくなる背中- ただのみ ...自由詩17*14-10-18
ぼくの個性- 吉岡ペペ ...自由詩614-10-18
手を伸ばす- はなもと ...自由詩414-10-18
小景- 梅昆布茶自由詩1414-10-18
かりそめ- そらの珊 ...自由詩1614-10-18
きみのすべてよ応答せよ- 木屋 亞 ...自由詩1*14-10-18
手漕ぎボート- 夏川ゆう自由詩214-10-18
赤い夢- 瑞海自由詩3*14-10-17

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